教授上ある形が
よく使われる文脈に
言及することは重要である。
ある形式の文法的な意味だけを教えてそれで終わり、と
するよりも、さらにその形式がどんな文脈でよく使われるか、
を示すことは重要であり、かつ必要なことである。
「〜ておく」の場合、
その
よく使われる文脈が「準備」ないし「後始末」
なのではないか。
「よく使われる文脈」というのは文法の問題ではない。
とすると、「準備」も「後始末」も
文法用語ではない
ことになる。
「〜ておく」の文法的な意味は
対象を変化させその結果の状態を持続させることである。
ここの「変化、結果、状態、持続」ということばは
アスペクトに関する語である。
そして、これはアスペクト的な規定の仕方である。
「〜ておく」のアスペクト的な意味はこういうことである。
「〜ておく」の意味の展開は
アスペクト的な意味から出立すべきである。
「〜ておく」と「〜てある」の意味
に関しては、
設置動詞がキーワードになる。
このカテゴリーは
動詞のごく一部に関わるものであるが、
「〜ておく」「〜てある」の意味を理解するには絶対に
必要な概念である。
文法用語は必要に応じて設けられるものである。
たとえメンバーが1つでも、必要なら立てられる。
「だ」はメンバーが1つだけの
指定詞である。