ウルトラマラソン完走への道
丹代 政俊

 

 ごあいさつ


ウルトラマラソン雑感(はじめに)
 完走の秘訣
  自 戒 
 レーサー


ウルトラマラソンとは
 大会の分類
 必要な条件

ウルトラマラソンのトレーニング
 通勤時間の活用
 暑い夏は
 雪の日は
 子供の活用?法
 飲酒ラン
 一気走のすすめ
 距離より時間
 空腹ラン
 大会直前

シューズについて
 シューズ履歴
 インソール
 マメ対策
 山用シューズ
 親指の爪
 素足のすすめ

何を食べるか
 毎日の食事
 大会直前の食事
 3度の食事?
 暑い日の給水
 歯を大切に


ウェア、便利な小物
 デイパック
 ライト
 LEDライト


   メールはここへ→ runner.tandai@nifty.ne.jp

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ごあいさつ

ここには、私自身の体験から得たウルトラマラソン完走の秘訣を記述しています。
このところ、ウルトラマラソンの「基本」的な距離となりつつある100kmロードの完走に向けてのアドバイスを中心に書いていきますが、私の身体で実験をして得たノウハウであり、だれにでも適用できるものとは、なっていない可能性がありますので、ご注意ください。
私の体験を参考に、皆様に合ったかたちで適用していただき、皆様のウルトラマラソン完走に役立つことができれば、とてもうれしいです。
メニュー(目次)については、適宜追加修正をしていく予定です。なお、まだまだ経験も知識も少ないため、間違いや言葉足らずの点があると思いますが、気が付きしだい修正を加えていきますので。皆様のご意見、ご指摘をお待ちしております。

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ウルトラマラソン雑感(はじめに)  

 
ウルトラマラソン完走の秘訣

ウルトラマラソンの完走の秘訣は、ズバリ、完走への強い夢です。
あこがれ、執着心、準備、目標、、すべてを完走のテープを切る自分のイメージに帰着させることが、大切です。
夢を抱いてスタートしてから、大会のスタートラインに立つまでの期間を、自分でプログラムして、心と身体を強化していきます。

完走するためのペースと走法を慎重に考えて大会に出場し、走ってみて、もし、身体がついてこなかった場合には撤退して、また来年挑戦してください。
ウルトラマラソンは、距離も長いですが、準備期間も長いです。
そして、完走までに要した期間が長ければ長いほど、完走の喜びが大きくなります。

私は、走り始めてから、しばらく「完走」を自慢にしていました。 「連続完走記録」とかにこだわってそして自慢していました。
「優勝」をすることもありました。
でも、そのころの私は、線が細くてぎらぎらしていて、
今よりも、もっと心の狭いランナーでした。

リタイアを余儀なくされるレースを体験しました。
レース中に歩き出すことも経験しました。
自分の意志でレースをやめることも経験しました
(撤退=ウィズドロー)。
関門時間をクリアできずにバスに乗らざるを得ないことも
体験しました。
バスの中で毛布にくるまって涙をかくしながら競技場に
戻りました・・・。
そして今、少し強くなったと思っています。

年齢を減らすのは無理ですが、
体重を減らすことは、可能だと思います。
大会当日の雨や風や太陽をコントロールすることはできませんが、体調をベストに持っていくことは、可能だと思います。
コースのアップダウンをなくすことや、山を削ったりすることはできませんが、脚力を強化することは可能です。
練習量をもう少し増やすことも可能です。
力量は変化するものです。もっともっと強くなることができます。
これらのことを実行させるのは、やはり完走への大きな夢です。
夢を追いかけましょう!

私が、初マラソン(1981年の河口湖マラソン)への出場を決心し、ランナーズ誌をコーチにして走り始めたときに、色紙に書いて壁に貼り、カードに書いて会社の机上に貼って毎日読んでいた言葉があります。
人は「あれだけ走れば誰だってできる」という。
それは事実である。
しかし、やるのとやらないのとが大変な違いであることを気付いていない。
「あれだけのトレーニングを積むこと」が出来るか、出来ないかが問題なのだ。

   ゴーマン・美智子 : 文芸春秋社刊「走れ!ミキ」より

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中高年ランナーとなって(自戒)

人間は、生まれて、成長して、くたびれてきて、そしてやがて朽ちて土に帰ります。心に描いた自分の理想の走る姿を常に自分の身体に求めるのには無理があると思います。
加齢とともに、体力低下、坐骨神経痛、筋力低下、視力低下、業務多忙、家族がしでかす事件への対応、地域や学校等のおつきあい、等々の走る時間や力をとられる「障害」と日々戦いながら走り続けることが必要になります。
プロのランナーと違って、私たちアマチュア市民ランナーは、上記「障害」を逆に力にして行かなくては、と最近思っています。
加齢に伴う体力低下については、甘んじて受けとめて、「それでも走る」方法を考えて、仕事は、走ること以外にも自分にはやることがあるんだぁと解釈して、家族は、大会で走って帰ってきたときに「どうだったん?」と聞いてくれる大切なギャラリーの筆頭であり、毎日の走りを見ていてくれる自分の走りの世界の発表ができる一番近くにいる観客なのだと解釈しています。

走ることは、走れることは、それ自体うれしいことです。
しかし、それは、毎日の生活のなかで、無理なく続けられるものでなくては、と思っています。
私は、ウルトラマラソンの日本一、いや、世界一になろうと思って、練習をしたことが、あります。
月間1200km以上走ってみたり、
真夏に無給水で5時間走をやったり・・・
この時期の練習は、それなりに効果があって、日本一は無理にしても、一定の成果がありました。
一定の時期では、家族や職場の理解を得られることがあります。しかし、そんな世間無視のランニング中心の生活は長続きしませんでした。
そのことに気付いてから、自分の体力と家族と仕事と社会活動とのバランスを考えて走り続ける方法を真剣に考えて、実践しています。
今でも、「フツーの人」から見ると、かなり変な人なのですが、あのむちゃくちゃな時期に比べれば、より「走り続けられる」ランニングライフになってきたかなぁと思っています。



 
いわゆる「通用すること」について(レーサーのこと)

ウルトラマラソン大会で上位を狙う、競走としてのウルトラマラソンについて、書きます。レースとしてのフルマラソンは、中距離で通用しないからやるという種目ではありません。レースとしてのウルトラマラソンは、フルやハーフ等のロードレースでタイムを望めなくなった人がやる種目ではありません。中距離やフルマラソンで通用しない人はウルトラマラソンでも通用しません。
この場合の「通用」というのはレースで上位に入ることを指します。

完走を目的にすることができるウルトラの場合、走力が落ちても続けられるということはありますが、それは、レーサーとしての立場ではありません。
「このごろスピードがなくなってきたのでウルトラに挑戦しようかと・・・」という方々はいらっしゃいますが、これには根本的な間違いがあります。
ウルトラを目指すか、フル以下の距離を目指すかは、あくまでも、好みの問題です。
私の場合、好調なころは、冬は普通のランナー。夏はウルトラや山、でした。そして、ここが重要です!。
5000mでベストが出たときには、3000mでも42.195kmでも、100kmでもベストが出ました。
ウルトラでも、中距離でもベストレコードを目指すのは、心身共に充実している時期です。
私は、悲しいことに、今の自分の体力には自信がありませんので「通用」はしません。
でも、今の身体で、今の心で最高の走りを続けること。これが大切なことなのではないかなぁと思っています。

いわゆる「通用する」ということを問題にしなければ、ランニングは、ウルトラマラソンは、生涯スポーツとすることができます。
走れることはうれしいことです。
走り続けましょう!

