筑附通信 地図の本 紹介・書評・酷評(^_^;)

『世界地図から歴史を読む方法』 河出書房新社 2001年4月 本体667円


 「地図」がタイトルについた本が、よく出版されています。
 内容、財布と相談してできるだけ買うようにしていますが、買うんじゃなかったと思うものも時々あります。
 『世界地図から歴史を読む方法』(河出書房新社 2001年4月 本体667円)は、『日本地図から歴史を読む方法』の経験からパスしようと思ったのですが(^_^;)、価格からつい買ってしまいました。
 内容は、申し訳ありませんが、肝心の地図は今一つだし、内容も深みがなく、新たな知識が得られるわけではありません。
 しかし、しかし、売れているようです(^_^)。4月29日の朝日新聞の広告によれば、すでに3刷7万部だそうです。サバ読みもあるとは思いますが、よく売れていることは間違いないのでしょう。
 オリジナリティや地図(図版)の精密さなど気にせず、山岳展望や富士山についての本を量産したいという気になりました(^_^;)。 
 何といっても、売れれば勝ちなんですよね(^_^;)。

(アット・ニフティ「山の展望と地図のフォーラム」への書き込みより)


吉田たかよし『「できる人」は地図思考』 日経BP社発行2003年1月27日発行
 本体1,400円 +税 四六判 256ページ ISBN 4-8222-4321-4
『「できる人」は地図思考』という本があります(日経BP社2003年1月27日第1刷、2月19日第3刷 1400円+税)。よく売れているようです。たまたま店頭で見て、買ってしまいました。

 内容は、どちらかというと、「とんでも本」になるのかと思いますが、著者の経歴に惹かれて(^_^;)、買う人がいるのかもしれないですね。

 帯には、「現代のレオナルド・ダ・ビンチか!? 東大理I類、国家公務員I種(経済職)試験合格、元NHK記者・アナウンサー、医師、衆議院議員・公設第一秘書、東大大学院医学博士課程・・・。「秘訣は、頭に地図を描くことです」
 
 この手の本は、投影法に関する記述でボロを出すことが多いのですが、さすがにこれはほぼ間違いなく書いてあります。 「逆さ地図」をべた褒めしているのは気になりますが、一般的にはそういう見方が多いので、あり得ることですね。
 
 地図を強調してくれているのは有り難いのですが・・・。 生徒に紹介して、反応を見てみたいと思います(^_^;)。
(アット・ニフティ「山の展望と地図のフォーラム」への書き込みより)
●追加●
ホームページでの紹介も沢山あります。目次などが詳しいのは、ここ。著者は、 『不可能を可能にする最強の勉強法』などを書いている人ですね。

『世界で一番おもしろい世界地図』 青春文庫2002年7月 514円+税
 気楽に読めます。
 ユニークな内容もかなりあります(^_^;)。
 例えば81ページ、「東京から飛行機でまっすぐ東へ飛ぶと、どの国に着く?」の説明など歴史に残るかもしれません(^_^;)。

 巻末の参考文献に『地図のことがわかる事典』も載っているのですが(^_^;)。
(アット・ニフティ「山の展望と地図のフォーラム」への書き込みより)

『地図とガイドブック』 山と溪谷社 2001年7月 1300円
「山歩きはじめの一歩」というシリーズ(全7巻)の一冊として『地図とガイドブック』が山と溪谷社から発行されました(2001年7月 1300円)。

副題が「山の情報を入手して、いかに山を楽しむか。」です。

初心者向けとはいえ、この副題でありながらインターネットやホームページによる情報入手について一言も触れてないのは、21世紀初頭の出版物とは思えません(^_^;)。

そういえば、「参考資料」に、1966年刊行の五百沢智也さんの論考や、1966年の井上英二さんの『5万分1地図』(中公新書)があがっているのは少々びっくりです。今も価値がある文献ではありますが、地図の歴史的文献を紹介しているのではありませんから・・・。『パソコンで楽しむ 山と地図』(何故か一文字空いています(^_^;))を書いてくれているのは嬉しいのですが、本文にはほとんど参考になっていないようです(^_^;)。

誤記・誤植?を2つほど。

●95頁
 「ちなみに、GPSとは、GLOVAL−POSITIONNING−SYSTEMの略で、・・・」
 →まあ、私も英語に強いわけではありませんが・・・(^_^;)。

●116頁
 「「西偏6度30分」であれば、四捨五入して6度に合わせればよいでしょう」
 →30分というのは、0.5度です。6.5度を四捨五入すれば、7度になるのではないでしょうか(^_^;)。
(アット・ニフティ「山の展望と地図のフォーラム」への書き込みより)

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