近況など 2004.12.28 更新
最新刊 『文学の徴候』 文藝春秋
※オビに「ひきこもり」なんてありますが、内容とはあまり関係ありません。
あとがきにも書きましたが、この連載で燃えがらのようになってしまいました。
それほど内容・装幀ともに、一切の妥協をせずに作った本です。
どうか手にとって、気になる作家の項目だけでも読んでみてください。
新刊 フレーム憑き 視ることと症候
青土社 ISBN:4-7917-6118-9 2004.6
※初の映画論集です。D.リンチの「マルホランド・ドライブ」の謎がすべて解明されます。
それはウソですが、ほかに「EUREKA」「マトリックス」「イノセンス」などについても言及されています。
最近の仕事(2004.09現在)
【連載(新しい順に掲載)】
・ニュースのキーワード (『月刊PHP』 7月号より隔月連載中)
・境界線上の開拓者たち (『美術手帖』 5月号より連載中)
※1月号では「ミスター」を取り上げています。
・破瓜型病跡システム (『小説トリッパー』2004年春季号より連載中)
※わけあって今月は休載です。その「わけ」は来月号をみれば、わかる人にはわかるでしょう。
・今月買った本 (『文藝春秋』 4ヶ月に一度掲載)
・家族の痕跡 (「ちくま」連載中)
※「謝れ職業人」特集。
・信濃毎日新聞・書評 (不定期)
・時代の先を読む(時評コラム) (「Voice」2005.1より連載中)
・メディアは存在しない (雑誌「インターコミュニケーション」連載中)
・生き延びるためのラカン (晶文社ホームページ上で連載・毎月更新)
・雑誌を読む (毎日新聞・第3水曜日夕刊掲載)
・おたく神経サナトリウム (「ゲームラボ」連載中)
【単発原稿・企画】
● 仲俣暁生さんとのトークイベント
http://www.big.or.jp/~solar/kyokuseitalk.html
『極西文学論 Westway to the World』
第一回 「現代日本文学はどこが面白いのか」
■会場:ジュンク堂池袋店
■日時;2月12日午後6時30分〜
■入場料:1000円(1ドリンクつき)
■定員:40名。
■問い合わせ;1階案内カウンター、もしくは電話03−5956−6111にて予約受付中。
ジュンク堂のサイトはこちら
http://www.junkudo.co.jp/event2.html
● 京極夏彦『覘き小平次』文庫(中央公論社)解説
● ユリイカ「特集・多和田葉子」に寄稿(「言語の谷間の夢の閾」)
● クリエイターズ・ファイル「宮崎駿の世界」に寄稿(「キスのある風景」)
● 桐野夏生さんと対談
★ 青春と読書 2004年12月号に掲載。下記HPでも読めます。
http://www.shueisha.co.jp/kirino/taidan.html
● ヴェネチア・ビエンナーレ第9回 国際建築展 日本館展示に「作家」として出品しました。
この「作品」は、美術家・開発好明氏との共同製作です。
また実制作に当たっては、図工室の枡川浩平氏に全面的に協力していただきました。
このほか現地では多数の方の手をお借りして、無事完成にこぎつけました。
自室の写真を提供してくださった19人の方々を含め、
ここに記して深く感謝いたします。
日本館展示は、残念ながら賞は獲得できませんでしたが、
コンセプト、展示の質ともに、
金獅子賞を獲得したベルギー館に優るとも劣らないものになりえたと自負しています。
なお、建築展の詳細は、美術手帖とゲームラボのそれぞれの連載コラムで報告する予定です。
詳細はこちらをご覧下さい。
「作品その1」

