沈船の状態確認と埋没確認を行っています
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<解説>
沈船には、いろいろな形態があります。魚礁を目的に国の許可を得て位置確認
をしてその場所に沈める沈船、戦争当時に他国や自国により撃沈された船
機密事項により自ら沈めた船、事故や災害で沈んだ船等あります。船には大まかに
分けて、鉄板を張り合わせて作る鋼船や木材でできた木船、強化プラスチックで
できたFRP船等あります。私達の行った沈船調査引き揚げは、昔事故で沈んだ船
との事でした。実際昔に沈んだ船は、引き揚げは行わないで海図等に記載されま
すが、その場所に構造物例えば橋の橋脚等を建設する場合は邪魔ですから
引き揚げを行い、周囲の潜水磁気探査等も行います。沈船は、鋼船で傷みも激しく
水深も20mあり引き揚げには難航しました。船体の切断個所をポンプ浚渫し、
3分割に水中切断してエア−リフタ−を装着して加圧ポンプで圧縮空気を充填し
空気の浮力で船を海面まで浮かしてワイヤーリングを行いクレーン船で吊り上げ
台船上に引き揚げを行いました。エア−リフタ−とは、水中クレーンともいいます。
水面から持って潜降するときは、エアーは入っていませんから抵抗なく潜水士が
持って降りれます。リフタ−を引き揚げ物に取り付けリフタ−内部に圧縮機から
エアーを送り込むとリフタ−がバルーンのように膨らみ徐々に浮力が増して
引き揚げ物が浮き上がりだします。水深が浅くなるにつれて圧力が減少しますので
バルーン内の空気は、体積が増え次第に膨張して浮力が増大してしまいます、その為
リフタ−上端部に自動バルブと手動放出バルブが付いていて、強制排気が可能で
エアー量を調整しながら浮かせます。エアーリフタ−には、1つのリフタ−で
4トンもの重さを浮かせられる物があります。引き揚げには、大まかに分けて4種類
ほどあり、木船や小型鋼船は、大型の浚渫船のバケットで咥え上げる方法や先程の
エアーリフタ−で浮かす方法や船体を水中切断して何分割かして直接ワイヤーを
掛けて吊り上げるか、もしくはそのままワイヤーを掛けて大型クレーン船で
吊り上げる方法や船体の傷みが少ない時は、沈船自体の船内に圧縮空気を送り込み
浮かせる方法等があります。沈船の状態や埋没深さ水深等条件で変わってきます。
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