Monthly T  【2000年6月号】


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雑記
ITの申し子
今や女子高生からお婆さんまで携帯電話を持っている時代である。そうしたなか頑な に所有を拒んできた私が とうとう購入を決意した。そりゃ人と待ち合わせて遅れそうになったり、仕事柄トラ ブルが発生した時、即連絡が 欲しいこと思ったことは一度や二度ではない。別に大した理由はないんだけど、もう ここまできたら意地の問題である。

で、実際に手にしてみると・・・こりゃ凄い。よく「IT革命」、「IT関連を中心 に景気回復基調」なんて耳にするけど、 そりゃ殆どが携帯電話絡みの話じゃないのかなぁ。NTTドコモなんてあっという間 にトヨタやNTTと肩を並べるほど 成長したしね。ある意味20世紀を代表する発明ともいえるんじゃないかな。

話はそれたが、PCやゲームの取説すら読まない私が携帯の分厚い説明書をほぼ読破 しちゃうくらい面白い。 着メロ、電子メール、SKY-WEB(J-PHONEなので)、インターネット・・・この小さい 機械でそこまで出来んのか? というくらい盛りだくさんの内容である。こりゃ学生が夢中になるのも分かるよ。

時事
衆院選
「政治とは下水処理場のようなものだ。なくては困るが、自分から近づきたくはな い」(ヤン・ウェンリー)

私も政界に近づく気はさらさらないが、政治家を選ぶ権利を放棄する意志もないの で、学生時代の数度の例外を 除いて投票には欠かさず行っている。といっても私の選考基準は消去法。とりあえず 企業選挙の名のもとに無辜 のサラリーマンに選挙活動を強いた某候補は却下っと・・・

NBA
レイカーズ優勝!

私としてはブレイザーズとペイサーズの決勝を期待していたのだが・・・まあペイサーズが念願のファイナル進出を 果たしただけでもよしとするか。宿敵ニックスを破ったしね。ペイサーズとニックスといえば5年くらい前のプレイオフ でペイサーズのレジー・ミラーが最終クォーターで29点をとって大逆転したゲームが印象的であった。ニックスファン のスパイク・リー監督とのかけあいも最高だった。思えばあれ以来ペイサーズファンになったような気がする。

え、レイカーズ?すまん個人的にオニールは苦手なもので・・・さらに言えばフィル・ジャクソンも嫌いだ。


ゲーム
「カルドセプト」
第2回宇宙一リーグ。
7戦目にしてようやく初勝利・・・。どうも集中力が切れる瞬間があるのか基本的なミスが多い。このリーグ戦は 長期戦に耐えうる精神力が占める部分が大きいことは百も承知しているのだが・・・。だけどいろんなセプターの プレイングを見てると皆個性があって参考になります。
また今回から全国大会準優勝のBLT-phive氏が参戦。彼のロジカルな思考と格闘ゲームの強さを目の当たりにすると ゲーマーとしての衰えを感じざるを得ない。


「アドバンスド大戦略 〜ヨーロッパの嵐・ドイツ電撃作戦〜」
タイトルも古の名作「アドバンスド大戦略」に戻り、ドイツキャンペーンに絞る原点に立ち返った印象である。内容としては 昼夜制の導入、スペイン動乱から始まる展開などPC版を踏襲した作り。それだけにもはや目新しさは感じられない。マップ もちょっと見にくい。さらに致命的なのは時間がない(笑)。

MD版のときは風呂に入れるくらいコンピュータの思考時間が長くても、夢中でプレイしたものである。


ドラマ・TV
「葵〜徳川三代」
トーンダウンといった印象。注目は家康と秀忠の二元政治・・・くらいか。秀忠哀れなり。

「武田信玄」 〜血戦川中島
私の住まいのすぐ傍にある小学校では運動会の騎馬戦が川中島合戦を模して繰り広げられる。
「武田方、武田典厩信繁!」「上杉方、直江山城守景綱!」 ・・・毎年この大音声で日曜のうたた寝から現実に引き戻される。
このことは野戦としてこの合戦のダイナミズムがこの九州の片田舎まで轟いていることを示唆している。

この合戦の上杉側の死者3500名(死傷72%)、武田側4500名(死傷88%)。この数字だけでこの合戦の凄まじさを 窺い知ることができる(関が原の東軍の死傷は約4%)。まあ両将が士心を得ていたこと、越後、甲斐、信濃の 兵が精強で士気が高いこと・・・いろいろ理由があろうが当日の濃霧が予想外の大消耗戦に突入した ものと推測される。戦術面では上杉の勝利。拠点確保の面からは武田の勝利といわれるが、個人的には武田信繁 、諸角昌清ら重臣を失った武田側の損失が大きいように思う。

「トップランナー」
NHKが毎回ゲストを迎えてのトーク番組。6/15のゲストは井上雄彦。いわずと知れた「スラムダンク」「バガボンド」の作者である。 たった4人のスタッフ。ネーム、人物は全て本人直筆。 漫画という娯楽〜魂の娯楽煮。前よりつまらない試合は描けない。だから山王戦が最後。 キャラクター設定のコツは弱点を設けること。などなど。漫画に取り組む姿勢も含めてとにかく誠実なんだけどユー モアもある・・・今一番脂ののった漫画家かな。



連ドラ
4−6月クールも無事終了。全体的に重たい内容の作品が多い今クール。幼児体験、多重人格、自閉症・・・なぜに こうも被っちゃうの?

