まる座布団講座

【まる座布団とは…】茶色のゴム?でできているドーナッツの大きいようなもので、空気を入れて膨らませ、椅子の上に乗せて使用する。

産後に何故『まる座布団』が必要か?

 子供を産む時というのは、帝王切開は別にして、普通胎児は頭から出てくるものである。それは何故かというと、頭が一番大きいから。一番大きいのから出てしまえば後は楽なのは想像がつくと思う。ただ、出口の負担は相当な物だということは、経験したことない人でも想像がつくと思う。(だから、逆子の出産というのは大変なのだ)

 出産時、産道の出口は10センチ程の胎児の頭を通す為に、柔らかくなって大きく開くものであるが、その時に、向かって下の部分の会陰(えいん)という部分はうすく広がる。出産を介助する助産婦さんは、この部分を切れないように保護をし、胎児を取りだすのが仕事で、出産そのものは産婦人科医は立ち会うだけである。

 しかし、限界になって切れてしまう恐れがある場合は、それまで立ち会っていた産婦人科医師がこれを切る事が多い。切れてしまうと、切り口がでこぼこになってしまって、後の直りが遅いからだそうだ。それを会陰切開という。切れた(切る)時の痛さといったらないのだが、実際分娩台に乗っている時に「切れたら痛いかもしれない」という恐怖なんか考えているヒマはない。その痛さも陣痛の痛さと同じく、しばらくすれば忘れてしまうものだ。そうじゃなければ何人も子供を産むなんて事はできない。(^^;)だから、一瞬の事を気にするよりは、数時間続く陣痛をどう乗りきるかを考えたほうがよっぽど建設的である。(^^;)

 産み終わって、後産(胎盤を出す)が終わると、医者が処置として縫合をする。切れた為の痛さは一瞬で終わるが、直ってくると縫合跡がつれるように痛い。抜糸をするまでの我慢なのだが(抜糸をすると嘘のように痛いのは収まる)、抜糸は退院直前に行われるため、結局入院中は痛いわけだ(^^;)。しかし、痛いからといって寝たきりでいいわけがなく、椅子に座らない訳には行かない。そこで、患部に触れないように椅子に座るために出てくるのが『まる座布団』というわけだ。

 普通分娩をして、なにも問題がない場合は、産婦は普通の入院生活をする。もちろん、食べる時も椅子に座るし、トイレにも行くし、赤ん坊に授乳もするし、おむつだって替えないといけない。だけど、普通に椅子にすわると痛い。赤ん坊を抱っこするともっと痛い。(^^;)ということで、寝ている以外はそのざぶとんのお世話になるわけです。実際にまる座布団に座るとお尻の周りだけ圧迫され、肛門近辺(女性性器を含む)は椅子と接触しないことがわかる。したがって、入院中痛い性器周辺には触れる触れることがなく、椅子に座れる。

 ちなみに、これは尾てい骨を折った時にも使える。実際に使ってみたところでは、出産の時より尾てい骨の方が重宝した。(つまり、折ったことあるわけよ(^^;))

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