May.30.1998 M.Tandai

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ウルトラマラソンとは   

 
ウルトラマラソンとは(分類)

マラソンは、42.195kmロードレースのことですが、ウルトラマラソンというのは、42.195kmを越える距離のことをいいます。現在、大会として開かれているのは、50km〜4700kmですが、わたしは、大きく4種類に分けられると思っています。

 1.ショートタイプ
   50kmから150km程度までのウルトラマラソンです。

 2.ロングタイプ
   100マイル(160km)以上のウルトラマラソンです。

 3.ジャーニーラン
   旅走りです。
   一気に走るのではなく、
   毎日睡眠や補給を加えながら数日間、
   ときには数ヶ月間を通じて走り続けるものです。

 4.時間走
   一定時間(24時間とか、6日間とか)の間に、
   どれだけの距離を走ることができるか挑戦するものです。

それぞれに、魅力と厳しさがあって、楽しいものですが、私は、100kmロードレース(ショートタイプ)と、さくら道270kmウルトラマラソン(ロングタイプ)に、毎年参加しています。

Mar.07.1998 M.Tandai



 
ウルトラマラソンランナーに必要な条件

私が勝手に決めた、ウルトラマラソンランナーに必要な条件です。

 1. 意味を深く考えずに長い長い距離へのロマンを持っている
 2. 球技等のスポーツや、短距離走が得意ではない
 3. 胃腸が丈夫であること
 4. 平気で徹夜ができる
 5. 金持ちであること
 6. 休暇が自由にとれる
 7. 家族の理解があること。もしくは、家庭を無視できること
 8. 頭がいいこと。もしくは、学習・研究の意欲が旺盛であること

私の場合、3点欠ける条件があります。
特に5番は致命傷です。
私は、まともなウルトラマラソンランナーにはなれないのかもしれません。


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ウルトラマラソンのトレーニング  

 
通勤ウォーク&ランのすすめ

私は、18年ほど前から通勤ウォーク&ランをしています。会社が近いので(3km以下)、走り込み効果というよりも、通勤手段として始めたのですが、これが自分の毎日の習慣になってしまいました。

方法は、朝は歩き、帰りは走りです。
朝は食事後になる点とシャワーが使えない点で歩きにしています。35分程の歩きは身体の点検と心の整理に役立ちます(家庭からも会社からも離れてたった一人で自由な瞑想の時間が得られます、、走っているといまいち周りに注意が必要で考え事をしていると危険です)。
帰りは雨でもカンカン照りでも、そのままバスルームに直行ですから走ることができます。
着替えその他必要なものは、デイパックでいつも背負っています。
デイパックを背負って走ると上下動の少ないウルトラ向きのフォームが自然と身に付くようです。

アマチュアランナーの場合、練習時間を十分にとることはできないのが普通ですが、通勤ウォーク&ランは、毎日できるのが最大のメリットで、練習の習慣化が容易にできます。また、車社会の現代に少しだけ逆らいたいという気持ちもあります。



 
暑い夏は、雨と、山です

夏は、休みを多くして、雨の日や、涼しい日がやってきたら、走ります。夏の雨はとても気持ちがいいです。
雨の日は、濡れて重くなるのがいやですから、なるべく薄着で走ります。帽子をかぶると、目に入る雨を防ぐことができます。
私はソックスなし(素足)で走りますが、雨の日にメッシュアッパーのシューズで走るときに特に素足のメリットが確認できます。
なにしろ濡れることがまったく気になりませんし、足がふやけることもありません。素足ではくことができるシューズは限られているし、履き馴らしに時間が必要ですが、慣れると快適です。

晴れていて暑いけど走りたいときには、昼間はやめて、朝と夕方に走ります。夕方も暑いですが、そのあとのアイスクリームやビールのおいしさったら、言葉では言い表せないほどです。
でも、ときどき、おもいっきり夏を味わうために炎天下に裸で走り出します。暑くてクラクラときますが、汗をおもいっきりかいて、水をおもいっきりかぶって、、、
私は、こんな夏が大好きです。
私は、寒い冬よりも暑い夏が好きです。津軽育ちなのに不思議なことです。冬の寒さや雪との戦いで寒さにうんざりしているということだと思います。

夏になって暑いときには、雨を期待することと同時に山に行きます。木々の間をのんびり走るのが楽しみです。
ウルトラマラソンの場合、脚が動かなくなってペースダウンということが多いです。山走りをしていると自然に楽しみながら脚筋力の強化ができるようです。スクワット等を続けるのはつらいですが、山走りには、楽しみが多いです。



 
雪の日のトレーニング

雪国のランナーの皆様にとって、冬季のトレーニングは、かなり困難ですが、私の住む東京都青梅市の場合、たまにしか雪は降りませんので、冬でも走り続けることができます。
もともとウォーキングで出勤している私には、雨も雪も、あまり関係ありません(いつも帰りはランニングですが、大雪のときには、帰りもウォーキングだったりします)。
雪の日は、長靴を履いて歩くと、楽しいです。
景色が全部変わって、毎日見慣れた通りが、まったく別の街に来たように見えます。
自動車が、すごく少ない青梅街道は、本来の「道」に戻ったようで、うれしくなります。

また、雪の上を歩くと、あの、砂浜を走るときのようなトレーニング効果があると思います。

学校時代、ヤクルト配達のアルバイトをしていました。夏は自転車で、冬は徒歩での配達でした。配達区域の私の生まれた村は、1km四方あって、その村の家々を一回りしていました。
冬になると、津軽は、毎日のように雪が降ります。朝6時に配達を始めるのですが、まだ、みんな雪踏みをする前で、新雪の上を歩きます。自分の歩いたあとが、そのまま道になります。一面の雪の上に自分の足跡だけがつながっていきます。
新雪を踏んで歩くのは、つらかったのですが、今考えてみると、このときに、私の足腰が鍛えられたのだと思います。
なにしろ、毎日1時間以上重いヤクルトの袋を両手に持って歩いていたのですからトレーニング効果は抜群だったと思います(このころのヤクルトはガラス瓶でした)。私は、いまだに握力が60kgありますが、これも、ヤクルト配達のおかげだと思います。

「毎日毎日、特別な決意無しでできるトレーニング」これが、身体作りに大切なことなのだと、あらためて思っています。さりげなく、ずっと、走り続ける人生を送りたい。と思います。

ところで、雪のランニングトレーニングの有効利用法が一つあります。それは、フォームチェックへの利用です。
ドカ雪の場合は難しいですが、数センチ積もった程度の新雪の上を走って、振り返って、足跡をチェックするんです。
チェックポイントは、
 1.一直線になっているか
   足跡が平均台の上を走ったように一直線になっている
   のが理想です。
 2.足指が外を向いたり、内側に入りすぎたりしていないか

です。
スピードを変えたり腕振りを変えたりして足跡の変化を見ます。フォームを意識すると足跡も美しくなることに気付きます。

雪道を走るときの最大の障害は自動車です。しかし、皮肉なことに、車が車道の除雪をしてくれて、車道は快適なランニングコースだったりします。
でも、私は、極力歩道を走ります。公園の雪の上を走るのが最も安全です。
滑って転ぶことが考えられるので、雪への慣れと、細心の注意が必要ですが、車がいないだけでも危険度が、かなりちがいます。
雪の上を走るときには、雪上トレーニングシューズを使います(私は、アシックスのスノトレを使っています)。それと、案外使えるのが、ゴム長です。雪の上では、クッション性能は不要です。
中学時代、冬になると体育の授業でラグビーをやっていました。新雪の上をみんなで走り回って、気が付くと、しっかり雪が踏み固められていました。
冬のランニングで、最も危険なのが、凍結した道で滑って転ぶことです。これは、雪道よりも、道路の一部だけ凍っている状況の方が、危険です。雪道の場合は注意しますが、雪が無いときには無防備になることが多いからです。
雪がとけて、翌朝、凍ってツルツルになっていることが、あります。これが最も危険です。



