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このホームページでは南極の内陸,ドームふじで発見された「雪まりも」を皆さんに紹介します。
1995年に南極の内陸のドームふじ基地(当時の名称はドームふじ観測拠点;南緯77度19’01",東経39度42'12",標高3810m)で初越冬観測していた第36次南極地域観測隊員が発見したもの。雪面で形成され霜が風でまくられ、直径5〜30mm程度に球形化したもので,見かけが北海道の阿寒湖などで観察されるマリモに似ていることから「雪まりも」と名付けられました。
ドームふじ観測拠点で初越冬観測をしていた1995年、雪面で成長した針状の霜結晶が集まり、球形化して、雪面の小さな窪みに多数集まっていることに気がついた。球の直径は5mm〜30mm程度、北海道阿寒湖で観察されるマリモと形が似ていることから、「雪まりも」と名づけた(図)。雪まりもを仔細に調べると、長さ直径0.01m程度の針状結晶が多数絡み合ってできていることがわかった。雪まりもが形成される前には、雪面は針状の霜結晶で「綿」のように覆われていたので、この表面霜が風でまくられ、雪面を回転移動する際に球形化し、雪まりもが形成されたと考えられる。
1995年のドームふじでの越冬観測中、雪まりもは6回観察された。このときの気象条件は、気温が-49〜-79゚C、表面雪温が-40〜-80゚Cの範囲であった。ただし、雪まりもの「原料」である針状の霜結晶がよく成長し、雪まりもが多く観察されたときは、気温が-60〜-72゚C、表面雪温が-64〜-72゚Cであり、平均風速は0.5〜4m/sであった(雪面から2.2m高での測定)。その後、越冬を引き継いだ37次隊や38次隊の隊員も雪まりもを数回観察した。雪まりもと同様な球形の霜の固まりは、アムンセンが1911年9月にロス棚氷上で、サイプルが1957年に南極点で観察しており、彼らの著書でごく簡単に報告されているが(Amundsen, 1912 のp.388-389;Siple, 1959)、形成条件やその写真などは、これまで報告されていないようである。詳細は、亀田(2007),Kameda et al.(1999)を参照のこと。
Amundsen, R.(1912): The South Pole. An account of the Norwegian Antarctic
Expedition in the
“Fram”, 1910-1912 .Vol.1, Translated from the Norwegian by A.G.
Charter, London,
John Murray.
亀田貴雄(2007):雪まりもの発見と再会.雪氷,69(3),403-407.
亀田貴雄(2005):雪まりも.雪と氷の事典.朝倉書店,345-346.
Kameda, T., Yoshimi, H., Azuma, N. and Motoyama, H.(1999): Observation of “yukimarimo” on the
snow surface of the inland plateau, Antarctic?ice?sheet. Journal of Glaciology, 45(150);
394-396.
Siple, P.A.(1959): 90° South. The story of the American South Pole conquest.
New York, 384p,
G.P Putnam's Sons.
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1995年10月26日南極ドームふじにて撮影

1995年10月26日南極ドームふじにて撮影(上の写真の雪まりもの集合)は
ここでは真ん中少し上に写っている。

2003年4月11日南極ドームふじにて撮影。8年ぶりの再会!
2003年9月24日南極ドームふじにて撮影。

2003年9月24日南極ドームふじにて撮影(上の写真の拡大)。
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2007年3月から北海道北見市内の老舗の菓子店,(株)清月では「雪まりも」というお菓子を作っています。これは焼き上げたクッキーに白砂糖をまぶしたもので、南極で観測した雪まりもをモチーフにしています。これは北見工業大学と(株)清月で共同開発した商品です。販売は北見市内の清月本店・支店と北見工業大学生協のみで販売しています。超地域限定のお菓子です(12個入り630円)。「北見は遠いよ」という方は,(株)清月のHPと生協のHPで販売していますので,こちらでお買い求めください。
お菓子の雪まりも(オリジナルバージョン)
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北見工業大学バージョン(北見工業大学生協のみで販売)
(浮き出る「北見工業大学」のデザインは北見工業大学の内島典子さんの発案)

お菓子の雪まりもの裏側(オリジナル版と北見工業大学版は共通)
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Kameda et al.(1999)が掲載されたJournal of Glaciologyの表紙 (45巻150号)
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2007年11月から2008年1月にかけて東南極氷床上で雪氷観測を実施した日本−スウェーデン共同トラバース隊が
お父さんが生まれたドームふじまで連れて行ってくれました。

ドームふじに里帰りしたお菓子の雪まりも(写真提供:榎本浩之・北見工業大学教授)
1.jpg)

お菓子を持つのは,中澤文男さん(国立極地研究所気水圏研究グループ)。
後ろに見えるのはSM100型大型雪上車(新潟県長岡市にある大原鉄工所製)。

ドームふじ基地から今度は西に向かい,会合点で落ち合ったスウェーデンのストックホルム大学の
研究者に紹介されました。右側から杉山 慎博士(北海道大学低温学研究所),Per Holmlund教授,
大学院生のSuzanne IngvanderとIvar Anderson.(写真提供:榎本浩之教授)

僕を持ってくれているのは,ストックホルム大学のMargareta Hansson博士。
右側は技術者のStefan Gunnarsson.(写真提供:榎本浩之教授)
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2009年3月に高橋修平先生(北見工業大学教授)が僕をアラスカまで連れて行ってくれ,アラスカ大学国際北極圏研究
センター(Intarnational Arcric Center, IARC, Univeristy of Alaska-Fairbanks)で紹介してくれました。
IARCのセミナー室で講演する高橋修平教授(写真提供:榎本浩之教授)
2009年8月にイギリスのニューキャッスルで開催でされた国際雪氷学会(International Glaciological Society)の際に,
榎本浩之教授(北見工業大学)が持っていてくれ,国際的に著名な雪氷研究者に会うことができました。

テッド・スカンボ博士と武藤さん(米国コロラド大学)

アンシュエツ博士(ノルウェー極地研究所)と武藤さん(米国コロラド大学)
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