Monthly T  【2000年3月号】






雑記
2000年3月4日、プレイステーション2(以下PS2)が発売された。予約なんてマメなことをする私ではないので 遅れ馳せながら3月25日入手。へぇ〜思ったよりコンパクトじゃないの。ソフト的な部分は置いといて、ハード 面での私の印象としては、OKである。

(1) 旧プレステとの互換機能
これまで旧型機との互換機能を有していたコンシューマー機ってなかったような気がする。私はPS2のソフト目当てと いうより、ガタがきている旧PSの老朽更新として購入に踏み切った。またPS2を購入したユーザーが不要となった旧型機 を知人・縁者に売り渡すことでのゲーマーの底辺拡大効果にも期待したい。

(2) DVD機能
既にDVDプレイヤーを所有している私としてはPS2を使用する気はさらさらないのだが、PS2の普及によりDVD購入 層が拡大し、ソフトの単価が下がれば重畳である。

ただ、「ソフトあってのハードである」ことに異論はなく、そう意味ではマイクロソフトのX−BOXは不気味な存在であり、 ドリームキャストだってまだまだ反撃の余地はある。まあとりあえず巨人と相反しての開幕ダッシュ成功という点では異論ないかな。

時事
母子殺人事件〜無期懲役
山口県光市でおきた強姦致死事件。若い母子の命を奪った加害者は18歳の少年だった。近県でかつ新日鉄絡みの仕事をしている私 としては残された旦那さんが新日鉄光製鉄所勤務ということもあり、当初からこの事件には注目していた。
果して検察側の死刑求刑に対して裁判所の下した判決は無期懲役だった。 直後の旦那さんのコメント、

「司法に絶望した。被告の少年を早く釈放してくれ、俺が殺す!」

悲痛なまでの彼の叫びに胸が痛む。たとえこのまま控訴、上告して何年も法廷で闘ってもこの判決が覆るとはいえず、加害者の少年が 刑務所で模範囚として過ごして、10年くらいで社会に出られたとしたら、残された遺族の気持ちはいかばかりであろう。もし私が彼 ならと考えるとやはり毎日鬱々として少年を殺すことばかりを考えているであろう。たとえ少年が刑務所に入っていたとしても、 JOJO第6部のジョガリン.Aのように何とか同じ刑務所に服役して少年を殺すチャンスを伺うだろう。彼が司法に絶望したと いう言葉の意味を法に携わる者たちは心に刻むべきだろう

一方で18歳の少年に死刑を適用してもよいのだろうかと考える客観的な私が存在する。ヒトを殺したんだから当然死を以って罪を 贖うべきだと考える方もいるかとは思うが、果たしてヒトがヒトの命を奪うと決定を下して良いのだろうか?少なくとも感情論だけで 語るべきではないと思う。
ただ現在の少年法が加害者の人権重視に傾き過ぎているのは間違いない事実であり、少年の名前を明らかにし、彼に十分な社会的制裁を 与えることに異論はない。

春の嵐
3月下旬は九州地方も春の嵐に見舞われた。その春雷の影響で我が家のビデオデッキが永眠した。
実は雷の影響でこのビデオが壊れるのはこれで2度目である。一度目は休日ということもあり、現場に居合わせたのだが、見事な果て方 だった。(あわや火事になるかとおもったほどだ)
春のドラマ新クールを控え、かつNHKでは大河ドラマ「武田信玄」の再放送が始まるこの時期に彼の欠場はあまりにも大きい。

ゲーム
今月はNBAモノが2作リリース。私はシーズンでプレイする際は毎回インディアナ・ペイサーズを選択していた。 NBAを見始めた当初、ペイサーズのレジー・ミラーの爆発的な得点力と闘争心に魅せられたからだ。ところが今年からは ポートランド・トレイルブレイザースでやり込むことに決めている。昨年のプレイオフ、強豪ジャズに真っ向から立ち向かった ウォレス、グラントらの若手の台頭に惹かれたからだ。さらに今年はピッペン、スミス、シュレンプといったベテランも 加わり、充分優勝を狙えるチームなっている。今年も思う存分暴れてくれ!