 
子供の活用?法

朝の通勤ウォークを始めたころ、生まれたばかりの娘を抱っこして子守をしてくれているお宅まで届けていました。これが、結果的に筋力トレーニングになったようです。ただ、とぼとぼと乳飲み子をおむつと一緒に抱いて歩いている私をみて車が横に止まって「乗れよ!」と言ってくれる友人が多くて、断るのにえらい苦労しました。
でも、そのうち、乗せてほしくても「あいつはあれが練習なのだぁ」ということが浸透して、止まってくれなくなりました。

娘を抱っこしての毎朝のウォークの効果は以下の5点だったと思います。
 1)腕の筋力強化
 2)背筋の強化
 3)脚筋の強化
 4)寒さ対策(抱っこしていると実にあたたかい。
   4月に保育園に入るまでの冬場でしたので、、、
   夏でなくて良かったと思います)
 5)スキンシップ

娘はこの後もかなり大きくなるまでは私の筋力トレーニングのパートナーでした。「たかいたかい」は、始めると「モウイッカイ」「モットォ」とせがまれて、かなりの回数になってしまう。おんぶしてスクワットをするのも喜ばれました。だんだん重くなって自然に強度アップされるというすばらしい内容でした。

娘が大きくなってからは、ヘビーハンズというものを持って歩きました。最近は疲れてやめていますが、強化時期には毎日持って、歩いて行って、走って帰っていました。片手で1ボンド→2ポンド→4ポンドと3年程かけて重くしていきました。最初は1ポンドでも腰に変調をきたしたりで、、かなりの負荷になるようですが、これを使ってから走りが大きくなったと思います。
しかし、「私は鉄アレイを持って通勤してる」ということで、ずいぶんみんなに変わり者扱いされました。



 
ラン中のアルコールについて

なんでも実験したがる私は、ランニング中のお酒(私の場合はランニング中のビール)について、実験をしたことが、あります。結論としては、

     ランニング中のアルコール摂取はだめ!
です。
もちろん、飲んでも、歩く程度の心拍数で走ることは可能ですが、神経が麻痺する状態(快調と思い込む状態)、脱力感、眠気、脱水状態が、交互にやってきて、少なくとも、飲まないよりは、走りにくくなります。
ビールにかなり強い私で、この結果ですから、弱い人にとっては、かなり大変な状態になります。大会のときには、私も飲まないようになりました。
さくら道ウルトラマラソンで、最初の頃は途中で飲んだりしていたのですが、しっかりビールを我慢するようになって、記録更新ができています。



 
分割走で距離を稼ぐよりも一気に長い距離を!

ウルトラマラソンのためのスタミナ作りには走り込みが必須ですが、月間の走行量だけで単純にスタミナ作りに直結させるのは危険だと思っています。
 (A) 10km×30日=300km
 (B) 5km×26日+40km×4=290km
上記2種類の走行パターンを距離だけで比較すると(A)のほうが良いように見えますが、じつは(B)の方が効果大です。
5kmのときには目的を疲労抜きラン、あるいはスピード練習とし、40kmのときにはLSDとし、たまにはタイムトライアルやマラニック、という感じです。
ただし、かなりの実力がないと(B)はできません。できるようになるまでは、
  5km×26日+20km+30km×2日+40km=250km
といったパターンで、距離だけを追うことをしないほうが良いと思います。

市民ランナーは走る時間を作るのが一番大切だと思います。仕事の種類によって、走り方はかなり制約を受けると思いますが、自分に合った走りの中で、どちらかといえば(B)のかたちを選んでいただければスタミナ作りに関しては役立ちます。

Jan.28.1998 M.Tandai



 
距離走よりも時間走とクロカン走を

100km完走に向けての練習ですが、私の場合、5時間走を基本にクロカン走(坂道走)による筋力トレーニングを取り入れて行っています。週に一回の5時間走が、有効でした。その場合、距離はあまり重要ではなく、5時間走り続けることが楽しくできるようになることが、ポイントです。私の場合は結果的に5時間で、40〜46kmぐらいの距離を走っていました。この練習をするときには平日の走行距離を10km以下に落とし、週末重点型とします。100kmの場合、後半にいわゆる「足にくる」状態になって走れなくなるのが、大抵の場合にリタイアの原因になります。クロカン走は脚筋力の向上を目的としたものです。坂道のゆっくり走とウルトラマラソンとは、意外な共通点があります。

週に一回の5時間走というのは、簡単なようで、難しい練習です。できるようになるまで時間がかかります。逆に言えば、こんな練習ができるようになれば100kmの完走は、できます。
私の場合、フルマラソンのタイムを目標に走っていた頃は、できませんでした。ゆっくり走り続けることができないんです。最初のうちは。
ゆっくり、リラックスして、長い時間走り続けるのには、フォームやペースの最適化を含めた高い走力が要求されるのです。
しかし、市民ランナーの場合、「時間がない」、「体調が悪い」、「根気が続かない」、「スタミナが続かない」等々、5時間走ができない理由には事欠きません。

5時間走を楽しくできるようになれば100kmの完走ができると断言するのは、
5時間走ができない人は「5時間走ができない理由を考える」人。
5時間走ができる人は「5時間走をどうやったらできるかなー」と考える人だからなのです。
「長い時間走り続けなければならない」と思うか、
「長い時間走り続けたい」と思うかの差です。
これは決定的な差だと思っています。

基本的には姿勢の(目標の)問題なのですが、5時間走をさらに楽しく行うための工夫をいくつか書きます。私の場合は、走りながら様々なことをします。

  1. 写真を撮りながら
    デジカメを買ってからデイパックにカメラを入れて走ることが多くなりました。奥多摩の景色、道端の木や草や花、きれいな青空や雲、撮りたいものが季節の移り変わりとともに次から次へとあらわれます。しかし、この走りは立ち止まることが多くて練習効果はちょっと落ちます。

  2. 山菜採りをしながら
    春にはセリやワラビやタラの芽やウドを採りながら走ります。沢ガニを捕りながらのときもあります。初夏には野いちご、秋には栗やアケビ、、  帰ってきてから食べるのもたのしみです♪ しかし、この走りも立ち止まることが多くて練習効果はちょっと落ちます。

  3. ラヂオを聞きながら
    毎日通勤ウオークと通勤ランのときにラヂオを聞いていますが、5時間走のときにもラヂオを聞いているときがあります。甲子園の高校野球を聞きながら走るのが特に好きです。2試合くらいは全部聞くことができます。

  4. ウオークマンで音楽を聴きながら
    デイパックにテープを4〜5本入れて聞きながら走ります。
    同じアルバムを繰り返し聞いていることが多いです。

  5. ウオークマンで英会話テープを聞きながら
    海外マラソンに行く直前にはよくやります。
    5時間も繰り返し聞いていると、しっかり覚えられます♪

  6. 水浴びをしながら
    夏場は多摩川沿いの道を走って、Tシャツ・ランパン・ランニングシューズのままジャブジャブ入って 涼んで、そのまま水を滴らせながらまた走ります。真夏だと汗によるビジョビジョと水浴びの違いがよく分からなかったりします。

  7. 詩や川柳を詠みながら
    デイパックにはいつもメモ用紙とボールペンが入っています。ゆっくり走っているときには、じっとしているときよりも書きたくなることが浮かんできます。走りながら書いたもののなかには自分的傑作もあったりします♪

  8. 食べながら飲みながら
    自動販売機、コンビニ、おそばやさんなどで、ジュースやお茶やコーヒーやソフトクリームやかき氷お蕎麦やおでんやトマトや大福やパンなどを買って食べながら飲みながら走ります。
季節によって、またレースに向けての時期によって、変化をさせていきますが、基本的にはデイパックを背負って5時間をのんびり楽しくすごすというスタイルです。一番嫌なのは、「用事があって、○○時までに帰らなければならない」という状況での走りです。実際にはこんなときの方が多いのですが、できれば5時間を過ぎても全然問題なくてのんびりのんびり走って帰って来ることのできる走りがしたいです。「さぁ今日は一日中走っていられるぞー」という日には、幸せだなー♪ と思います。

