シリアルエクスペリメンツ レイン〜serial experiments lain〜
(プレイステーション・アドベンチャー?)
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「98年度文化庁メディア芸術祭 アニメーション部門 優秀賞」に輝いた同名アニメーション作品のゲーム版、だそうです。・・・が、主人公と世界観以外、原形をとどめていません。良い意味で。
内容は、主人公の玲音(レイン)という自閉症気味の少女と、そのカウンセラー柊子(とうこ)の断片的な記憶(記録?)のパーツを見ていくことで、レインという少女に何が起こったのかを知る・・・というものです。
話は逸れるのですが、普通こういうゲームの場合、障害となるゲーム部分が付きものです。
つまり、ゲーム部分→クリア→情報入手して話が進む→ゲーム部分・・・の繰り返し、っていうのが、普通よくあるゲームのかたちだと思います。
ところが、このゲーム、そういったゲーム部分がありません。
つまりぶっちゃけた話、本作品、ゲームではありません。
故に、プレイにあたって熟練ゲーマーである必要は全く無いのですが、では簡単にクリアできるのかというとそうではなく、ものすごい根気と時間がかかります。
それは何故かと言いますと、異様に操作性が悪いからです。
コントローラーで行きたい方向のキーを押してから、動き出すまでに2〜3秒かかります。
この操作性の悪さだけで、ゲーム性ゼロにもかかわらず、歴戦のツワモノゲーマーですら投げ出すような難易度を誇っています、このゲーム。
すみません、話が逸れました。要は、プレイにかなりの根気が要るということです。で、肝心(っていうかこれしか売りが無い)のストーリーですが・・・。
これ、よくプレステで出せましたね・・・。というのが感想です。シャレにならないほど、エグいです。
興味がわいたので原作アニメも見てみたのですが、ゲーム版の方が、比較にならないほどダークです。
私、最初、これ、普通のギャルゲーかなんかかと思ってたんですが、全然違います。
ましてやキャラゲーでもありません。だってゲームじゃないんだもん。
映画を原作としつつも、原作とはまったく別の、メッセージを持った作品です。
しかも、敢えてゲームで、記憶の断片を見る作業の部分をプレイヤーにやらせているため、映画や小説よりも、のめり込み度っていうか、一体感が強いです。
どんな内容かは、割愛しますが、変わっていくレイン、カウンセラー柊子の精神が崩壊していく様、徐々に逆転していく立場、などなど・・・、凄いです。でもこれらも、話のほんの断片に過ぎません。
(ていうかレイン怖すぎです、鼻唄を歌いながら「お父さん」を壊すシーンなどは、なんかもう・・・。)
かな〜り難解で、クリアしても謎の残るストーリー(ていうか意味不明)ですが、是非一見の価値ありです。
ゲームという媒体を使用してメッセージを投げかけるのに成功している(と思う)、数少ない作品ですから。
参考情報
メーカー:パイオニアLDC
難易度:ゲームではないため難易度は0ですが、クリアには「星をみるひと」に匹敵する根気が要ります。
プレイ時間:数十時間程度
攻略本:出てますが、あまり役に立ちません。ストーリーの補足にもなりません。
入手環境:ややレアです。中古で5000円以下なら「即買い」です。内容に一見の価値ありのゲームなので、帯の有無なんぞにこだわりなさんな。まず一度やりなさい。
知名度:そこそこあります。