「作品その2」

会場風景

【コメントにコメント】
※サイト運営者のポリシーは
「直接診ていないケースについて、
専門家として考えられる可能性をコメントすることは、
むしろ倫理的な要請である」
というものです。
この方針について異議のある方はメールでどうぞ。
● 「月刊テーミス1月号」の記事について(2004.12)
「『アキバ系オタク』と幼女殺害の点と線」という記事にコメントを求められ、オタクとの関連性を否定するコメントを出したのは良いのですが、その引用中、「斎藤氏も今回の事件が引きこもりによる事件であることを否定しない」とあるのは非常に不本意です。
そもそも取材の時点で、引きこもりの話題はほとんど出ていませんでした。おそらくこれは、以下に続く小田晋氏の「引きこもり突出型犯罪」なる全く新しい未知の(笑)概念に繋ぐために追加された文章でしょう。もしこの点について尋ねられていれば、「引きこもりとはもっと関係がない」と答えたであろうことは間違いありません。「否定しな」かったのは話題に上らなかったためで、捏造とまでは言いませんが、この手法を使えば何でもできますね。「斎藤氏は長田百合子を否定しない」「斎藤氏は徴兵制を否定しない」「斎藤氏は宮崎駿がロリコンであることを否定しない」その他いろいろ…(あ、「宮崎駿=ロリコン」説はむしろ肯定してますんでよろしく)。
ただし、このコメントについては、ゲラチェックをした後訂正文をnifty経由でFAXしたため、「不達」だったことを見落とした私の責任です。記事はオタクと引きこもりについての偏見に満ちたもので、はじめに結論ありきのひどいものですが、コメント部分については私のチェックミスと言わざるを得ません。
よって、ここではっきりと述べておきますが、私は「幼女殺害」とおたく、ないし引きこもりとの間に、なんら有意な因果関係を認めません。
この犯人がニート的、引きこもり的生活を送っていたとして、あるいはアニメ・ゲーム好きだった可能性があるとして、そのことと犯行にはなんら本質的な因果関係があるとは思われません。「関係」を証明したければ統計学的エヴィデンスを挙げるべきでしょう。すくなくとも、ニートやおたくが、学校教師や警察官以上に変態ペド野郎であるという、明白なるエヴィデンスを。 まあお暇な人はせいぜい研究してください。
● 皇室関連報道について
雅子妃の「適応障害」問題について、このところ良くコメントを求められるのですが、専門でない以上に、ウスい内容のことばかり喋って小銭を稼いでも仕方ないので、この件についての見解をここで整理しておきます。コメントが欲しい人は、ご自由に引用してください。
・「適応障害」とは、精神科医が日常的に使用する頻度がそう高くない診断名です。
・DSMの項目をみればわかりますが、解釈次第でいろんな「具合の悪さ」に適用可能な診断名です。
・おそらくスティグマ性(偏見の度合い)の低さと、遺伝負因や気質との関連性の希薄さを印象づけるために選択された診断名でしょう。
・適応障害の原因は環境にあるわけなので、通常は職業人なら「退職」か「転職」を勧めます。
・雅子妃に対してどのような処方箋が可能であるかは、上記の記述より推察してください。
・治療経過がはかばかしくない場合、「日本という環境」への不適応も考慮し、海外、とりわけ滞在経験のあるアメリカでの長期療養がもっとも有効かと思われます(私は必ずこの点を強調していますが、この発言を掲載したメディアはまだありません)。
【テレビ出演・講演会(2004年6月以降の予定)】
※一般向けのもののみ掲載します
※テレビ出演、講演会のうち、特に断りのないものは「ひきこもり」に関するものです。
● 子どもの世界を考えるキャラバン隊 青創協発足20周年記念
(第1部の講演を担当します)
日時:2004年9月20日(月) 午前10時より
場所:上智大学8号館401教室
http://stepup-school.net/step/news/news/news2113.html
● 全国引きこもりKHJ親の会 東東京支部 「楽の会」主催 講演会 「ひきこもりからの回復」
日時:2004年11月7日(日)13時開場
(講演会は13:30〜16:00となります)
場所:北区赤羽会館1階講堂
詳細は下記HPで。
http://rakukai.com/kouen.htm
■フリースクール「みらいの会」 主催による勉強会
不登校やひきこもりの若者のフリースクール「みらいの会」が、保護者や本人、関心を持つ人を対象にしたひきこもりについての勉強会を開催中です。来年2月までの週末に月1回のペースで開催し、計10回開催する予定です。うち5回に斎藤が講師として参加し、著書「『ひきこもり』救出マニュアル」をテキストとして講義を行います。
関連記事→http://www.mainichi.co.jp/edu/packet/0305/16-4.html
■申し込み・問い合わせは代表の野田隆喜さんまで(090・3035・8050 またはFaX075-924-0821に住所・氏名・連絡先・電話番号お送りください。次回開催は7月13日
)。
青少年健康センター主催 「実践的ひきこもり講座」+家族会
(原則として毎月第三日曜日に開催 予約・お問い合わせは青少年健康センター事務局( 03-3947-7636 )まで)
◆ 斎藤駿一郎 第一随想集 「父のつえ」
北上地区を中心に好評発売中
序文 竹本貞之(哲学者)
駿一郎とは誰か? いかなる内容なのか?
お問い合わせ、または購入希望の方は
私宛にメールでお知らせください。
■ ビデオ「ひきこもる心と向き合うには」青少年健康センター編
・ひきこもりの理解と対策について、斎藤の講演会の模様を中心に、図解やテロップを加えてわかりやすく解説した1時間のビデオ
好評発売中です。お求めは青少年健康センター 03-3947-7636 まで。