Jan.26.2003 M.Tandai



 
空腹トレーニングのすすめ

フルマラソンの記録を目指していたころ、35kmの壁を突破するためのトレーニングとして空腹トレーニングを始めました。
マラソンは、昼食抜きで42.195kmを走るのだから、普段から昼食を抜けば良いのでは、という単純な動機でしたが、フランク・ショーター氏の本の影響も大きかったです。

私の場合は、会社の昼休み時間に昼食抜きで8kmほど毎日走り、夕方仕事が終わってからさらに13km程度のトレーニングをする平日と、46km走を行う休日の組み合わせでした。基本的に一日2食です。
単純に3食ちゃんととらないとだめだという栄養学者が多いですが、こんな生活を3年間続けた結果、体重は増えも減りもせず、フルマラソンの記録は2時間40分を切るところまで伸びました。
ウルトラマラソンで内臓疲労で食べられなくなったり下痢をしたりということが、たびたびありましたが、この空腹トレーニングの経験が無補給での長時間走への自信となって大きく役立ちました。

ただし、3食摂っていた方が突然2食にすると、空腹感との戦いでかなりつらいです。私の場合は、2食の習慣が身に付くのに1年間ほどかかったと思います。
また、空腹トレーニングを行う場合には、非常食(ブドウ糖のタブレットやあめ玉等)を持参することをおすすめします。慣れないと、かなり過激なトレーニングとなりますので。



 
大会直前のトレーニング

大会直前(数ヶ月前)のトレーニングについて、書きます。
 1.この時期には、決して100km以上の練習をしないこと。
 2.毎週末に時間を作れるかどうかが問題ですが、
   土日のいずれか(日曜日がbest)に5時間走を行う。
 3.1回だけ、完走ペース(目標ペース)で50km走を行う。
   このときには、大会で使用予定のシューズとウェアを
   着用して、用具の点検とペース点検を行う。
 4.2ヶ月前には普段の練習量と同じか、少し増やし気味、
   直前1ヶ月になったら、距離を2〜3割程度減らし、
   いっそうメリハリの ある練習内容にする。
   直前2週間になったら、身体を強化することは一切
   考えず、今の身体をいかに有効に使って完走するか!
   ということに集中する。

ウルトラマラソンの場合、日本最高記録を狙うのでもなければ、同じ距離を練習で走る必要はありません。さくら道の前に、練習で270kmを走って練習をする人はいないと思います。100kmの前に100km以上を練習で走る人はいますが、それは、目標が完走ではなくて、自己記録の更新にある人です。

レースペースでの50km走は、目的が、レースペースの確認にありますが、もう一つの重要な目的に、「用具の点検」があります。シューズ、ランパン、ランシャツ、帽子、サングラス、日焼け止めクリーム、ワセリン、テーピング、etc...
良く点検してください。
ペースが違うと、正しい点検ができません。シューズにしてもランパン、ランシャツにしても、ゆっくり走なら大丈夫、ちょっとペースを上げたらNGということがあったりします。

直前2週間になったら、絶好調で大会のスタートラインに立つことだけを考えます。
身体が軽いときには重くなるまで、
身体が重いときには軽くなるまで、
月間走行距離は気にしないで、身体と対話して走ってください。

そして、大会当日は「ずっと走っていることができるぜいたくな一日」というとらえかたをして参加してください。「100kmも走るのか」ではなく、「100kmを走ることに、みんながつきあってくれる」という感覚です。
最後に、100kmのときのペースですが、「ペースは落ちるのではなく、落とすものである!」ということを身につけることが大切です(これは、高石ともやさんの教えです)。ペースが落ちはじめると上げることは不可能になります。余裕のあるうちに意識的に、ペースを落としてください。計画的に走ることが、距離が長くなればなるほど大切になります。

Jun.28.1998 M.Tandai

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シューズについて   

 
シューズ履歴

シューズは、ランニング用具の中で、最も注目をあびせられているものだと思っています。
私も、いまだにシューズには、感謝したり、怒ったり、、 でも良いシューズに巡り会えたときには、なかなか会えなかった恋人に出会ったときのようにいとおしく思ったりしています。


《 私が走り始めてから現在までのシューズ履歴 》

 1.ロードレース用
    マジックランナー、マラップRS、マラソンRF、NBcomp100、
    ソーティUL130S、NBcomp426、ソーティ**
 2.山岳レース用
    TIGERアロー、NIKEワッフルレーサー
 3.ウルトラマラソンレース用
    NIKEテラトレーナー、NBcomp600、ターサー、NBcomp505、
    ターサーGCR、ターサーマジックアルファ、
    アディダスシマントSR、サロマII
 4.練習用
    フロリダ、ニューヨーク、ボストン、ホノルル、NIKEペガサス、
    その他、クラリーノアッパーのトレーニングシューズや
    ジョギングシューズはたくさんありますが、
    名前を覚えていません。

  なお、メーカー名を書いていないものは、アシックス、
  あるいは、オニツカタイガーです


《 良かったシューズ、その好きな点 》

  マラップRS
    裸足感覚!。マメ知らず。爪殺し知らず。
  ソーティUL130S
    今でも欲しいレースシューズ。
    インソールがスペンコタイプ。軽い。
  ターサー(初代)
    よけいな詰め物がなくて、シンプル。
    レースにも使えるジョギングシューズ。
  ターサーGCR
    ウルトラマラソンにも使えるジョギングシューズ。
  アディダスシマントSR
    今、もっとも気に入っているシューズ。
    270kmを走って、トラブル無しのシューズ。
    4足購入しました。


《 買わなきゃよかったシューズ、その嫌いな点 》

  アルティメイトアルファ
    トウ部のゆとりがなく、どうしても足に合わなかった。
  NIKEソックレーサー
    長時間履いていると足がしびれてくる
    (血行障害を起こす)。
  ターサーマジックアルファ
    底の穴から泥水が入る。
    インソールが吸湿素材で足裏がふやける。
    踏みつけ部の底が柔らかすぎて石ころによる足裏の
    怪我を防止できない。

今、ここに、ほとんど使用不能となった、くたびれたソーティUL130Sが、あります。これで、別大マラソンを4回走りました。
3足購入して、レースでのみの使用でしたが、寿命が来ているようです。軽いのに、アウトソールが硬質ゴムで、インソールがスペンコタイプのすべすべで、足形はぴったしで、白い布地に赤い補強革と青いラインがすてきな、愛すべきシューズです。
今でもソーティシリーズは愛用していますが、私にとって、フルマラソンを走るうえで、UL130Sを越えるシューズには、残念ながら出会っていません。



 
インソールについて

ひところ、シューズメーカー各社競ってセールスポイントにしていたのはミッドソールです。エアーとか、ソルボセインとか、アルファゲルとか・・・・
私は、これらの衝撃吸収素材のことは、あまり気にしていません。知らないうちに足を守ってくれているのかもしれませんが、昔ながらのEVAミッドソールで全然不満はありません。
ソルボセインの場合、カップインソールに装備されているものもありますが、私のこだわっているのは、これらの衝撃吸収素材のことではなく、足裏がさわる部分、つまり、中敷きのことです。

