卓球メールジャーナル第236号(2009年4月22日配信) ●両面アンチラバーへの挑戦(100) 田中大也
「明確化されていく『目的』」大会も直前に迫ってくると、自然と気合いが入ってくるものですが、私の目から見る限り、チームのメンバーたちの集中力は、今までにあまり例をみないほどでした。先日の大会で、全員が予選を通過したこともさることながら、誰も上位に入賞することはできず「横並び」の状態になったことも、彼らの意欲を駆り立てているようでした。
特に、カットマンZ君とチームを取り仕切っている先輩の集中力は光るものがあり、しかも、ゲーム練習でいい結果を出しても、安易に浮かれることなく、懸命に課題を探しているようでした。
「いい感じだったじゃないか。そんなに悩むこともないんじゃない?」。私が何気なしにZ君に言ったところ、彼は、小さく首を横に振り、静かに、そして、真面目な口調で答えます。
「いや、ダメだよ。いくら勝ちがみえてるからって、プレーが雑になって、つまらない凡ミスをしているようじゃ、競り負けちゃう。それだと、上位には食い込めない」
彼の言葉を聞いた瞬間、私は、Z君たちが、いかに高い目的意識をもって練習しているかを、強く実感しました。「勝ちたい」と強く思う大会では、どうしても、接戦の展開になりがちです。ましてや、何試合も戦っている間には、必ず、1点が勝負を分けるような状況が訪れることでしょう。だからこそ、限られた練習時間の中で、課題を見つけ出し、ミスを減らし、自分の今持っている実力を最大限を出す必要があるのです。
「ようし、じゃあ、僕も……」
私も早速、彼らを見習って、試合でカギを握るサービスの練習に取り組むことにしました。格上の選手には、すぐには通用しないかもしれませんが、それでもサービスミスを最小限にしていくことは、極めて重要なはずです。
今の練習は、かなりいい感じです。私はともかく、Z君たちは、ひょっとすると本当に上位に食い込むことがあるかもしれません。
【卓球メールジャーナル】に戻る
【トップページ】に戻るアクセスカウンター