

たまほ弦楽アンサンブルは,2004年12月に結成されたアマチュア弦楽合奏団です.愛称は「たまげん」.
名前の「たまほ」とは,山梨県のほぼ中央に位置するもと玉穂町のことです.たまほ弦楽アンサンブルの創立メンバーたちは,このとても自然に恵まれた片田舎の町で大学生活を送り,共に音楽を(?)勉強しました.
設立の目的は,弦楽アンサンブルを楽しむこと,創造する楽しみを音楽を通して堪能することです. 現在は大学とは関係のない音楽愛好家たちもたくさん加わり,十数名のメンバーで月一度の練習を楽しんでいます.
たまほ弦楽アンサンブルには常任指揮者を始め,指導者はいません.奏者が自ら演奏しながら,知恵を出し合い感性をぶつけあって音楽を作っていくのです.どんなに背伸びしても,所詮は素人集団です.飛び抜けて質の高い音楽を作ることは難しいかもしれません.しかし自分たちの手で最初から最後まで音楽を作り上げることは,そのこと自体が大きな喜びを与えてくれます.
マニュアルやノウハウが飛び交い,もっと上手にもっと効率良くと求められる時代です.結果を出すことがが何よりも勝っていると考えられている現代です.でも本当は効率よりも中身に,結果よりも過程に真の価値があるのではないでしょうか.
「音楽を作る」とは非常に分かりにくい言葉です.なにができあがりなのか,誰も見ることができないからです.どんなに練習で上手くできて,完成したかに見えても,演奏会では同じようにできないかもしれません.もし演奏会で練習と同じようにできなければそれは「未完成だった」のでしょうか.一般社会ではいざ本番にうまくいかなければそれは失敗と見なされます.そして失敗には原因があり,その原因を取り除けなかったことに責任が求められます.でも音楽の世界は違うようです.練習であっても,演奏会本番であっても,今出している音はその時かぎりのものです.今響いたハーモニーは今という時を共有した人たちだけが体験できる目には見えない宝物です.そして,そのハーモニーを「時」を共有した人々が一緒に楽しむならばそれで十分と言えるでしょう.そして,その音楽をどれだけ楽しむことができるか,つまり演奏の成功とは,上手に弾くことよりもむしろどのような心で演奏しているかにかかっていると言えるのです.「上手く演る」ことはもちろ大切かもしれません.でもそれ以上に,「今響いた音をともに楽しむ」,これが私たちのモットーです.音楽とは本来そういうものであるはずですから.
