

vol.34 (H15年11月30日発行)
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手の骨折とリハビリ
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手によく起こる骨折
- 1.指の骨折
- 手にはたくさんの骨があります(図@)。
転倒やスポーツ、特に球技で指を骨折する場合が多く見られます。
中手骨は指の根本の手の中にある骨ですが、よく骨折しやすい骨です。
中手骨の先端部(頸部)の骨折は人や物を殴ったときによく発生します。
これはボクサー骨折という名前がついていて、小指の中手骨に最も発症しやすい骨折です。
また、指の付け根にある基節骨という骨もよく骨折するといわれています。
この骨は指の重要な二つの関節をつなぐ骨ですから、骨折を起こしたときの治療も重要です。
基節骨の骨折は変形をおこしやすく、ねじれたまま治ると指をまげたときに他の指と重なって握りにくくなったりします。
指の先端の骨である末節骨は、指先に物を落としたり、ドアにはさまれたり、ボールを指先に当てたときなどに起こります。
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- 2.とう骨末端骨折
- 高齢になると、つまずいて転倒したときに、手をついただけで手首の骨を折ることがあります。
とう骨だけ折れることが多いのですが、時にはとう骨と隣あわせの尺骨まで折れることもあります。
この骨折では、フォーク状変形(図A)という特徴的な変形が見られます。
骨折の治療
- 骨折治療の原則は3つあります。
折れてずれてしまった骨を元に戻し(整復)、折れた部分を動かさないようにし(固定)、骨がつながるのを待ちます。
そして骨折周辺の関節を固まらせたり、筋肉を弱くしないように注意しながら、骨がつながった後には後遺症が残らないようにトレーニングします(リハビリテーション)。
- 1.整復(3つの方法)
- A 「徒手整復(としゅせいふく)」
折れた骨を手の力で引っ張って元の位置に戻す方法です。
普通は局所麻酔や全身麻酔なども使って、痛みを和らげながら行います。
しかし、骨折部の腫れが強い場合は徒手整復はしにくくなりますし、整復することでさらに腫れがひどくなることもあります。
この場合は神経や血管を圧迫してしまい大変な合併症を引き起こすこともありますので、徒手整復は腫れのあまり強くない骨折直後に行うことが理想的です。
B 「けん引」
徒手整復がうまくいかないとき、また整復してもすぐにずれてしまう時、腫れが強いときなどは、折れた骨をゆっくり時間をかけて引っ張り、骨を元の位置に戻そうとする方法です。
C 「手術による整復」
どうしても整復できない骨折は、手術にたよることが必要となります。
手術をすることで、整復と固定の両方が同時に期待できます。
手術は金属性のネジや鋼線、プレートなどを使用します。
- 2.固定
- 折れた骨の整復ができたら、次はその位置で固定する必要があります。
固定することにより骨折の治りが早くなり、また骨折部を安静に保てるため炎症を鎮める作用が期待できます。
固定には手術をして骨折部をとめる内固定と、ギプスや装具を使用して骨折部を固定する外固定という方法があります。
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