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土井孝子氏の死を悼む

平成26年9月29日
歴史ナビゲーター 井上政典

 土井孝子氏が逝去されました。

 お若い方はその名前しかご存知ないでしょうが、社民党の党首、衆議院議長など女性として「初」という称号を持って活動されてきた時代の人です。

 明治生命に勤務の時に、国会議事堂へ営業支援で訪問し、食堂で食事をしようと発券機で選んでいる時に横におばさんが来たので顔を見るとなんと土井孝子氏でした。

 テレビでは大きいイメージがあったので、横に並ぶとこんなに小さいのかとびっくりした次第です。

 「山は動いた」という名台詞で社会党と女性議員の躍進であるマドンナ旋風を巻き起こしました。

 当時は、ネットも何もなく新聞やテレビの情報だけが頼りの時代でした。ただその情報を聞きながらはっきりとしない「違和感」だけが胸に残っていたのです。

 その時に、「だめなものはだめ!」と颯爽とマスコミに取り上げられる土井氏は、自民党のおじさんたちのむにゃむにゃした言い方と対照的でした。

 でも、ネットが発達し、マスコミが意図的に隠してきた情報が明らかになってくると、護憲派の権化のような土井氏ではもうどうしようもなってきたのです。

 そして10年前の選挙で落選し、表舞台から遠ざかっていました。

 やはり感慨深いですね。

 正義だと思っていた人は実は売国奴だったのです。

 戦争は反対!と叫んでいる人が実は日本国民を危険な場所に追いやっていたのです。

 人権を!と声高に叫ぶ人が実は日本人や他のアジアの人々の人権を蹂躙していたのです。

 ネットという情報発信の前に、嘘の上塗りをしてきた人たちの化けの皮がはがされていったのです。

 朝日新聞が吉田清治を否定しました。

 すると、今度は赤旗新聞までもが否定し始めました。

 リベラル、革新という名の美名のもとに日本人と日本国を貶めていた勢力の存在が明らかになってきたのです。

 その人たちの言い分を聞いていたら日本が日本でなくなるという寸前にまで追いやられていたのです。

 マスコミの権力が民主党政府という売国奴政権を誕生させたことが自分の体内に巣食う売国奴を白日の下に晒すきっかけとなったのです。

 その元凶の一人が土井孝子という憲法学者であり、日本社会党の党首であったのです。

 当時は憲法学者が日本国憲法の精神は素晴らしいというと誰もが反論ができませんでした。

 憲法改正の議論が公衆の面前ですることなど一般の人にはできなかったのです。

でも、今ではブログでこうやって普通のおじさんが意見を堂々と書いていますし、フェイスブックを見ればその人の思想信条がすぐにわかり、そこで会ったこともない同志が意気投合し、さらに議論を戦わせることも可能になりました。

 今までならマスコミが隠し通せた情報も一瞬のうちに世間にひろまり、その付随情報もいろんな方々から提供されます。

 もはやマスコミで情報を牛耳っていた人たちは今まで持っていた絶大な権力を失い始めました。

 そういう中での、土井氏逝去の報は一時代が終わり、新しい時代がやってきたという確信が持てるものになってきたのです。

しかし、土井氏がこのような形でこの世から去ることは残念でなりません。

自分の犯したミスをきちんと懺悔してこの世から去ってほしかったと思うのです。

 その作業を残している人たちはまだまだたくさんいます。

 村山富市、河野洋平、辻本清美、菅直人、鳩山由紀夫、岡田哲也、仙谷由人などなど到底日本の政治家と呼べないような人たちです。

 その人たちの言動もどんどん狭まってきています。

 とてもいい傾向だと思うのですが、まだまだ大分教組のような変な集団が存在します。

 沖縄県の独立を画策する勢力、米軍や自衛隊を沖縄県から追い出し中共の人民解放軍を誘致しようとする勢力、原子力発電所の再稼働を絶対に阻止しようとする勢力、日本国憲法の改正を断固反対する勢力などなど、みんな同じ穴の狢なのです。