「ショカツ」
「踊る大捜査線」の亜種ともいえる作品。ある意味警察の実態を浮き彫りにしているのかもしれないが、 あまりに地味で展開も型にはまり過ぎている。
全編を通して現場の警察官は窮屈で悲哀に満ちたものだということしか伝わってこない。
ま、30そこそこで署長クラスまでに到達するキャリアの出世の速さは問題だと思うがね。でも野村宏伸いいヒトだったのね。

「太陽は沈まない」
最後まで見させてもらったが、正直今一つの感が拭えない。
医療モノ、裁判モノ、恋愛モノ、あらゆる意味で中途半端なのだ。医療ミスをテーマにしているにしては踏み込むが浅いし、 裁判は裁判で裁決に至る経緯にまるで必然性が見出せない。ただ漫然と話が進行していき、終わりを迎えた印象だ。

タッキーは正直主役を張るには力不足。数年前から全く成長が感じられない。優香にいたっては演技にすらなっていない (CMの印象からまったく違いが感じられない)。 大杉漣、松雪泰子、竹下景子ら脇役の健闘が光ったものの全体としては及第点にはほど遠い内容だ。

「QUIZ 」
とにかく演出の冴えた作品だといえる。ひとつの事件に絞って構成され、徐々に謎が解きほぐされていく手法も巧い。 配役的にも斬新で、音楽もいい。個人的には吼える生瀬勝久が最高! ただ、犯人が子供だったというオチはあんまりだ。あの年頃の子供が頭脳的にも体力的にもあの事件を起こせるはず がないだろうに。それだけが残念。

「天使が消えた街」
スポンサーがJ−Phoneなもんでやたら携帯電話のシーンが多い・・・。
しかし振り回される堂本光一。そのシーンばかりが目立つんだよなぁ。 ターゲットは堂本光一、藤井フミヤ狙いのお姉様方ということか? どうも総員討ち死にという展開が多すぎるよ、日テレは。

「IWGP」
4月でついていけないとこぼした本作。意外にもダークホース的な存在に浮上した。至るところにウイットに富んだ ギャグがちりばめられている。たとえば、

(多重人格者の説明をする男)「ビリー・ミリガン、ご存知ですよね。」
(まこと)「誰それ、全日、新日?」

個人的には長瀬はTOKIOのなかでは一番演技が上手いと思う。窪塚洋介もこれまでとは毛色の違うキャラを好演していた。

「天気予報の恋人」
今クール唯一じゃないかな、こうしたほのぼの系は・・・。内容はかなり少女漫画が入っているが、それもまたよしである。 本作はなんといっても佐藤浩市。恋愛に奥手な気象庁職員を好演していた。これを受け付けないヒトはおそらく稲森いずみネックだと思うが、私としてはOK である。

「永遠の仔」
最後の最後でちょっと救われたという印象・・・。初回からコンセプトがはっきりしており、主人公達の少年時代の回想シーン が随所に織り込まれる演出が毎回続いていく。そのせいかメリハリのない印象も受ける。原作は読んだことがないが、ドラマ を見た限りでは何か物足りない気がする。

「29歳の憂鬱」
良作といえる作品。この年代の女性の微妙な心の揺れを上手く捉えているといえる。陰鬱な展開に突き進むかと思いきや、意外と カラッとした終わり方も好感を持てる。



漫画・小説
「沈黙の艦隊 32巻」 かわぐちかいじ
世界核兵器全廃宣言。割と現実的な落し所かな。この漫画ではベネット大統領がストーリーの進展とともに化けていく様が面白い。
BS漫画夜話では岡田氏が、
最初は竹上首相と互角の身長の彼が最後では海江田と肩を並べるまでに成長している。
と茶化していたっけ。

「おたんこナース 1〜8巻」 佐々木倫子
いたって真面目な構成。医療モノというとヒューマニズムを前面に押し出した重たい作品か、医療をダシにした 単なる人間ドラマ(恋愛ドラマ)が多いのだが、本作は実にあっさりと医療現場を描写している。それでいて医学的裏付けや ディテールの描写は緻密であり、毎回きっちりとテーマも織り込まれている。このあたりは原案者と佐々木先生の住み分けがきっちり機能しているためかな?

