'98.6北欧旅行記

98.6.14(日)第5日目

ストックホルム→オスロ 《ノルウェー》泊


ストックホルム−オスロ特急列車からの車窓

 
 ノルウェーの空港管制塔のストライキは相変わらず続行中。飛行機は飛ばず、列車でストックホルムからオスロへ向う。6時間の旅である。ストックホルム7時6分発、オスロ着13時25分予定。途中国境を越えるので国際列車であるが、特にパスポートのチェック等はない。私たちと同様、飛行機が飛ばないため、列車に変えたと思われる乗客が、ホームにあふれていた。普段はこんなに混んでいないのかもしれない。
 この列車、キップ購入と同時に座席が決まる。ツアー催行会社のJ社は北欧に代理店がないため、現地の旅行代理店がキップの手配をしてくれのだが、座席の空いているところをぱらぱらに予約することしかできなかったらしい。よって、団体旅行とはいえ、個人旅行の雰囲気となった。私たち夫婦の席は、ほんとは少し離れていたのだが、空いている席に並んで座った。この座席の本来のお客さんが来たら、席を変わってもらう交渉をしようと思っていたのだが、結局現れず、ラッキー!となった。(変な東洋人が座席を占領していると、気味悪がって避けられたのかもしれない)
 この車両は2等車である。しかし、座席は大きいし座りごこちもよく、また頭をもたせかけられるように簡単な枕がついているところがいい。
 座席の後ろにビュッフェ(サンドイッチとコーヒーを売っていた)があったため、通路にはいつも買物の人の行列ができていた。朝7時過ぎの列車なので、朝食を買い求める人たちが多かったようだ。コーヒーは一杯200円程度だったので、日本の新幹線のコーヒーよりは安い。
 ちなみに私たちの朝食は、ホテルの用意してくれたサンドイッチ。これはホテルのロビーで食べた。昼食は和食弁当(幕の内弁当)。ストックホルム市内の日本料理屋が用意してくれたもので、久々の和食となった。こういうお弁当は現地の人には珍しいらしく、食べる私たちをビュッフェに並ぶ人がじろじろ眺めていく。一人の青年には「USUALLY?」と指差された。「?」何のことかと思って返事に窮すると「マイニチ?」と今度は尋ねてきた。どうも「毎日こんな物を食べているのか?」と聞いていたらしい。「NO」と答える私だった。

 これは自転車置き場。
車両に「自転車OK」のマークがついていたので見に行ってみたら、こんなふうに自転車が置かれていた。
 横にあるのは荷物。郵便物だろうか。荷物置き場も兼ねているようだ。
 

 スウェーデン最後の駅はCharlottenberg(シャルロッテンベルグとでも読むのか?)駅。ここで乗務員が交替。ビュッフェも閉められる。15分停車後、11時40分に列車は走り出した。
 スウェーデンとノルウェーの国境は、11時45分に通過した。目を凝らしていると、横を走る道路には、国境の門があったようだが、列車の場合、特に何も設置されていなかった。ただし、レールが短レールに変わったらしく、車両が細かく揺れるようになった。確かに国境を越えたらしい。ノルウェーの国境を超えて最初に止まった駅はKongsvinger駅。12時10分に到着した。こちらでも、パスポートチェックはなかった。


国境の駅Charlottenberg駅

国境付近
 
ストックホルム−オスロ間は、そのおおかたはのどかな農村風景だった。ちょうどこんな感じである。
 しかし青々とした牧草地や畑、ところどころに広がる湖は非常に美しい。北海道の道東や道北の風景を、もっと雄大にした感じだ。特に天気がよく、十分に車窓を楽しむことができた。13時40分。予定より15分遅れてオスロ駅に到着。六時間半の列車の旅、全く飽きることなく、あっという間に時間が過ぎてしまった。
 


売店の並ぶ駅構内
 オスロ駅はとても大きな駅だった。ホームも広く、駅の外に出るまでに、ずいぶん構内を歩いた。国際駅なので、構内には両替所もあり、為替が表示されている。しかしこの日は日曜日、窓口は閉まっていた。自動両替機だけは動いていたが、こちらは長蛇の列。さらに3台のうち1台は途中で故障をしたもよう。ここでの両替はあきらめることにした。

 ノルウェーのお金をもたないまま、市内観光へ。団体ツアーなので、とりあえずお金がなくてもなんとかなる。
 オスロの街は一国の首都であるにもかかわらず、意外と小さく静か、というのが市街をバスで走った感想である。この日は日曜日だったので、お店が休みだったせいもあると思うが。
 まずは国立美術館へ。非常にたくさんの絵が展示されており、入場料は無料。これは、あまりにも有名なムンクの「叫び」 絵の写真を撮ってしまうあたり、私も「不可思議な日本人」である(^^; (フラッシュをたかなければ、写真撮影もOKだった)この絵は、ガラスケースに入れられていた。
 

 次に向かったのはフログネル公園。オスロの中心地から少し離れたところにある広大な公園である。ノルウェーの彫刻家・ビーゲランの彫刻が集められた公園である。オスロ市の全面バックアップを得て、ビーゲランは200点近い作品をここに作成したそうだ。テーマは「人間の一生」。老若男女、さまざまな彫刻が置かれていた。


「少年時代」を表現した彫刻
取っ組み合いをする少年たちがかわいい
 さてこの日は、本当にとてもよい天気だった。遮るもののない公園にいると、そのまぶしさに思わず目眩をおこしそうなぐらい。私たち日本人は日陰を求めるが、太陽の季節が少ない北欧の人々は、日差しを求める。

半裸の人が芝生にごろごろ
 人々は肌をむき出しにしひなたぼっこ。公園の噴水にははだしで入り込み水遊び。子どもたちはそのままはだして歩いている。
 太陽への強い憧れ、「今だけ」「短い季節を十分に楽しもう」という思いが、ひしひしと感じられた。
 ところで、この日はまた、サッカーワールドカップで、日本が初試合をした日(対アルゼンチン戦)でもあった。公園では日本の新聞記者が、日本人観光客をつかまえてインタビューをしていたとか。あとでそんな話を聞かされた。

 これはバイキング船博物館に展示されていたバイキング船である。
 ノルウェーといえば、バイキング、海賊、というのはすぐに浮かぶイメージである。もっと大きくて立派な船を想像していたが、意外とシンプル。こんな船で荒海を乗り回っていたのか、という感じである。
 しかし1000年近い時が流れても、なおその形をとどめているということは、やはり非常に頑丈な船なのである。
 

 オスロ市内の観光はこれで終わり。ホテルはオスロ郊外だったため、オスロ市街の記憶は少ない。これはホテル前の景色。十五分ほど郊外にでただけで、こんな景色になってしまうのである。
 池か湖かと思っていたら、これもフィヨルドとのこと。
 明日からは2泊3日でフィヨルド観光である。こんな景色など比べ物にならないような、フィヨルドが見られるのだろう。そんなことを思いながら、食後の散歩をする私だった。(ちなみにこれ、21時半である。すっかり夜のない生活になれてしまっているのであった)



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