'97.8カナダ旅行記

97.8.7(木)第6日目

バンフ→カルガリー→バンクーバー(泊)


 7時半前、バンフを出発。この日はカナダ西部のバンクーバーまで移動する。ただし、数日前のトロントからカルガリーまでの移動に比べれば、断然近い。750キロほどである。カナダ国内線で航空会社もノースウエスト航空ではなくカナディアン航空だった。
 10時半にカルガリーを発ち10時48分にバンクーバーに到着。ここでもまた、一時間時差があるので、実際には1時間ちょっとの飛行である。
 同じカナダでも、カナディアンロッキーとバンクーバーではその表情は全然違う。バンクーバーはさすが都会である。家やビルがびっしりと建っており、車の通りも激しい。カナディアンロッキーを見てきた目には、なんだか薄汚れてみえる。(汚い街である、と言っているわけではない。比較の問題である)

 バンクーバー空港近くの町は中華系の人々が多く住んでいるようで、どことなくチャイナっぽい。道路の両脇にも、中国語の看板やチャイナレストランが目立った。
 というわけで、昼食はバンクーバー空港そばの中華料理。中国系のお客さんばかりが食事をしていた。料理は多少脂っこかったが、日本人の口には合う味でおいしかった。
 昼食後、空港から中心街へ向かってバスは進み、途中、クイーン・エリザベス・パークへ寄る。
 クイーン・エリザベス・パークは市内の高台にある庭園で、たくさんの花が咲いている。上から見下ろすと美しく見える「サンクン・ガーデン」と呼ばれる庭園だそうで、今は花のさかり、赤や黄色の花が鮮やかだった。

 次に向かったのがスタンレーパーク。市街の西のはずれにある緑の公園である。バラード入江とイングリッシュ湾を左右にのぞみ、バンクーバーの市街をながめることができる。曇りぎみだった空も晴れてきて、潮風に吹かれるのは非常に気分がよかった。公園では、結婚式を挙げたばかりのカップルが、ドレス・タキシード姿で、対岸にそびえる高層ビル郡を背景に記念撮影をしていた。
 右の写真は公園内のトーテムポール広場である。ここには、ブリティッシュ・コロンビア州(バンクーバーのある州)に住むネイティブインディアンの物が集められている。インディアンに興味を持った友人がいるので写真をとった。
 左の写真は、ライオンズ・ゲート・ブリッジ。ノースバンクーバーへの吊り橋である。その奥はバラード入江。さらにその奥に、バンクーバーの市街が広がっている。

 その後、バンクーバー発祥の地、ガスタウンやチャイナタウンをバスで回った。治安のいいカナダではあるが、都会のバンクーバーは、あまり治安がよくないとのこと。特に、チャイナタウンやガスタウンの奥は、失業者や浮浪者が多いので、近づかないように、と言われた。(ガイドブック等では、ガスタウンはきれいな通りとして紹介されているが、最近は危険になってきたとのこと)

 夕方観光は解散となり、8日間コースの人たちは明日の朝の飛行機で帰国するので、免税店へ案内された。わたしたちはもう1日観光するので、免税店にはいかず、市街をぶらぶらと歩く。近くの店でメイプルリーフをかたどったネックレスを買う。これが、カナダで唯一の高級な買い物だった。

 この日の夕食は寿司。バンクーバーは海鮮料理がおいしいと言われている。特に寿司は、どんな店でもはずれはないとのこと。日本人の経営する店へ入った。
 これがもう、むちゃくちゃおいしかった。東京の寿司なんかよりずっとずっとネタが新鮮でおいしいし、値段もやや安め。私は寿司が好きなので、明日の夜も、絶対寿司を食べようと思うのであった。

  バンクーバーのホテルは、街の中心部から1・5キロぐらい離れたところにあった。ホテルのまわりにはスーパーがあったり、マンションがあったりと、居住地の感じ。イングリッシュ湾をのぞむサンセット・ビーチに近い。
 まわりのマンションを見てみると、どの部屋にも大きなバルコニーがあって、必ずチェアーがおかれている。そして、そこに座って夕涼みを楽しむ人たちの姿がたくさん目に付いた。生活を「楽しんでいる」という感じで羨ましく思った。
 19時半。日没までまだ1時間余りあるので、海を見に行くことにした。20分も歩くと海岸に出る。日も長いし、気候もよいしで、かなりの人が散歩に出ている。ちなみに、このサンセット・ビーチ沿いの街は、ゲイが多いことで有名だそうだ。その気になってみると、それらしいカップルを何組も見かけた。
 写真は海に面した公園と、そのすぐ後ろに建てられたマンション。カナダの国旗と州旗がいくつも翻っているのが美しかった。

 日が沈むまで、ずっと海を眺めていた。傾いていくオレンジ色の光に、沖合いを走る船が黒く浮かび上がる。水辺では子どもたちや犬が遊んでいる。一日の終わりを感じる、穏やかな瞬間だった。
 海に日が沈むところは、いつ見ても幸せな気分になれる。「夕日は誰をも詩人にする」という言葉に、深くうなずけてしまうのであった。

これはホテルのバルコニーからのながめ。
このバルコニー、窓から1・5メートルぐらい半円形でコンクリートが突き出したもので、間が50センチ近くある柵がついているだけの簡素なものである。宿泊した10階の部屋はかなりの高さがあり、落ちそうで怖かった。
 しかしまわりのマンションのバルコニーもみな似たようなもので、そこにチェアーが置かれて、人々は景色を楽しんでいる。慣れなのかもしれないが、私だったら怖くて景色を楽しむどころではないと思った。というわけで、写真を撮る以外は、ほとんどこのバルコニーには出なかった。(ちなみに小さい子どもは注意、と書かれてあった)


 夜景

 翌朝


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