「NBA LIVE 2000」
毎年、購入させて頂いている本シリーズ。ミレニアムを記念してか、マイケル・ジョーダンの肖像権が取得できたらしく、 本作からMJがやっと実名で登場する。その影響からかMJとの1on1や各年代毎のベストチームなど新要素もりだく さんである。(そりゃMJ抜きで90年代は語れんわ)

ただ私としてはそんな枝葉末節はどうでもいい。要は肝心のゲーム本編の完成度である。
さすがに毎年リリースされて粗が潰されているだけに出来はいい。本作からはゴール下に強引に近づいての近距離シュート よりもミドルレンジからのフリーのシュートの方が確率が上がった印象を受ける。それもまた良しだ。

MJ肖像権取得を受けてタイトルカバーも今年はジョーダンである。
ここで押入れから過去の作品を引っ張り出して過去タイトルカバーを飾ったプレーヤーを調べてみた。(メガドライブ版があったりして懐かしい)

2000−マイケル・ジョーダン(ブルズ)
1999−アントワン・ウォーカー(セルティックス)
1998−ティム・ハーダウェイ(ヒート)
1997−ミッチ・リッチモンド(キングス)
1996−シャキール・オニール(マジック)
1995−ジョン・スタークス(ニックス)
1994−スコッティー・ピッペン(ブルズ)
1993−スコッティー・ピッペン(ブルズ)
1992−スコッティー・ピッペン(ブルズ)

いずれも新進気鋭の若手プレイヤー達である。本来なら今年はアレン・アイバーソンかラトレル・スプリーウェルあたりが 当確なのだろうが(ちなみにNBA2Kはアイバーソン)、神様に押し切られた形だ。

「NBA 2K」
これまで外面はいいけど中身のない作品に騙され続けた私としてはこの作品、実は派手なダンクと綺麗なグラフィックだけが売りのゲームなのでは と疑っていましたが、なかなかどうして侮れません、コレ。

私が気に入った点を幾つかあげると、

@グラフィックは群を抜いて美しい(人物がはっきり特定可能)
Aファールをきっちり取ってくれる
私としては派手なダンクを決めるよりバスケットカウントをもらって かつ得点するというのが大好きですし、ファールトラブルで相手の中心 選手をベンチに下げるのも気持ちがいいものです。
Bパワーのあるフロントコート陣が活躍できる
かつてオラジュワンやバークリーが背中越しに相手を押し込んでフェイダ ウェイを決めるという小憎らしいプレイを得意としていましたが、それが きっちり再現できます。
Cフォーメーションプレイも可能 
フォーメーション指示をしなくても味方がスクリーンをかけてくれたりし ます。
D付録のHOOP誌編集の「NBS2Kバイブル」は使える
  1年でめまぐるしく選手が入れ替わるNBAなので単純に選手年鑑として使用可

逆にちょっと不満な点は

@DCのコントローラが使いにくい(笑)
Aフリースローが馴染めない。
慣れていないだけかもしれないが、箸で豆を掴む感じ・・・
Bドリブルがぎこちない。
LIVEシリーズが歩いてボールを運べたりダッシュがあったり、変化に富 んでいるので、ちょっと見劣りするかな。

できれば毎年リリースしていい意味で進化して欲しいものです

「カルドセプト」
今月は松岡氏HPで開催されているフリートライアルに参戦。
これがなかなか難しく、いいスコアを狙うと時間がいくらあっても足りない。とりあえず申請はいっぱいしたぞ。

「決戦」
コーエーがPS2発売と期を一にして送り込んできた局地戦シミュレーション。
・・・2000年期待外れな作品、当確かな。ムービーが凄いだけで中身は英傑伝シリーズ以下の内容といえる。東西合わせて10万人以上が 入り組む合戦の興奮が伝わってこないのだ。各武将が持っている特殊能力等も初心者に対して敷居を低くしようという 配慮だとも思うが、私としては蛇足に感じる。私としてはかつてのアートディンクの「関ヶ原」、すなわち一旦戦端が開かれると殆ど総大将の 制御さえ受け付けず、消耗戦が展開するゲームをイメージしていただけに残念である。 まぁここで稼いだ資金を元手に良質な作品を作ってくれるんならいいけど、最近のコーエーってどんどん軟派な路線に傾斜しているような気 がするし・・・。ただ局地戦に舞台を絞る手法は発展の余地が充分にあるので、以前ログインが企画していたような攻城戦シミュレーションなんかを 真面目に作って欲しいですね、コーエーさんには。でも家康、若過ぎるよ。

「リッジレーサーX」
敷居が高すぎる・・・ライトなユーザーお断りってこと?

「鉄拳 TAG」
私が遊ぶ挌闘ゲームってこれくらいなので、流石に技は体にインプットされてた。(ちなみに私のお気に入りはポール) ただ、オープニングムービーは前作のほうがかっこよかった気がする。


ドラマ
「葵〜徳川三代」
今月は関が原に至る前哨線と合戦自体がメインでしたが、死んで名を残した武将と生きて名を汚した武将に思いを馳せざるを得ない。
まず東軍では鳥居元忠。殆ど捨石に近い死に方でしたが、ある意味徳川軍団の結束の高さを物語っていますよね。対して徳川秀忠。 本作では秀忠の軍が徳川軍の精鋭ということでしたが、そうなると彼の遅参はやはり作戦上許されないものがあります(上田城での 真田昌幸の奮闘による処が大きいですが)。ただ彼の場合は能力上の問題であって道義的に責められるものではありません。

