「虚無への供物」

著者:中井 英夫

ジャンルはミステリーです。密室で殺人が起こって、犯人を探すみたいな。

なんでも、4大ミステリーの1つだそうで、とりあえず、そこそこ面白いです。

出たのが昭和39年だそうですので、言いまわしがけっこう昔風、かつ分量も結構ありますが、最後まで読ませるだけの面白さはあります。文章も読みやすいです。

ただ、私、最初タイトルを見たとき、「こりゃもう、さぞかし幻想大炸裂な、わけわかんないシロモノに違いない」と、かなり期待したのですが、読んでみると、思いの他に普通のミステリー(ていうか普通の小説って言った方がいいかも)でした。

犯人の動機以外はあんまり虚無じゃないです。

ついでに言うと、その犯人の動機が虚無で供物な感じなのはいいのですが、虚無で供物すぎて、よく分かりません。何回か読み返してみましたが、やはりよく分かりません。高尚すぎます。

「当事者以外には分からんのだ」みたいなこと言われちゃうと、「はぁそうですか」としか言いようがないのでアレですが、もう少しこう、はっきりした動機が欲しかったです。

まぁでも、あまりはっきりした動機だと、それはそれで全体の雰囲気損ねそうなので、これで良いのかもしれませんが。

とりあえず名作だと思います。無難にオススメできます。

参考情報

分量:そこそこ多いです。

個人的な評価:オーソドックスに面白いと思います。幻想や猟奇を求めると少しアテが外れるかもしれませんが、安心して人にオススメできます。