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A-4-1 漆の色 私が好きな漆(この頁) 竹と漆の作品についてはA-3室も御覧下さい。
A-4-2 奥久慈、漆の山便り 3月、6月(1998年)
A-4-3 1999年2月 文化財漆協会第20回会員漆芸三越展

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A-4-4 1999年3月 漆苗作り、分根法実習
A-4-5
1999年6月 漆林第一回下刈り


漆の色

漆の色と言うと普通、漆器に良く使われる赤(朱)、黒、家具などでは茶褐色を思い浮かべられることが多いのではないでしょうか。でも今、ここで言うのは文字通りの漆の木の漆の液の色のことです。

漆は採取された時は乳灰白色なのです。ところが空気に触れると渇色に変わります。漆は湿気を得て固まり長い時間を経て透明度をましてゆく不思議な樹液です。

以下はきわめて単純化した話になっています。
生漆(きうるし)は水分を多く含んでいてさらりとしたものです。これを木や竹に塗って拭いたものが拭き漆とか摺り漆といわれるものです。

生漆を良く攪拌し、さらに加熱攪拌して水分を少なくして成分の密度をましたものが透き漆(精製漆の一番シンプルなもの)といわれるものです。黒漆は鉄分と反応して変化したものですが他のすべての色漆(彩漆)は透き漆に色粉を混ぜてつくられます。簡単に言ってこの透き漆を塗ったものが溜め塗り(ためぬり)です。



透き漆による作品群

 


生漆、透き漆の色はそれなりにしっかり主張のある色に感じられますが、その透明性ゆえに、塗られたものの質感が全くなくなってしまうということがありません。そこで私は現在自分の竹の物にはもっとも多くこの漆を使っています。

当然この、素、の漆の色はすべて調製された漆の色に含まれている要素でもあります。

我々を含めたアジアの人々は何千年、恐らく一万年以上もこの樹液の色に慣れ親しんできました。もっともアジア、といっても各地の漆の成分もその色調も一様ではないのですが、ここでもごく大雑把なくくり方をしますと、多分この色に関する情報は遺伝子の中にとりこまれ私たちの色彩感覚の一部となっているのではないでしょうか。