 ムジナの一人である江川紹子というオウム事件で有名になったおばさんがいますが、今回の御嶽山の噴火で救助に出動した自衛隊に文句をつけていました。

 あの過酷な現場に組織として対応できるのは自衛隊しかないことをわからないのでしょうか。

 個人では警察官や消防官も素晴らしい体力をお持ちの方もいますが、組織ではなかなか動けないものです。

 それが出来るのは毎日過酷な訓練で組織活動ができる自衛隊員の方々しかいないのです。

 戦後、軍は悪だということで国民の大部分が軍隊の仕組みや活動内容に耳目をふさいできました。

 そのために、国民のために存在する国軍(自衛隊)が悪の集団のように考えている人がまだまだたくさんいるのです。

彼らも普通の日本人です、あえて違うところといえば、愛国心が普通の人よりも数段強いという位ですか。

 土井孝子氏の死は、左巻きの時代の終焉という象徴的な出来事のように思えてならないのは私だけでしょうか?

自分たちにできることでアジアの国々を助ける!

平成26年26年9月16日
歴史ナビゲーター 井上政典

 いろんなご縁を戴いておかげで、アジアの国々の現状がわかってきました。

 チベットで、ウィグルでそして南モンゴルで、香港で、台湾で、ミャンマーで、横暴なCHINAにどれだけたくさんの人が当たり前に家族で暮らすことができずに、先祖代々受け継がれてきた信仰を奪われ、言語や習慣・文化を破壊されてきていることです。

 私が住む福岡には戦前玄洋社という頭山満翁を中心とする政治結社がありました。戦後GHQから極右団体のレッテルを貼られ、見事に歴史から抹殺されています。

 でも、郷土の先人たちを学ぶ活動を玄洋社とは縁もゆかりもないNPO法人夢・大アジアの石井英俊理事長をはじめとする人たちが始めました。

 私もご縁があり、この活動に参加させていただいております。玄洋社の先人たちは自分たちの命を懸けて、アジア諸国を欧米列強の植民地から解放することを念頭に活動されてきました。もちろん日本の国益に軸足を置いてです。

 孫文を支援して辛亥革命を成功させたのも玄洋社の資金的支援のお蔭と言っていいでしょう。

 そもそも失敗続きの孫文を革命の父と言われるようにしたのも、玄洋社の宮崎滔天らの働きと言っても過言ではないでしょう。

 それがアジアの人々の魂の奥に眠っていた愛国心、生まれた時から白人の奴隷のような生活を強いられていたためそれが当たり前となっていたのですが日本人という同じ有色人種の活躍により火をつけたのです。

 自分たちの国家を持つ、自分たちの未来は自分たちで決める、自分たちにご先祖様から受け継がれた来たものに誇りと自信を持ち、それを子孫にも連綿と受け渡していくことを素晴らしさを取り戻させたのです。

 そして大東亜戦争が始まりました。その結果、日本は敗れ300万の同胞が命を落とし、国内は徹底的に破壊されました。

 自虐史観にまみれている人たちは、それを無謀な戦争を軍部がしたと言い切ります。

 でも、もしあの時に日本が大東亜戦争をしなければ、どうなっていたでしょう?

 国連の加盟国は?

 アジアの人々の教育水準は?

 アジアの人々の生活状況は?

 今のような独立国でいたかもわかりません。

 私は同胞の尊い犠牲のもとにアジアを解放し、それがアフリカまで及んだと思っております。だから、私の活動は英霊の雪辱を果たし、日本を誇りある国として取り戻すなのです。

 しかし、現状のアジアは戦後一党独裁という強力な政策の下、周辺のアジア諸国の自由や民族自決を破壊し、中華主義を他の人たちに押し付けようとするCHINAが登場してきたのです。

 大戦時、アメリカの国内では「アジアの安寧は日本が弱ければ達成される」という勢力と「アジアの安寧は日本が強くなければならない」という勢力が世論を二分していました。

 前者がルーズベルトなどの民主党、そして後者が共和党の主張でした。

 アメリカ国民は社会主義の幻想に毒されたルーズベルトを大統領に選び、日本を戦争へと追い込んだのです。

 アメリカは何とか勝利しましたが、その後のアジアの情勢は、ルーズベルトらの日本を弱体化させるとアジアが安定するという説が間違っていたことを証明し、朝鮮戦争、ベトナム戦争などいつも戦火の絶えない時代に入ってきました。

 そして毛沢東がアメリカの核攻撃の脅しに対抗するように核保有国となり、国連の安全保障理事国となって拒否権を持ち、自分たちのことは棚に上げて周辺諸国の侵略を始めたのです。