足は、シューズの中で着地の度に前後左右に動いています。まったく動かなければマメはできません。しかし、まったく動かないということは、足に密着しているということですから、血行障害を起こしたり、むくみに対応できなかったりで、やはり長時間走ることは、できません。単距離用スパイクなどは、足への密着性と軽さを極限まで追求しても大丈夫だと思いますが、フルマラソン以上の距離を走るためのシューズでは、足とシューズとの間に適度の呼吸空間を確保したうえでフィット性も必要!というとんでもない要求がシューズにたいして突きつけられます。
そういうわけで、シューズの中で(主に前後の)繰り返しの動きをする足が摩擦熱を発生しやすいか否かが、マメを作るかどうかの重要なポイントとなるため、私は、インソール(中敷き)の素材にこだわっています。

ソックスを履くランナーの場合は、ソックスと足を密着させて、摩擦はソックスの表面とインソールの間で、というのが理想的なかたちです。
足裏に「滑り止め」のゴムがついている「ご丁寧な」ソックスもありますが、短距離での使用には良いかも知れませんが、長距離での用途を意識しているとしたら間違っていると思います。足とソックスの間は滑らず、ソックスとインソールの間で滑るのがベストです。

私の場合、素足でシューズを履きますので、足裏とインソールとの間の摩擦係数が問題になります。
私は、滑るインソールを選びます。
パイル地、綿素材等は最悪です。ASICSが「タイジガード」というものを採用しはじめてからシューズの選択幅が急に狭くなりました。
最も好きなのは、スペンコインソールと呼ばれているものです。
表面はナイロン素材の様に滑らかで、堅めの薄い発泡ウレタンをラミネートしたものです。
このごろ、なかなか見つからないので苦労しています。
ちなみに、サロマIIのインソールも気に入らないので、交換して履いていました。

なお、「滑る」という表現は、誤解を招きやすいので、
説明をします。

  滑るインソール : シルクのハンカチのような感触
  滑らないインソール : 綿のタオル地のような感触

という意味で使っています。
文字通り足がシューズの中で、つるつる滑っていたら、かなり走りにくいと思います。

シューズが足をホールドするとき、足の表面のあちこちがシューズの内側にあたって、微妙な擦れを繰り返し起こします。
足裏は、最も荷重がかかって擦れによる摩擦熱でマメができやすい部分です。マメの予防のために、石鹸やワセリンを使用することがありますが、これが私の言う「滑る」インソールです。

ただ、シューズと足の相性というのは個々人で違いがあって、滑るのを嫌う方は多いです。
走るスピードやフォームやサイズの選び方等も関係あると思いますが、私の場合は、足がシューズの中で滑って困ったことはありません。
実は、雪山を走ったときに、ソックスの上にポリ袋を履いて(包んで)シューズを履いたことがあります(雪でソックスが濡れて冷えるのを防止するためです)。
このときはシューズの中でツルツルでしたが、特に走りにくいことはなかったです。ゆっくり走る分には(私の場合には)問題ないようです。



 
肉刺(マメ)対策

マメについては、個人差が大きく簡単には答が出ませんが、快適な走りのためには真剣に研究をする必要があります。私の現段階での研究成果です。


《 防止法 》

 1.なめらかな着地ができるようにフォームの改善をする。
   アウトソールの減りも少なくなり、経済的です。
   チェックは音(着地音)で行います。「音無し走法」を
   追求します。
 2.シューズを替える
   通気性の良いシューズ、長さだけでなく、横幅にも
   気を配り、足にフィットするシューズを探す。
 3.走る距離に応じてシューズを使い分ける。
   距離が短いほど足がシューズにぴったりした(足が
   シューズの中で動かない)ものが良くて、
   ウルトラになると、ある程度ゆとりがあって、
   足が動いてもうまく摩擦熱が起きずにすべってくれて、
   なおかつ指の爪があたらないというすごくシビアな要求
   を満足させるものが必要です。
 4.ソックスを替える、もしくは、履かない。
   レース用の薄手で通気性の良いソックスや
   5本指ソックスを試してみます。
   素足での走りも試してみてください。
 5.ワセリンor石鹸を塗っておく。
   マメができやすいところには、スタート前に
   ワセリンor石鹸を塗っておきます。走行中にも、
   違和感があったら、可能な限りワセリン等を
   塗ってください。
   マメができる前に、「違和感」というかたちで、
   前兆があるものです。


《 マメが出来た場合の処置 》

 1.無理に破かないこと。
   歩くのに支障がなければ、しばらくはそのままに
   しておきます(大抵の場合、自然治癒します)。
 2.水膨れが邪魔で日常生活に支障があるようでしたら、
   水を抜きます。よく消毒した縫い針を刺して抜きます。
   水を抜いたあとにカットバンを貼る場合がありますが、
   マメの部分に粘着テープ部が貼り付かないように注意
   をしてください
 3.無理に走らないこと。
   大会の場合には、マメが原因でリタイアということも
   あります。特に、やぶけてしまってさらに皮膚の深い
   部分に炎症を起こしている場合には、走らない方が
   良いと思います。
   
足の親指と第二指の間にできて、走っているうちに広がっていくマメは、足裏にできるマメの典型的なものだと思います。
この部位にできるのは、一定のスピード以上、一定の距離以上のレースのときで、同じシューズでも練習のときにはできないことが多いです。原因はやはりシューズと足とペース(フォーム)との相性だと思います。私の場合、駅伝と、フルマラソンまでと、ウルトラマラソンとで、シューズを使い分けています。

20kmくらいまでの大会であれば、少々のマメは気にしなくても良いと思いますが、フルマラソン以上になると、かなり重大な問題で、ウルトラマラソンの場合には、致命傷になりますので、シューズのチェックは慎重に行う必要があります。

私は、新宿→青梅かちあるき大会に出ていたころに、この部位のマメで苦労しましたが、このころは、予防のためにガムテープ(布ではなく、表面がつるつるの紙のガムテープ)を足裏のマメのできやすいところに貼っていました。これは、長時間歩くときにはかなり有効です(あくまでも予防のために貼ります。マメができてしまってからガムテープを貼るのは、剥がすときにたいへんなことになります)。
走るときのマメ予防はシューズ選びが一番ですが、そのうえで、十分な履き馴らしをして(最近のシューズは、この段階でアウトソールがすり減って、履き馴らしが破棄馴らし?になるという難点もありますが、、)、さらにせっけんorワセリンを塗っておくことです。

レース前には、必ずシューズテストを行ってください。同じシューズと同じ足でも、走行スピードと路面の状態と気温の条件が変わると、マメができたりできなかったりします。
できるだけ同じシューズでレースペースで走ってみてください。そして、コース途中に着替え用ウェアや替えシューズ等を置くことのできるレースの場合には、念のために代替シューズを置きます(ランシャツ等を着替える方もいらっしゃいます)。私の場合、サロマで一度、鶴岡で一度、途中でシューズを替えたことがあります。



 
山走り用シューズ

私は、山を走るのも大好きですが、特にシューズを選んでいません。いつも使っているシューズで山に入ってしまいます。
あまりにも底がすり減っているシューズで土や大きな岩の上を走ると滑って危ないのですが、通常は、普通のランニングシューズで大丈夫です。
ちなみに、富士登山競走や富士登山駅伝では、路面がじゃりじゃりで、どんなスタッドのシューズでも滑ります。私は、富士山の場合には使い古したツルツルのソールのシューズを使っていますが、問題ありません(新品のシューズで富士登山競走に出ても、下ってくると、シューズがよれよれのぼろぼろになりますので、廃棄寸前のシューズを使用することを、おすすめします)。

雨天時のハイキングコース等では、滑りにくいシューズが必要ですので、アウトソールのすり減っていないシューズを使用してください。
なお、私は、山の岩場で、アディダスのトルションバーを折ったり、NBcomp600の柔らかいソールで踏んだ石のために足裏に内出血を起こしたことがあります。山では、できるだけアウトソールの堅いものを選ぶことも必要かと思います。