主人公似鳥の性格も災い(?)してか、過酷な職場という印象が強い看護婦という職業の毒気がうまく抜かれている印象だ。 また看護婦経験1年という節目できっちり終了しているあたりも潔い。

個人的にはクラゲを模して新米看護婦の浮遊感を描写しているシーンには大ウケ(笑)

「ヒカルの碁 7巻」 ほったゆみ/小畑健
本巻のおすすめは若獅子戦、ヒカルと村上2段の対局。ヒカルが打っている横でひとりはしゃいでいる佐為が なんとも可愛い・・・。こういうシーンで対局できない佐為のやるせなさと日に日に上達を続けるヒカルを見守る温かさを 表現するあたりなんとも上手い。

また、対局を終えて何かを掴んだヒカルに対して
和谷「お望み通りシビレるような対局を何十局と打てるぜ」

くう〜羨ましい。

「SAKON 6巻」 隆慶一郎/原哲夫
最終巻。もともとは徳川家康は関が原で暗殺されていたという隆慶一郎の小説をベースにしたものだが、歴史小説 というよりは亜流の北斗の拳といったテイスト。上手く実在の人物を絡ませてはいるんですが、出て来るキャラは もう人間の領域を越えた人たちばかりですから(笑)。 「花の慶次」といい原先生は豪傑を描くのが大好きなんでしょうね。 個人的には次作はちょっと毛色の違う作品に挑戦し欲しい。

「スラムダンク 1巻〜31巻」 井上雄彦
実はこの漫画の序盤(1〜9巻)は行きつけの散髪屋でしか読んだことがないので、 足りない部分を購入して全 巻再読してみた。以下私の好きなシーンを纏めたものだが、非常に恣意的な感想なの で興味のない方は読み飛 ばしてちょうだい。

湘北vs海南 桜木のダンク
彼が公式戦で始めてダンクを成功させた場面。私が監督なら桜木はリバウンドだけで 充分存在価値のある選手で あり、得点力は期待していない。そんな初心者の彼が残り数秒、4点差ひらいた場面 で海南の柱、牧をふっ飛ば し、かつファールまでもらうのである。そりゃ追っかける立場とすればこれほど盛り 上がる状況はない。逆にここま で桜木にダンクを決めさせずに温存させていた作者は凄いと思う。

湘北vs綾南 残り58秒
木暮が3ポイントを決めて4点差になったケース。赤木の「残り58秒、一瞬たりと も気を抜くな」というセリフから ほぼセリフ、効果音のない演出が展開される。私が好きなのは仙道が魚住のスクリー ンを足がかりに得点する シーン。もともと仙道というプレイヤーは大好きなのだが、この場面できっちり シュートを決める彼にはもはや脱帽である。

安西監督の過去 「バスケットの国」
安西監督って単なる好々爺にしかみえなかったのだが、ここに来て初めて彼の過去が 明かされる。 ひとりの有望な若者を失ったことで大学バスケの世界から身を引き、無名の高校で指 導に当たる。そんな 彼が桜木や流川の成長を見続けるのはほんと道楽なんでしょうね。しかし白髪鬼時代 の彼はホント、ヤクザだよ。

湘北vs豊玉
この試合、個人的には壷にはまっている。どんなスポーツにもいえることかもしれな いが、勝ちたいという気持ちが全面 に出てくるのは必要かつ仕方のないことだが、そんな豊玉のプレイヤーが「大前提を 忘れとった。ゲームそのものを楽しむ ことを」という場面にはほろっとくる。指導者論や戦術論も含めて単なる繋ぎの試合 に終わらせないところは流石である。

湘北vs山王
個人的にはこの試合は後半より前半が好みである。特に河田(弟)と桜木のパワー勝 負。ホントNBAなんか見てるとフロント コート陣はとにかく押し合いへし合いに勝利しなくては話にならない。そのあたりの 現実をユーモアを交えて上手く表現してい る。私なんか未だに体格(横幅)のいい子供をみるとバスケットやらしてみたいと思 うからね。

いかん、熱くなるあまりだらだらと書いてしまった。(反省)

「歴史群像:上杉謙信」
大河ドラマ「武田信玄」を見ながら上杉謙信のことに興味を持つ。これまでの私の謙信感は 「教条主義的なんだけど戦争は滅法強いという困ったチャン」。 昔PC版「信長の野望〜武将風雲録」ではこの男は異常なまでの戦闘力を誇っていた。 単騎城に踊りこみ、戦闘力100の武勇を盾に味方の武将を討ち取っていく・・・もう彼ひとりに歯が立たず悔しい思いを 何度したことか!

で、実際資料を読むとこの謙信感は結構的を得ていることに気付く。彼は8000人という戦闘集団をベースに行動しているが、 これは自己の支配力が隅々まで及ぶということに尽きる。これはある面彼の限界を示唆しているが、こと戦争に関してこの集団 はいかんなくその戦闘力を発揮した。ただ彼の「正義」のために再三に渡り関東への出兵が繰り返され、武威を誇示すると 後は地元の豪族の自治に委ねて越後に去っていく。そのうちまた敵対勢力が盛り返し始め、また出兵が始まる。この繰り返しである。 正直私が彼の部下ならやってられないと思う。働きに対する領土的見かえりなしでは部下はついてこない。実際彼は部下の謀反 に何度もあっている。

「正義」を振りかざして、なおかつ「強い」・・・はた迷惑この上ないタイプである。


映画
「鮫肌男と桃尻女」
望月峯太郎原作、石井克人監督。タランティーノ作品を思わせるはちゃめちゃな展開。
島田洋八、我修院達也など異色の配役も光った。


CM
キリン ラガービール
そこに変わらぬ主義がある
日米野球編と女性飛行家編があるがどちらもいい。




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