対して西軍。 奮戦して戦死ないし、捕えられた島左近、宇喜多秀家、大谷吉継、小西行長の潔さが引き立つのも裏切り組あるいは傍観組の おかげでしょう。(笑)
銀河英雄伝説というSF小説で地道に武勲を立てて地位を築いてきた武人がたった一つの行動で後世まで悪辣に評される歴史の残忍性 について語っていましたが(クナップシュタイン、グリルパルツァー)、家名を存続させるためとはいえ彼らが戦局に積極的に関与す ればと思いを致さざる得ない。以前小早川秀秋は年齢的にも責めるには酷だと述べましたが、毛利輝元については非難されてしかるべ きだと思う。徳川家康に唯一対抗できる西の雄としてなぜ能動的に行動しなかったのか?結果、防長2州に押し込められて家臣は辛酸を 舐めさせられることになる。
ただ250年後、明治の世において彼らの子孫は栄華を極める訳だから、歴史って面白いですね。

ドラマから話はそれましたが、島津の中央突破と佐和山城の落城シーン・・・見事でしたね。特に後者は筆舌に尽くし難いものがあり ます。人間たった一日で坂を下り落ちてしまうものなんですね。しかし「豆を煮るには豆がら」ではないですが、あえて裏切り組に連日の 戦闘を強いたり、小早川秀秋に宇喜多秀家の旧領備前を与えたりと辛辣ですな、家康は。

連ドラ
1−3月クールも終了しましたが、今クールは今一つかなぁ。以下最後まで見たドラマについて一言。

「2千年の恋」
実はかなり我慢強く見続けてきたんですが、最終回を見逃してしまいました。なんか総員討ち死にみたいなラストだったらしい。
刑事役の役者さん(名前失念)の存在感が光ってましたね。

「見合い結婚」
こういうドタバタ恋愛コメディは好きなんですが、前半のテンポが良かっただけに後半失速という気がします。
ストーリー自体も落ち着くところに落ち着いたという感じだし。

「ブランド」
今クールイチ押しの作品かな。今井美樹、市川染五郎、吉田栄作の落ち着いた演技が光ってましたね。
特に市川染五郎は茶道の家元の息子という設定にベストマッチしてました。

「ビューティフルライフ」
ビデオデッキ戦死による影響で最終回はきちんと見ていないのだけれど、杏子を死なせるのはどうかなぁと思う。 前半部分の障害者の心理描写が割と良かっただけに残念である。もちろんこの作品が平均点以上の作品であること は疑いようのない事実であり、ラストの海辺の美容院での少女とのシーン等は唸らせるものがある。ただ私的には こうした確信的な泣かせの構造には無条件に賛同できないのである。


   

漫画・小説
「ドラゴンヘッド 1〜8巻」 望月峯太郎
今月はすっかり本作にはまってしまった。
この手のパニックモノは自分が同じ状況に置かれたらと考えを巡らしてしまうものだが、とりあえず大前提として絶対 自分が生き残るという設定になっている。その上で俺ならこうする、ああすると呟いてしまう。実際こうした状況に置かれたら どこまで自分を保てるかさえあやふやなんだけどね。

「MONSTER 11〜13巻」 浦沢直樹
チェコを舞台に移すところは流石と思う。ただ2月号でも触れましたが、ちょっと冗長かなぁ。

「リバース・エッジ」 岡崎京子
巧い。今時の若者のエッセンスがしっかりつまっている。南Q太なんかともダブってしまうが、女性漫画家も侮りがたしという 印象である。ただこの手の作品には私、ちょっと食傷気味なのである。

「H2 34巻」 あだち充
最終巻。正直、後半失速の感を否めない。
序盤の野球同好会VSサッカー部〜野球部設立までのくだりが鮮烈なだけに余計そう感じてしまう。 当時Jリーグブームで野球界が押されていた時期だけに、最後まで展開が読めない野球はやっぱり面白いと唸らされたものだ。
なぜだろう。私が思うに主人公の2人があまりに超人的な才能の持ち主であることに起因しているのかなと感じる。もっと 普通の高校生の物語をみせて欲しかった。

もちろん、あだち充が当代一流のマンガ家であり、高校野球を描かせてこのヒトの右に出るものいないということは疑いようのない 事実である。

「部長 島耕作 5巻」 弘兼憲史
今回はある演歌歌手の「死に様」が描かれている。
関が原の事例などを見てもわかるように「死に様」でその人の評価が決定されることが多いだけに考えさせられる内容だった。

「罪と罰」 ドストエフスキー
錯乱したか?と思うなかれ。決して古典としてではなく、今の世にも充分符合するテーマなんですよね、コレ。
ボリュームと時間の関係から、読み切れてないので感想は来月公開します。

CM
シーマン
  セガの自虐的CM、ここに極まれり。



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