'98.6北欧旅行記

98.6.12(金)第3日目

タンペレ→イーッタラ→ヘルシンキ→シリヤライン 《フィンランド〜スウェーデン》(船中泊)


タンペレ街角にて

 
 この日も朝9時出発とゆっくり。朝食前に、また市内を散歩する。7時過ぎの街はまだとても静か。工場からは煙が上がっていたが、まだ街を歩く人も少ない。ギリシャ正教会を見に行ったり、市街に広がる湖のほとりを歩いた。冒頭の写真は、その時撮ったものである。
 この日はヘルシンキまで200キロほど戻り、そこからバルト海を船で渡る予定。船中泊である。フィンランドは今日で終わり。明日はスウェーデンである。
 ヘルシンキへ戻る途中、イーッタラという町のガラス工場へ寄った。イーッタラというのはこの工場の名前であり、工場名がそのまま町の名前になっている。「豊田」とか「日立」みたいなものか?(そんなに大きな工場ではないが)

ガラス製品は全て手作りだとか
 一時間あまり工場内を見学。製品作成過程を見せてもらった。またガラス製品が展示されたガラス美術館、イルミネーションでガラスを飾った「ファンタジールーム」等、いくつもの建物が敷地内にはある。このイーッタラのガラスの特徴は、非常に透明度の高い、分厚いガラスであること。氷の塊のようなイメージがある。そして、製品は滑らかな曲線を描いているものが多い。ガラスといえば「壊れやすい、鋭利」という印象をもっていたが、全然違った。この珍しいガラスに魅せられた私は、重いにもかかわらず、置物を買ってしまった。

 このあとヘルシンキ市内へ入る。昼食を済ませ、まずはテンペリアウキオ教会へ。
 この教会は非常に変わっている。「岩の教会」という名のとおり、岩の中央を掘り下げ、天上は銅板、そのふたのような天上は、放射線状の梁に支えられている。岩を利用したドーム型教会である。というわけで、内部が岩が剥き出し、岩と天上の間からは明るい日差しがいっぱい入るが、梁のせいでシマシマの照明となる。ちなみに、音響効果は抜群だとか。納得。


放射線状の梁がシマシマに見える

この岩が掘り下げられて内部が教会に!
 

 次に見学した教会はウスペンスキー大聖堂。ギリシヤ正教教会だ。同じ「教会」といっても、教えが違えば建物も全然違う。非常に厳粛な雰囲気である。ギリシャ正教教会の内部はなかなか見学できないので、興味深かった。この後結婚式が予定されていたようで、正装した人たちが入れ替わり立ち代わりお祈りを上げていた。

 

 以下は、ヘルシンキ市内観光として、メジャーなところである。
 一番左が元老院広場。後ろに見えるのが大聖堂。その右隣の写真はシベリウス公園。シベリウスの記念碑がおかれている。スチール管群からなる、現代彫刻がそれ。

 街中には市電がまだ走っていた。元老院広場前にも、市電の軌道がつけられていた。一番右の写真は、元老院広場前のお土産物屋。ラップランドの子どもをかたどった人形やムーミンのぬいぐるみが並べられていた。

 この後、ヘルシンキ港前に広がるマーケット広場へ。大都市の市場だけあって、ハメーンリンナで見た市場よりもずっと規模が大きかったし、お客も多い。もっとも、食料品等の生活に密着した品物は主に午前中に売られ、午後は観光客向けの店が多い。
 時に週末、金曜日の夕方。またこの日はとても天気がよく暑かった。多分、25度ぐらいはあったのではないだだろうか。というわけで、ヘルシンキの人たちは、短い夏を楽しもうと、いっせいに街に繰り出した、という感じだった。観光船には行列が出来、アイスクリーム屋やカフェにはたくさんの人が群がり、大道芸人は腕をふるい、風船売りのお姉さんがいたり、と、とにかく非常ににぎやかだった。

 さて、今晩は冒頭で書いた通り船中泊。バルト海クルーズである。ヘルシンキとスウェーデンのストックホルムを十三時間半で結ぶ超大型客船、シリヤラインに乗った。バルト海には一年中、大型フェリーが、フィンランドとヘルシンキのいくつかの町結んでいる。「とにかくめったにお目にかかれないような巨大な客船だ」とは聞いていたが、ヘルシンキ港でその姿を見て、本当に仰天した。「で……でかい」 港の中で群を抜いてその巨大が目をひいた。ちょっと離れたところからでも、まるでビルのように巨大な姿が見える。 全長200メートル、6万トン級、13階建て、3000人収容。日本じゃこんな船、絶対に乗れない。

並ぶと2階建ての観光フェリーが小船のように見える(左下)
 

 中に入ってまたびっくり。とても豪華なのである。中央が吹き抜けになっており、客室(キャビン)がずらっと並んでいる。レストランもいくつもあるし、洋品店やおもちゃや、雑貨屋、薬局等、お店も充実。プールやサウナ、ゲームセンターなど、高級ホテル並の設備である。部屋もシャワールームつきのツインで、とても立派。「若いうちにこんな船に乗れていいわね」と年配の方から言われたが、誠にそのとおりである。私ら若輩者(というほど若くはないが)には、恐縮してしまうほどの豪華客船だった。

 面白かったのが免税店。北欧はとにかく税金が高い。特に嗜好品であるお酒はとても高い。(飲食店でビール350ml一杯飲むと700円ぐらいする。店で買っても1本300円近くした) しかし、フィンランドとスウェーデンを結ぶ船では、当然免税でお酒が買える。お酒だけでなくお菓子とかたばこも同様。というわけで、ディスカウント酒屋のような免税店は、買物客でごったがえしていた。北欧の人には、このバルトクルーズは、旅というより「お買物」目的だったりするそうだ。私もなかなか手に入らない北欧の強いお酒「アクアビット」や「シュナプス」を買った。(でも強すぎて飲めない(^^;)


ディスカウント酒屋ではありません(笑)
でも、ディスプレイもごった返すお客さんも
ディスカウント酒屋そのものの免税店

ビールを2箱買っていく人が多い
それが免税範囲なのかな
 

 列車に犬猫OKの北欧なので、当然船もOK。しかし、はしゃぐ人間をよそに、犬には船旅はたいして面白いものではないらしい。甲板でぐったり伸びている犬たち。
 この後一時間ぐらいしてから、突然天気が悪くなり大雨。甲板で白夜を楽しめなかったのが残念だった。



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