 ブラッドピットの「セブンイヤーズチベット」という映画がありましたが、そこにはチベットがどういう風にCHINAの人民解放軍と呼ばれる共産党の私兵に蹂躙されていく様子が描かれています。

 それを見て衝撃を受けたのですが、サラリーマンだった当時はそこで終わっていました。

 でも、何とかしなければという気持ちは芽生えたのです。

 明治生命を退職し、福岡へ戻ってきてから歴史ナビゲーターとしての活動を始めると、いろんなご縁が生まれました。

そしてダライラマ猊下の講演を直に聞くこともできました。

 さらに、ペマギャルポ先生とも玉名市にある蓮華院誕生寺の川原英照貫主のご紹介で知り合うことができ、本で読んだりネットで調べたりした知識に生のチベット人の苦難を吹き込むことができたのです。

 そして様々な活動を通じて知り合ったNPO法人夢・大アジアの石井理事長やその仲間たちとタッグを組んで、CHINAに虐げられている人たちの声を表に出そうと雑誌を作る計画を立てました。

 何とかしたい、何かをしなければならない、という志しだけしかありません。

 ただ私たちも失うものも何もありません。

 いろんな方に声をかけ、紹介をしていただき、原稿を集めました。

 すると、九州の福岡の無名の団体の人間の申し入れにもかかわらずたくさんの著名人の方々が協力していただき寄稿していただいたのです。

 外交評論家の加瀬英明先生やペマギャルポ先生は顧問として参加していただきました。

 田母神閣下も超多忙な中、数千字に及ぶ評論を書いていただきました。

 もちろん玄洋社の頭山満翁の孫で呉竹会の会長であられる頭山興助氏も創刊にお祝いのメッセージをいただいています。

 その他には、評論家の石平氏、台湾の黄文雄氏、日本ウィグル協会会長のイリハム・マハムティ氏をはじめとするアジアの国々を代表する方々と、日本側からは元産経新聞の福島香織氏、戦後のGHQ支配の闇を暴いた作家の山村明義氏、作家・ジャーナリストで元海上自衛官の恵隆之介氏、尖閣が無主地であるというCHINA側の資料を発見したいしゐのぞむ先生、書評の達人 浦辺登氏、さらに平成の明石元二郎ことミャンマーで活躍している井本勝幸氏等々、一流出版社もびっくりの陣容です。

 今日また編集会議をし、紙面を作っていきます。

 10月18日の福岡フォーラムまでには発刊します。

 ここからはお願いです。

 この活動に賛同いただき、自分も何かしなければならないと思っているのであれば、一行広告として一万円の拠出をお願いします。

 ウィグルでたくさんの人が殺されています。チベットでその文化が徹底的に破壊されています。

 何とかしたい、でも何ができるんだろうと思っている方、ぜひ、この雑誌の出版活動にご参加ください。

 私が言葉で呼びかける時は次のように言っています。

 「もう傍観者は止めよう!困っている人がいるのに、泣いている人がいるのに、自分の身を焼いて世界に訴えようとしている人がいるのに、自分や自分の家族だけが幸せな生活をしていればいいのか?」

 ご賛同者は、次の要領でお願います。

 広告サイズ:一行名刺広告(白黒) (匿名で大歓迎です)

 一口    :一万円(何口でも大歓迎です)

 掲載事項 :氏名 会社名肩書

 連絡先 会社名 お名前 住所 電話番号 Eメールアドレス

 発刊後 一万につき5冊お送りします。

 【超重要】※お振込先
 福岡銀行 博多支店 
 普通口座 2194461  特定非営利活動法人 夢・大アジア

 広告申し込み先  FAX 020-4624-4422
 季刊誌『夢・大アジア』広告営業部
 mail: info@npodga.asia

 ぜひ一緒に活動しましょう。同志を求めています!

