神奈川の山 「高松山」


★標高
801m
★コース
約4.5時間
JR山北駅(30分)→高松山入口(30分)→農道終点(30分)→送電線鉄塔(30分)→ビリ堂(30分)→高松山山頂(30分)→尺里峠(90分)→高松山入口(10分/富士急行バス)→JR松田駅
★登山
2000年1月
 少し時間はかかるが、それほど急でもなく登りやすい山。尺里(ひさり)峠から集落までは、長いだらだらとした農道。逆コースはこの単調な農道を登らなくてはならないため、今回とったコースの方がいいと思った。(途中で飽きそうなので)

 基点は山北駅とした。高松山登山口には、山北駅からと新松田駅からとそれぞれ富士急行バスが出ているが、山北駅から歩いても30分程度。
 山北駅は、久々に見る趣のある駅。最近、こういう駅が少なくなった。都会の駅は無機質に均一化され、田舎の駅は駅舎が取り壊されたり、小屋のようになったりしている。山登りに来たはずが、思わず鉄チャンになって、写真をとってしまう。
 山北駅まで、最寄のJR駅からの運賃はたったの740円。こんな近い距離に、こんな素敵な駅があったとは……
 静かな駅前商店街を抜け、車道を30分ほど歩くと、高松山入口バス停に到着。高速道路の巨大な橋脚を越え、舗装された農道をさらに30分歩くと、ようやく山道となった。農道わきにはみかんや梅の木が多く、こちらは静かな山村という感じだ。
 山道になり30分で、送電線の鉄塔の一つにたどりつく。ここからは山北の町が見下ろせる。遠く、相模湾も光って見えた。反対側には富士山が真っ白な頭をのぞかせていたが、送電線と木がじゃまで、それほど眺めはよくない。
 さらに30分歩くとビリ堂に。お堂があるのかと思ったら、石仏が杉の木の根元に、2体あるだけだった。周囲の杉の木はどれも高くそびえ薄暗い。ちょうど富士山が真正面に見える場所なのだが、杉の木が邪魔して、ほとんど見ることはできない。


そろそろ梅の季節

ビリ堂
 頂上が近づくにつれ、雪が目に付く。日が高くなり、木の上の雪が、小さな塊になって落ちてくる。風に乗って細かく散る雪は、木漏れ日に照らされ、まるでダイヤモンドダストのように見え、とても美しい。山道に吸い込まれた水は、みな霜柱となり、踏むと独特の感覚がする。
 子どもの頃は、身の回りにまだ未舗装の道もあったし、畑もあったから、冬になると霜柱を踏みながら学校へ通ったものだ。温かくなったせいもあり、普段の生活から、霜柱は遠いものになった。頂上付近は、雪が数センチつもっていた。

 高松山頂上は、平らなカヤトの広場である。以前はNTTの無線中継塔があったそうだが、今は、それがあったと思われる場所に、大きな穴があいているだけだった。不要になって取り壊したのだろうか。
 頂上からは富士山が木々の間から見えた。眺望のよい頂上ではあるのだが、周囲の木がいかんせんちょっと高すぎる。といっても、眺めのために木を倒すわけにはいかないが。
 富士山は白い雪が厚くつもり真っ白。この日は天気はよかったが、ちょっとモヤがかかっていたのが残念だった。

 尺里(ひさり)峠(別名虫沢峠)までは尾根道を下った。ここもところどころ、かなり雪が積もっていた。
 尺里峠からは、虫沢集落への道と、高松山登山口へ戻る道に分かれる。高松山登山口へは、舗装された農道で、車道なので、だらだらとしたゆるい傾斜である。茶畑や梅・みかんの木、たまにある民家などを横目に、単調な道を一時間半、集落まで下りるのは退屈だったが、下りなので楽ではあった。
 かなり下るまで、ずっと富士山が前方に見えていたのも、幸いだった。
 途中目にしたのが小さな滝。「やまゆりの滝」となっていた。
 舗装道は足の裏が疲れる。高松山登山口からは、山北駅まで歩くことはせず、バスにのって松田駅に出て帰った。


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