練習法Q&Aひろば

卓球メールジャーナル第211号(2007年5月16日配信)
  〜 ストップレシーブの練習法 〜
卓球王国2000年4月号「なるほど卓球サイエンス」(吉田和人著)より引用


 一流選手のゲームでは、ストップレシーブも多く見られます。一般的に、「ストップレシーブでは打球タイミングの早さが重要」と言われています。しかし、「一流選手のストップレシーブがどのようなタイミングで行われるか」ということは、あまり知られていないようです。この点についても、前章のフォアハンドフリックの場合と同じ方法、同じ選手で実験を行いました。この実験では、選手にあらかじめサービスの回転を伝え、「試合と同じようなストップをするように」と指示しました。

 その結果、ストップレシーブでは、レシーバーコートでボールがバウンドしてから0.10秒〜0.18秒後に打球していることがわかりました。人間は、視覚情報に対して応答するまでに約0.20秒かかることから、レシーバーコート上のバウンド位置を見極めてからラケットを出していては、このように早いタイミングでストップレシーブをするのは難しいと考えられています。

 以上のことから、ストップレシーブでは、相手サービスがレシーバーコートのどこで落下するかを予測して、そこにラケットを出す必要があることがわかります。そのための練習法としては、「レシーバーコート上のボールバウンド位置で、ノーバウンドで打球する」というものがあります。これは、レシーバーコートの上のサービス落下点の予測能力を高めることと、“ボールバンドから打球までの時間が0秒”という感覚をつかむことから、早い打球タイミングを習得しようというものです。ストップレシーブがうまくできない人には有効な練習法と言えるでしょう。

エンドウさん(48歳男性、卓球との関わり:指導歴8年。現在は主に中高校生を指導)

ストップレシーブのタイミングの指導

 速いタイミングでボールをとらえるようにするために、自分のコートに入ってくるボールをノーバウンドで打つ練習をします。
 少しずつ、打球タイミングを遅らせていき、そのうち、バウンド直後すばらしく速いタイミングでボールをとらえることになります。

 「ストップは自分もでるんだ!」という意識をもたせてから、タイミングを教えます。台にボールがついたとき手を叩き”タ”といい、自分のラケットにボールがあたった時にまた手を叩き”タ”といいます。この台に当たった”タ”と次のラケットに当たった”タ”を”タータ”ではなく”タ、タ”のタイミングで打つようにと教えます。”タ、タ”は感覚的に0.3秒くらいでしょうか。手拍子で”タータ”ではなく”タ、タ”と打つんだよと指導します。
 始めはレシーブ自体が高く浮いてもいいので、タイミングを重視します。

 このタイミングでボールをとらえられるようになったら、回転にあわせてラケット角度を調節するようにします。さらに、これができるようになったら、下回転を入れるように指導します。下回転を入れるのが難しい場合は斜めにラケットを入れるように指導します。

S.K.さん(43歳男性、卓球との関わり:指導歴15年。現在は主に小中学生を指導)

ネット際でお互いに小さく連続ラリー

 ボールをバウンド直後に、柔らかくとらえるための練習法です。打球点が遅れたり、ボールを強く打ってしまうとうまくできません。ある程度時間がたったら、場所を交替して、お互いに、フォアハンドのバックハンドのどちらも練習します。

 この段階の練習のやり方については、以下の動画を参考にしてください。2つの動画は形式が違うだけで内容は同じです。

Windows Media Player 形式の動画   Quicktime 形式の動画

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