'98.6北欧旅行記

98.6.20(土)第11日目

コペンハーゲン→ヘルシンキ→成田


ニューハウン

 
 いよいよ最終日。今日の午後コペンハーゲンをたち、ヘルシンキへ。ヘルシンキからまたムーミン飛行機で成田まで帰る。
 11時過ぎまで時間があったので、出発までの時間、コペンハーゲンの中心街をぶらぶら歩くことにした。
 まずは、チボリ公園。11時開園なので、まだひっそりとしている。正門も昼間見ると、イルミネーションに飾られた夜とは、違った建物のように見える。

 この日は土曜日。よって、会社はお休み。午前中の街は静かである。天気は雲一つないほどの快晴で、広場では人々が日光浴がてら、新聞を読んでいたりする。
 たくさんの自転車が目を引いた。北欧の人たちは、本当によく自転車に乗る。

 コペンハーゲン一のショッピングセンター・ストロイエを歩く。日本で言えば、銀座みたいなものか。ここにおよそ2000軒の店が並び、たいていの北欧製品は手に入るとか。
 土曜日のせいか、まだ朝が早いせいか、閉まっている店が多かった。開いていても、お客の姿はあまり見えない。

 左はチーズ屋。右は花屋。チーズ屋の店先に積まれたカマンベールチーズがとてもおいしそう。

 ここは、ニューハウンと呼ばれる運河を中心とした地区である。ストロイエを少しはずれたところにある。冒頭の写真のように、ベルゲン港のような美しい建物に、マストを持った船の泊まったおしゃれな地区である。
 もとはただの港町でさびれていたそうだが、近年「ウォーターフロント」として再開発され、おしゃれに生まれ変わったとか。運河には観光船が走り、岸にはカフェやレストランが並んでいる。
 まだ午前中だが、ここにはすでに人の姿がかなりあった。オープンカフェにはどの店にもビールが置かれており、人々はやはり、がぼがぼビールを飲んでいた。
 なお、反対側の運河岸には、アンデルセンが住んでいたアパートがある。海の男たちの溜まり場だったこの町が、アンデルセンは好きだったらしい。アパートの窓から、アンデルセンは運河を行き交う人々を眺め、物語を考えていたのだろうか。
 現在、アンデルセンのいた部屋の横には「アンデルセンの住んでいた部屋」という碑がつけられている。

 ストロイエを引き返し、チボリ公園をぐるっと回って、ホテルに戻る。チボリ公園の裏には、高校生のトラックが3台止まっていた。卒業生らが町を走りまわるのは午後から。トラックは無人で主を待っていた。

 これで、長い北欧旅行も終わりである。
 素晴らしい青空のもと、コペンハーゲン空港へ向う。ここからヘルシンキ空港へいったん出て、その後、ヘルシンキからムーミン飛行機で成田へと帰った。ちなみに、ヘルシンキは雨だった。
 長かったし、初めて見るものばかりだったので、十分満足した旅であった。
 もうしばらくはこんな長い旅行はできないだろう(次は勤続20年のお祝い? それとも定年退職後?)、帰国後は、仕事の山が待っているんだろうなぁなどと慄きながら、ムーミン飛行機に乗りこむ私であった。
 (実際、この後一ヶ月半は、本当に文字どおり「地獄の日々」になろうとは、この時の私にはまだ想像できていなかったのだった……)

北欧旅行記 終わり

次回、次々回「北欧旅行記 付録 (北欧のビール・北欧のお買物)」やります。


 
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