「〜ておく」の意味と動詞の種類との関係

2007.12.21
「〜ておく」の意味について、動詞を (1)設置動詞、(2)処置動詞の中の(i)対象が変化するもの、(ii)対象が変化しないもの、および(3)自動詞に分けて考える。 ちなみに、(1)(2)は他動詞である。 また、自動詞でこの形になるものは少ない。
 アスペクト的規定 ムード的規定
動詞の種類動詞 A一定の時まで
対象を変化させ
その結果の状態を
持続させること
B一定の時までに
動作を行うこと
C準備


設置
動詞
開ける
立てる
貼る
開けておく
立てておく
貼っておく
開けておく
立てておく
貼っておく
(よく見えるように)
 開けておく
 立てておく
 貼っておく
処置
動詞
焼く
煮る
(対象が変化する)
 焼いておく
煮ておく
(明日のために)
 焼いておく
 煮ておく
言う
買う
(対象が変化しない)
  言っておく
買っておく
(明日のために)
 言っておく
 買っておく
自動詞寝る
(対象を取らない)
  寝ておく(明日のために)
 寝ておく

(1)設置動詞は、A一定の時まで対象を変化させその結果の状態を持続させることを表す。これは、
ある時まで戸を開けておく。(その状態の持続)そして、閉める」
ある時まで棒を立てておく。(その状態の持続)そして、倒す」
ある時までポスターを貼っておく。(その状態の持続)そして、はがす」
と言うときの「開けておく立てておく貼っておく」のことである。 これらはそれぞれ次にそれと反対の動作が来ることが予想される。
(2)設置動詞がB一定の時までに動作を行うこと を表す(表の緑色の部分) というのは次のような例の場合である。
ある時までに戸を開けておく」、つまり、 「ある時までにその動作を済ませる」という意味である。
(3)処置動詞では(i)対象が変化するものも、(ii)対象が変化しないものも
 B一定の時までに動作を行うことを表す。
(4)自動詞もB一定の時までに動作を行うことを表す。
(5)いずれの場合も、文脈の助けを得てC準備の意味になる。

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