めてのリセットさん

ちなみに、文中のこの色の字は、私が勝手に付けたナレーションみたいなものですので、無視してくださっても結構です。

リセットさんに会うのは、簡単です。

まず、どんな場面でもいいですから、ゲーム中にリセットを押します。

そして、再度スタートします。

すると、主人公が家から出るや否や、突然地面が、もこもこっと隆起して、工事現場風な風体のモグラが地中より顔を出します。彼がリセットさんです。

リセットさんは全身を怒りで猛らせ、右手に持ったツルハシをふりまわしながら、怒髪天をつく様でくわっと目を見開き絶叫します。

くらあ〜〜

そしてリセットさんのお説教開始。

ちょっと またんかい、こら!
キミ いま なにした?
なにしたかって きいてんねん!

黙っている主人公に対し、「馬鹿にしとんのか?」と言いたさげに、目を細めて顔を近づけ、

「はぁ?」て、

目をくわっと見開き、

なにを
とぼけとるんじゃー!

雷鳴を轟かせて、怒り狂うリセットさん。

ここでまた少し怒りを抑えてお説教を継続。抑えきれない怒りが、湯気となってリセットさんの頭から噴出し始めます。

リセットや リセット!
リセットボタン おしたやろ!

あのな、たれのすけ。
ごまかしても アカンねん!

リセットボタンが おされたら
リセット かんしセンターの
ランプが てんめつしてなぁ、

すぐに わかるように
なってるんじゃぁぁあ!

再び雷鳴が轟くとともに、リセットさんの絶叫がこだまします。

そしてまた静かに語り始めます。

そらまぁ にんげん、
だれしも マチガイは
あって とーぜんやし、

こんかいは なにかのハズミで
おしてしまった だけかも
しれんけどもや、
まぁ きいてくれや。

ちょっと かんがえてみ?
ふだんの せいかつのなかに、
リセットボタンて あるか?

ないやろ?

なっ?

それがふつうや。
あたりまえ やがな。

やりなおし なんか
きかへんところが
じんせい っちゅーもんやわな。

ここでリセットさん、ツルハシを主人公に向けて三白目でにらみつけ

え? たかがゲームのくせに
おおげさなこと いうな?

3度目の雷鳴炸裂。

それやがな それ、

それがアカン
っちゅーねん、キミぃ!

そして一転、一陣の秋風がひぅぅぅと吹き、静かに、むしろ淋しげに語り始めるリセットさん。

ゲームやから エエやないかって、
そういう こんじょうが
なさけないわ、ワシ。

え? そんなこと
だれも いうてないって?

それやったら まぁ
エエねんけれどもや。

ほしいアイテムが でてくるまで
なんかいも リセットおして
やりなおすとか、

きにいらんことが あったから、
なかったことに するとかな、

そういう セコイあそびかたはな、
たれのすけ、
こんかいは やめとこうやないか。

ありのままに
すべてを うけいれようや。

そういう いさぎよい
いきかたなんて、
ぎゃくに ゲームのなかでしか
たいけん でけへんで!

喋りすぎて疲れたのかリセットさん、再び一陣の秋風がひゅぅぅぅぅと・・・。

ふぅ・・・。

ここで気をぬいた主人公にツルハシを付きつけてにらみつけ

このオッサン、いつまで
しゃべっとんねん ちゅう
カオしてるなぁ、キミぃ。

ツルハシを引っ込めて

まぁ エエわ。
ワシもちょっと
しゃべり つかれたし、

きょうはこのへんで
かんべん しといたろか!

ただし やくそくやで。
もう 2どと リセットボタンは
おしたらアカンでぇ!

あ、そうそう、さいごに ひとつ。

ちゃんと フロには はいれよ!

わかったな?!

ほな!

そしてリセットさんは、帰っていきます。

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