vol.34 (H15年11月30日発行) 

[ギプス固定中の日常生活の注意点]

 骨折によってはギプスの種類や形状が違います。
しかし日常生活において注意する点は同じです。

A.転ばないように注意して下さい。
 片方の手にギプスを巻くと、歩くときに手を振るという動作が出来なくなります。
その為いつもと勝手が違う歩行となり、小さな段差や慣れた道、家の中でも転倒する事があります。
時間にゆとりを持って足下に注意し一歩一歩ゆっくりと歩くようにしましょう。

B.寝る時は、ギプスを巻いた手をクッションなどに乗せて腫れが強くならないよう心がけましょう。
 ギプスを巻いた手は、筋肉運動がしにくいために、手の先に血液やリンパ液が心臓に戻りにくくなっています。
寝ている時はクッションなどの上に手を置いて、少しでも心臓よりも高い位置にする事で、血液やリンパ液が心臓へ戻りやすくなります。
起きている時は三角巾などで吊り下げて、手先が下がりっぱなしにならないように注意して下さい。
  

C.ギプスをしている手で、荷物を持たないようにして下さい。
 もしギプスを巻いた手で荷物を持つような事があれば、負担がかかり痛みが強くなったり、骨折部分の固定が十分に出来なくなったりします。

D.ギプスは水や湿気に大変弱いものがあります。濡らしたりせぬよう注意して下さい。
 石膏でできたギプスは水に弱く、濡れると中の綿状の皮膚保護用材にカビが生える事もあります。
お風呂に入る時は、ギプスの端にタオルを巻いて、大き目のビニール袋でタオルまですっぽり覆い、水が入らないようにゴムや紐などでしっかりと止めます。
入浴中はできるだけ腕を挙げる事で、水分の浸入を最小限にする事が必要です。
もし、濡れてしまった場合はドライヤーで乾燥できる場合もありますが、奥深くまで濡れてしまった場合は十分に乾きません。
翌日に受診し医師に相談して下さい。

E.ギプスから出ている関節は十分な運動をして下さい。
 ギプスを巻いていない関節は、動かしても良い関節です。
痛みの無い程度で動かして下さい。
この時、激しく運動すると痛みが出てきたりしますので、最初はゆっくりと始めて下さい。
指先が出ている場合は、グー・チョキ・パーなどの簡単な運動をするだけでも良いでしょう。



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