書店で 『星空のシロ』という絵本を見かけ 手にとった
星空へつづく道を 1頭の白い犬がかけてゆく表紙の絵
惹きつけられて頁を繰った

絵本を手にしたまま 書棚の前にしばらく立ち尽くす
目の前がかすむ 

辛い 痛い 苦しい 実験施設での日々
私は絵のシロちゃんに 手をあてて そっとなでる
たいへんだったね ほんとうに どんなにか

救い出され やっと しあわせになった
けれど 不慮の事故にあう

シロちゃん事件をきっかけに
人から保健所等に放棄された犬や猫を
実験機関へ送るという 悪習が東京都で廃止された
あまりにもずさんな 動物達への扱いを問われて


絵本の中のシロちゃんは 生きていて心があった
小さなうしろ姿にさえ 魂が宿っていた

私の机のわきには いつもこの絵本があって

『実験動物たちへ捧げる詩(うた)』(オリジナル・ソング)
のインスピレーションになった
星空のシロ
文・井上夕香
絵・葉  祥明
英訳・ティム・グロヴズ
国土者 \1300