なお、ロードレースではいつも素足の私ですが、富士山のような山では、ソックスを着用しています。素足だと、シューズに石が入って足が傷だらけになります。
なお、富士登山駅伝の下り区間では、ソックスを2足重ねて履いたり、ソックスとシューズの境目をガムテープでぐるぐる巻きにして石が入るのを防いだりしていました。



 
親指の爪

足の親指の爪が死にやすい人はトウ部の保護革が小さい物を選ぶ必要があります。シューズを履いて足の親指を上に曲げたときに、革の部分ではなく、ナイロン(布)アッパー部に爪があたるものを選んでください。
走るときに親指が上下に動いて保護革に当たるのが死ぬ原因ですから、もしあたるようであれば、カッターでおもいっきり大きな穴をあけて使用するか、走りに使用しないことをおすすめします。
私の場合、ほとんどのシューズの親指のあたるところに穴があきます(走っているうちに勝手に穴があきます)。
以前、帰省したときに、母が、私のシューズに穴があいているのを見つけて、「靴も買えないほどビンボーしてるんだなぁ」と本気で心配していまして、説明するのにえらい苦労をしました。
なお、一部の勘違いしているメーカーで穴のあく部分まで保護革をのばして「穴のあくのを防止しました!」と言っていたことがありましたが、これは、最悪です。親指の爪で穴のあく人は、こんなシューズをはくと、大抵、爪が死にます。

私が最も好きだったアッパーのシューズは、マラップRSというアシックスの大昔のシューズです。
布アッパーで、トウ部の保護は無しで、本当に走りやすいシューズでした。ただ、ソールが薄すぎて、アスファルト道路での走りには、きついシューズでした。昔のソーティも、トウ部の保護革はありませんでした。今は、どれもこれも、堅い革が付いていて、私は、いやです。



 
素足のすすめ

私は、素足で ( ソックス無しでシューズを履いて ) 走っています。 良いシューズと出会い、正しく履き慣らすと、快適な走りを得ることができます。


《 素足のメリット 》

 1.暑いときに頭から水をかぶったり、ふとももに水を
   じゃんじゃんかけたり、池や川にに飛び込んだりして、
   シューズがびしょびしょになっても足がふやけません。
   ウルトラの場合、10時間とか20時間とか走り続ける
   ため、濡れたソックスを履いたまま走り続けると、足が
   水膨れ状態になってしまうこともあります。
 2.シューズをはきかえたり、足の手入れをするときに
   ソックスの交換が不要なので短時間で済みます。
   トライアスロンの際にはシューズはきかえの時間節約
   になると思います。
 3.軽い! 単純にソックスの分軽くなります。
 4.ソックス代が、うく(その分シューズが傷みやすいので、
   どっちが経済的かは、よく分かりませんが、、)。


《 素足のデメリット 》

 1.履き馴らしに時間がかかる。
   まず、ソックス無しで走ってマメを作り、
   そのあとマメが完治するまでソックスをはいて走り、
   マメが治ったら素足でさらに200kmほど走り込みます。
   これで、問題が無かったら、はじめてウルトラマラソン
   大会に使います(なかには、どうしても使えなくて
   捨てちゃったりしたシューズもあります)。
 2.石ころの多い道で石がシューズに飛び込むと痛い。
   さすがに富士登山競走のときには、私もソックス
   をはきます。
 3.シューズが汚れやすく、アッパーが痛みやすい(でも、
   ソックスは要らないのですから、がまんできます)。
 4.シューズ選択の範囲が狭くなる。
   素足で履くことができるシューズは少ないんです。

新品のシューズを素足で履いて走ったときに、最もマメができやすいのが、かかと部分です。ヒールカップが、足のかかとからアキレス腱部分をおおっているので、ソックス無しでシューズを履くと、かなり良くできたシューズでなければ、間違いなくマメができます。
このあと、マメが完治するまでソックスを履いて走ります。
マメが完治したら、ワセリンをマメができた部分に塗って素足で走ってみます。これで大丈夫な場合には大抵そのシューズは合格です。しかし、なかには、どうしてもだめなシューズもあります。ヒールカップ内側の素材も重要なんです。私の場合はふわふわ素材がだめで、つるつる素材(レザー状の素材)が直接アキレス腱部分にあたるタイプがgoodです。

実は、走り始めたころの私は、いつもいつもマメを作って困っていました。いろいろなソックスで試したのですが、だめでした。

そんなときに、
福岡やミュンヘンで走っていたフランク・ショーターさんが素足!
あこがれの君原健二さんも素足!
ビル・ロジャースさんも素足!
宗茂さんも素足!
ということに気付きました。
そして、素足で走ってみました。
このころは、マラップRSというのがレース用で、フロリダというシューズが練習用でしたが、これ以来、マメに悩まされることは少なくなりました。しかし、シューズメーカーのモデルチェンジ周期は短く、素足で使える新しいシューズを見つけるのに、いつも苦労しています。

アトランタオリンピックの女子マラソンで、浅利選手が素足でアシックスのシューズを履いてマメを作って苦しい走りをしたことがありました。
アシックスの方が素足での使用をすすめたのがマメを作った原因ではないかと話題になりました。
私のように、素足の方が良い人と、体質や走法の違いで素足ではだめな方がいらっしゃるようです。
メーカーが、一流選手に自信のシューズを提供することは、よくあることらしいです。
1971年の福岡国際マラソンでフランク・ショーター選手がオニツカタイガー(現アシックス)の特製シューズで優勝したのはタイガーシューズの評価を高めました。
ショーター選手は翌年のミュンヘンオリンピックではアディダスのシューズを履いて優勝(もともとこのころのショーター選手はアディダスシューズを愛用していたようです)。しかし、福岡では、翌年も3回目もタイガーシューズでした。その後も世界の一流ランナーでアシックス製品を使用している方は多いと思います。

選手にはシューズを選択する能力も大切だと思います。
アシックス社はシューズに関する高度のノウハウと技術を持っていますが、足型は合わせられても素材と個々の足との相性を知るのには時間がかかります。
私は事実関係を知らないので、断言はできませんが、浅利選手は素足での履き馴らし(試用)を、軽視したのではないかと思います。
素足の場合、インソールやアッパーの素材も重要なのです。なにしろ直に皮膚にあたりますから。私の場合は、インソールの素材をすごく選びます(もみがら云々のアウトソールは、私にとってはさほど重要ではありません)。
私もアシックスのシューズを最も多く購入していますが、使えるものも、使えないものもあります。要は自分に合うか、自分に合わせられるか、なのです。
ソックスを使用するか否かについても、アシックスの方のアドバイスをそのまま聞くのではなしに、自分で暑い日、寒い日、雨の日、アスファルト、コンクリート、と考えられるすべての条件で試してみて判断すべきだと思います。

私は、1996年のさくら道ウルトラマラソンでアシックスのターサーマジックアルファというシューズを選んで失敗しました。完走はしましたが、足まわりにはかなり後悔が残っています。
このシューズを試用したのは寒い時期の青梅街道でした。なんの問題もなくソックス無しで100kmを走ることができました。しかし、本番では道路条件と路面温度の違いで足裏にかなりの傷害を受けました。
しかし、これについても当然ですが、私はアシックス社の責任だとは思っていません。ましてやターサーマジックアルファの開発コンセプトはウルトラマラソン用ではないと思います。

Jul.19.1998 M.Tandai

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何を食べるか   

 
毎日の食事を大切に!