 私たちのこの雑誌の根本概念は;
「日本の国益に立脚し、再びアジアを解放する!」です。

朝日・岩波は虐日隷中路線を止めよ

平成26年年8月22日
酒井信彦

楊海英とうい人物がいる。一九六四年中共内蒙古自治区オルドス生まれのモンゴル人で、モンゴル名はオーノス・チョトク、八九年来日して国立民族学博物館などで文化人類学の研究を行い、現在は帰化して日本名を大野旭といい、静岡大学人文学部教授である。

同氏によるモンゴル関係の著作は多いが、とくに文革期の内蒙古における虐殺の調査研究として、膨大な『モンゴル人ジェノサイドに関する基礎資料』(風響社)を二〇〇九年から刊行中であり、現在は第六巻まで出ている。その研究を一般向けにまとめたものが、『墓標なき草原』上下・続(二〇〇九年・二〇一一年)で、極めて優れた内容であり、二〇一〇年の司馬遼太郎賞を受賞している。ただしその内容があまりにも衝撃的なためか、かえって無視されているようである。

楊氏は中共の支配にはもちろん批判的で、最近では『文芸春秋』一月号に「叛乱テロ続出 中華帝国戦慄の内幕」、『Will』二月号に「中国はモンゴルに何をしたか」と題する文章を書いている。

ところで先の『墓表なき草原』の著作は、岩波書店から刊行されている。これは正直に言って、奇妙に感ぜられる。なぜなら岩波の言論・出版の特質は、朝日新聞のそれと並んで、日本を貶め反対に中共の悲惨な現実には目を瞑る、虐日・隷中言論の代表的存在と言えるからである。

ただしこれには背景があって、同書の「あとがき」によれば、岩波書店の編集者・馬場公彦との個人的関係によるものであるらしい。岩波書店からは、二〇一三年に、『中国とモンゴルとのはざまで』と題する、ウラーンフーの伝記も出版している。

注目されるのは、岩波書店発行の雑誌にも寄稿するようになったことである。まず『思想』二〇一二年八月号には、「殖民地支配と大量虐殺、そして文化的ジェノサイド-中国の民族問題研究への新視座-」で、「殖民地体制は一九六〇年代に終結したものではない。社会主義殖民地あるいは中国流殖民地はむしろ一九六〇年以降に強固な体制として確立されてきた」と重大な指摘をしている。

そして「『サルベージ流』に『滅びゆく伝統文化』に拘りつづけ、『滅ぼす暴力』にひたすら目をつぶることほど、殖民地的状況に加担する行為はなかろう」と、日本の文化人類学の在り方を強烈に批判する。

今年になると、楊氏は岩波書店の看板雑誌である『世界』にも登場するようになる。一月号に「ウイグルのレジスタンスは何を発信したのか 『諸民族の大家庭』のための民族自決権」、七月号に「共に歴史に背を向ける日本と中国」である。

一月号の方は、ウイグル問題の真の解決のためには、マヤカシの地域自治ではなく民族自決権が認められなければならないとするもの。七月号の方は、表題からすると楊氏の従来の主張に矛盾するようで、私も一瞬我が目を疑ったが、中身を読んでみて疑問は氷解した。

「共に歴史に背を向ける日本と中国」なるタイトルは、これを素直に読めば、日本が日本の歴史に、「中国」が「中国」の歴史に背を向けているように理解されるが、実は二重の意味で重大な誤魔化しがある。

まず「日本」である。この日本とは朝日流の安倍政権を指しているのではない。逆に安倍政権を批判する、いわゆる「リベラル」の歴史観が批判されているのである。もう一つは「歴史」である。この歴史はあくまでも「中国の歴史」であって、日本の歴史ではない。

つまりこの論文は『思想』の論文で人類学者を批判した観点を、更に拡大したものである。楊氏は、「日本は社会主義の赤色テロの暴虐から免れた。『日中友好人士』たちは日本の近代史を批判してきたが、その同じ視点で、中国による周辺国家への帝国主義的拡張とモンゴルやウイグル、それにチベットに対する侵略行為にも、ぜひ注目してほしい」と注文しているのである。

楊氏のような論考を岩波の雑誌が載せるようになったのは、偽善的な虐日隷中路線は健在であるが、このままではまずいと考えているからであろう。しかし楊氏が批判しているのは、まさに朝日岩波的言論なのだから、岩波自身が正面から批判されているのである。したがって岩波は、特に楊氏の論考を掲載した『世界』は、楊氏の批判に対して真摯に応えなければならない。『世界』編集長・清宮美稚子さんにその覚悟があるのだろうか。内容を捻じ曲げた表題を平気でつけるようでは、とても期待することはできないが。

(以上は『月刊日本』2014年9月号 羅針盤より)