食事は、トレーニング、休養、メンタルトレーニングと併せて強くなるための重要な要素の一つです。
アミノ酸とか、小麦胚芽とか、プロティンパウダーとか、カルシウム粉末とか、ビタミン剤とか、世間には不足している栄養を補充するための食品が一杯出回っていますが、こういうものは短期間に栄養補助食品として使用するもので、何年も続けて摂取していくことは難しく、長期的な身体作りには、役に立たないと思います。
大切なのは、毎日の食事の内容です。
私は、動物や魚の場合、骨も皮も内臓も食べ、穀物や野菜の場合、皮もヘタも芯も葉も茎も根も食べればバランスのとれた栄養摂取ができると思っています。そして、穀物も肉も野菜も全部食べることが大切だと思っています。「肉食うな、酒飲むな、ジュース飲むな」ではなく、「肉を食べたら野菜も食べよう、酒を飲むときにはつまみを大切に、ジュースやお菓子を食事代わりにはしない」ということです。

主食は玄米がベストだと思っています。しかし、玄米には17年程前に挑戦しましたが、失敗しました。圧力釜を購入して何日か試してみましたが、毎日続けるのはわが家の場合無理でした。
そこで妥協して胚芽米にしたところ、無理なく続けられ、今では白米がまずい!という身体になっています。胚芽米は白米に比べてバランスのとれた便秘の起きにくい主食です。できたら試してみてください。私の場合、あの何年か前の米飢饉のときに胚芽米が入手困難になり、白米を食べていたら、本当に体調が悪くなりました。

あと、特に気を使っているのは、肉よりも魚、しかもできるだけ内臓も骨も食べられる魚にします。私は、アジの開きが嫌いになりましたが、骨が硬すぎて身の部分しか食べられないからで、味が嫌いな訳ではありません。サンマ、ホッケ、ニシン、イワシ、アユ等は全部食べられますので、好きです。豆や海草も好きです。緑黄色野菜を食べなくてはということはよく言われていますが、豆と海草を意識して食事に取り入れることも大切です。



 
大会直前の食事

大会直前のエネルギーため込み方法の一つに、ハードカーボローディングがあります。
私も記録狙いでフルマラソンに臨む場合には、ハードカーボローディングを実践していましたが、ウルトラマラソンの場合、経験的にさほど効果がないように思います。でも、ショートタイプの場合には、もしかしたら記録向上に少しは有効かもしれませんし、前日や当日の食事についてはフルマラソンの場合と大きな違いはないと思います。
私も、1週間前から気を配ります。月〜水は炭水化物制限、木曜日以降は炭水化物中心、という基本的なパターンです。
月〜水で主食を完全に抜き、代わりに野菜を一杯食べます。白菜を一鍋食べたり、キャベツをたらふくかじったりします。白身の魚や豆腐、おから、わかめ、昆布、ひじき、豆を食べて、肉は一週間を通して極力食べないようにしています。
なお、マラソン直前に肉を食べない、というのは、普段から肉よりも魚、という習慣で、特に大きな理由はありませんが、「蛋白質=肉」と短絡的に判断して肉を食べ過ぎ、ひどい便秘になって失敗した友人から得た教訓でもあります。
野菜をたくさん食べるのは、空腹感対策とビタミン補給です。月〜水で主食を抜くと、かなりたくさん食べても空腹感があります。ここで肉を食べ過ぎるよりは、野菜を食べ過ぎる方が良いように思っています。
もう一つは便秘対策です。初めてホノルルに行ったとき、私は、いきなり便秘になって、あわてて日本食ばかり食べました。
私に、肉とパンの食事は合わず、すぐ便秘になります。胚芽米がないときの便秘対策は、ひたすら野菜を食べることでした。2度目のホノルルでは、ごはん持参はもちろん、市内のスーパーから野菜と野菜ジュースを買い込みました。野菜ジュースは、からくて閉口しましたが、、、
私のマラソン直前一週間は野菜がかなり重要な地位を占めています。
ただし、前日には、野菜を食べすぎない、リンゴは避ける、みかんは皮を食べない、等の配慮が必要です。

レーサーだったころの私は、アルコールについても、かなり制限していました。直前一週間は、禁酒をしていました。ひどいときには水曜日が宴会だったり、ということもありましたが、一切飲まず、ほとんど食べず!で耐えました。こういう辛いことの後にレースの結果が良かったりすると、うれしさも、倍増でした。

当日の朝(大会によっては夕方だったりしますが)、普通の食事をとりますが、生卵と牛乳は、飲みません。本当は大丈夫かもしれませんが、今まで一度も飲んだことがないので、心配で飲めません。
スタートまでの時間にもっとも大切なのはトイレです。可能であれば、何度も行きます。前日までは食べること、当日は出すことが大切です。
なお、スピードレースの場合には、スタート前1時間以内には糖分(ジュース等)の摂取を控えるのが常識となっていますが、ウルトラマラソンの場合には、糖質摂取による血糖値低下の走りに影響する度合いが少なく、あまり気にする必要はないようです。



 
一日3回の食事は正しいか?

食事に関して私が、注意していることの一つに、「内臓に休養を与える」ということがあります。具体的には、普段は、できるだけ、食事の間隔を開けるということです。これは、エネルギーが切れたときの身体の適応能力向上にも役立ちます。
ウルトラマラソンレース中の給食についても、内臓の休憩時間をなるべく長くとることが大切と考えています。「常識」では、「こまめに少しずつ給食」ですが。

今、大方の本では「食事は一日3回が正しい」と書いてありまして、大方の識者の方々は、朝食抜きの害悪、昼食抜きの害悪について指導をしていますが、私は、食事の回数と量は、その当事者の生活スタイルから決められることだと思っています。
一番ショックを受けたのは、朝食抜きを薦めている本があったことと、本当に朝食抜きで走っているランナー(しかもウルトラマラソンランナー)がいたことと、一日2食でトレーニングしていると書いていたフランク・ショーター氏の本でした。
そして、このころから、いわゆる「栄養学、食事の常識」と言われているもののなかにも嘘はあるのではないかという疑問を持ち始めました。

私は現在、朝と夜重点で、昼食は軽く(蕎麦やうどん程度)、または抜き(休日はほとんど一日2食)、主食は胚芽米となっています。フルマラソンを走るときには、4時間ほど前に食事をして、それから走り切るまで数時間ほとんど無給食で走り続けます。普段から食事の間隔を長くとっていればエネルギー負債能力が向上すると思っています。
しかし、理論的には(頭の中では)もっと理想的な食事があるのですが、現実にはなかなか不健康な食事(例えばビールの飲み過ぎ)だったりしています。

「腹が減っては戦はできぬ」とか、
「栄養のあるものをいっぱい食べて早く病気を直さなくちゃ」とか、よく言いますが、これらの言葉は全面的には正しくないと思っています。
ライオンは、空腹状態で獲物を追いかけます。そして獲物を捕らえて満腹状態になると寝ます。人間も食べたあとは眠くなります。身体が休養を要求します。
病気のときには内臓も弱っていることが多いので、食べずに身体に蓄えられたエネルギーで回復を待つ方が良い場合があります。点滴による養分補給は、内臓に大きな負担をかけずに補給ができるので、身体の回復に効果大だと思います。
日本における労働環境や食糧事情は、近代になって大きく変わってきました。私は、総じて、現代の日本人は(特にデスクワーク主体の労働者は)食べ過ぎていると思っています。「一日3回の食事」は、あてはまる場合も、足りない場合も、多すぎる場合も存在すると思います。



 
暑い日のレースでの給水

暑いときのレース中には、水を飲みすぎないことが大切です。
これは、脱水状態を生まないための給水との兼ね合いが非常に難しいのですが、42.195kmのフルマラソンまでの給水とは違うことを前提にしてください。フルマラソンの場合には胃がやられても、なんとかゴールまで行けますが、ウルトラマラソンの場合には、胃が受け付けなくなると致命傷になることが、あります。
私は、ウルトラのレース中に、日中の水の飲み過ぎで、夜になって胃がまったく食物も水も受け付けなくなったことがあります。4時間ほど無補給で走り続けていて、食べられるようになりましたが、これは、空腹状態で走り続けられるトレーニングの効果だったかと思っています。
暑いときには、水を飲む量を冷静に判断し、身体は外からの(水をかける、かぶる、ウェアを濡らす等の)方法で冷やすことを主に考えています。ただし、これには、水が豊富なコースでしか適用できないという難点もあります。水が少ないコースの場合には、飲むことを第一にし、身体の冷却を自分の汗に委ねます。



 
歯を大切に

このごろ、私の歯がかなり弱ってきています。
若いころは、アジの開きでも頭から骨まで全部食べられたのですが、このごろアジの骨は硬くて食べられなくなりました。ニラとかゴボウとかを噛むのに使える歯と使えない歯があって、苦労するようにもなってしまいました。
歯が弱くなると食べ物を選ぶようになってきます。歯の健康が体力に影響するということを実感し、食後の歯磨きの実践と歯科検診の大切さを今になって痛感しています。
なお、私は、18歳の春に上京し、会社の寮に入って食生活が変わって、朝食前にハミガキを付けて歯磨きをするようになった半年後(秋)に虫歯ができました。正しい歯磨きとバランスのとれた食事が歯を守るうえで大切のようです。

Aug.16.1998 M.Tandai

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ウェア、便利な小物  

 
デイパック

私は、通勤ウォーク ( 朝 ) と通勤ラン ( 夜 ) を日課にしていますので、着替えや書類を持参で走るためのバッグが、必需品の一つです。
様々なタイプのバッグを試してみましたが、( 片肩の )ショルダータイプは論外。 ウエスト・ポーチも合わなく、私には、デイパック ( 「デイバッグ:day bag」ではなく「デイパック:day pack」 ) がベストでした。 上下動の少ないフォームを会得するための練習にも良いようです。
この 20年間、通勤に使用しています。 また、上着やカッパや水や非常食、地図等を入れて、長い距離の練習時や、さくら道や飛騨を走るときの、頼りになる相棒です。

最初は、ピクニック用のものに紐をつけて腰でむすんで使用していました。 このころは、背中のベルト固定部分が擦れたりして、ポリウレタンを貼り、ベルトが擦れるのでタオルを巻いたりで、加工をしないと使えないものが、ほとんどでした。

その後、ランナーズ誌で、ランナーズ・オリジナルグッズのマラニックバッグを知り、すぐに注文をしました。 初めて使用したときには、裸で背負って走っても大丈夫!という構造に感激して、必要もないのに、わざわざ背負って 走りに出掛けました。

このバッグは、モデルチェンジが、くりかえされて、現在に至っています。
名称が、マラニックバッグ → ニューマラニックバッグ → LSDバッグ → LSDパック → マラニックバッグ ( ミニマラニックバッグも発売される )  → LSDバッグ ( ミニLSDバッグ ) と変わってきています ( 最近、低価格の、ランニングバッグという製品も登場していますが、これは、まだ使用したことがありません ) 。

モデルチェンジの度に、改良が加えられています。

 ・ 腰ベルトが、ワンタッチ固定式に
 ・ 防水加工
 ・ 反射テープ装備
 ・ 胸ベルト装備
 ・ コンプレッションベルト装備
 ・ ファスナーの金具を紐へ
 ・ 背中部分へのウレタン挿入
 ・ 肩ベルトのS字型カーブ
 ・ セーフティライト装備

現在使用しているのは、六代目 ( マラニックバッグ & ミニマラニックバッグ ) と、七代目 ( LSDバッグ ) です。
六代目のマラニックバッグで、さくら道を5回走っています。
30時間以上背中にへばりついていても問題なく走れるデイパックなので、とても信頼しています。 ただし、ベルトがすり切れて、ぼろぼろになってきましたので、そろそろ また買い換えかなぁ と思っています。
このバッグには胸ベルトが外れやすいという欠点がありましたが、あらかじめ折り返して縫いつけ、抜けないようにしています。
また、高価である点が欠点といえば欠点ですが、何年も、毎日使うものですから、良いものは高価くてもほしいので、ずっと、壊れる度に買い替えてきました。
ランナーズ社には、ランナーのための本当に役立つグッズの開発を、さらに期待しています。



 
ライト

さくら道270kmウルトラマラソンのように夜を徹して走る大会の場合、ライト ( 懐中電灯 ) は、必需品です。
私の場合、登山やアウトドア用品を扱っているお店で販売されているナショナルのウォーキングライトというものを使用していました(2001年までこのライトを使用。2002年からはLEDライト)。

もともとは釣りや農作業用に作られたもののようですが、ベルト等にワンタッチで掛けられる金具がついていて、私はデイパックの肩ベルト ( 胸の位置 ) にひもでくくりつけて、大会のときには、さらに幅広の粘着テープで揺れ止めをして使用しています。
これは、4.8V 0.3A のクリプトン球を使用していて、単三電池4本と少々重いのですが、光量が十分なので肩に付けても足下が明るく、また、ランプ部分が前後左右に首振り可能構造となっていて便利です。
なお、アルカリ単三電池で連続点灯時間は4時間ですので、一夜で8本の電池が 必要です。 ただし、これは電灯のない山道ばかりの場合で、街の中では、消灯状態で走ることもできますので、4本で間に合いますし、コンビニエンス・ストア等があるところでは、購入もできますので、予備電池を持って走る必要は無いでしょう。

頭に付けるタイプはきらいです。 私の場合、頭の動きと同時に光が移動するとすごく疲れます。 胸につけるときょろきょろしても光はいつも前方にあって、落ち着いて走ることができます。 でも、この辺のことは好みの問題もありますので、断定はできないと思います。 ヘッドランプ型が、合う方もいらっしゃると思います。

Dec.12.1999 M.Tandai
Dec.29.2002 M.Tandai



 
LEDライト

2002年のさくら道270kmウルトラマラソンから新兵器のLEDライトを使い始めました。 従来のライトのような電球ではなく消費電力の少ないLED(発光ダイオード)を使用しているもので、LED1個あたりの光量不足を補うために複数個のLEDを並べているのが現在の主流のようです。

私が購入したのは PETZL の ZIPKA というものです。 MADE IN FRANCE で、高価だったのですが、ナショナル製と比較検討をして、構造のシンプルさが気に入り、これにしました。 重さは電池(単4×3本)込みで64g。そして丈夫で細くて自在に延びる紐がついていて、腕にもデイパックのベルトにも簡単に固定できます(粘着テープを併用すれば完璧です)。 明るさも、電池交換をしてから12時間は充分。 暗くなってからも150時間は光り続けるという優れものです(20℃の環境下)。

私の場合、デイパックのベルトに(胸の位置に)LEDライトを固定しています。 この軽量LEDライトは頭につけても、ほとんど重さを感じないのですが、胸に付ける方が好きです。 なるべく低い位置で路面を照らしたいということもあります。 私の場合、今まで使ってきたライトがクリプトン球式のもので明るかったせいか、LED式は暗く感じています。
また、目に近いところに光源を置くと影の発生が少なくて、路面の凹凸が分かりにくいということもあります。

私は、予備にもう1本小さなマグライトを使っています。 単4電池が1本だけのミニライトですが、集/散光ズーミングができて案外明るいです。 小さいのですがアルミの堅牢なボディーで、機能的には大きいのと変わらない優れものです。 防水構造で焦点調節機能付きで替え電球内蔵で、うれしくなるライトです。 12mm径×80mm長の中に高機能が詰め込まれています。 これに携帯用ストラップを付けて使っています。 このライトの重さが25g。 乾電池は偶数単位(2本とか4本とか)で販売されているのが普通なのですが、私のLEDライトは3本使います。 乾電池は一緒に使って、一緒に交換が必要なので、1本余ってしまうのですが、このマグライトで1本使うので、合理的です。  また、LEDライトが故障したときにはLEDライトから電池を取り出して一本ずつ使って繋ぐこともできます。

Dec.29.2002 M.Tandai

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