- 2007年 生物学実験4-2
- 写真は、皆さんが抽出したムラサキツユクサのゲノムDNAをアガロースゲル電気泳動で分析したものです。
- アガロース電気泳動法では、分子量の小さな(短い)DNA断片は速く(上から下へ)移動し、
- 大きな(長い)DNA断片は遅く移動します。抽出できたゲノムDNA断片の長さを推定する
- ために既知の長さのDNA断片を同時に泳動します。
- M: マーカー DNAの長さの標準(23.0Kbは、23,000塩基対の長さを示す)
- 上の白い四角内がジェノミックDNAです。また、下にみえるのはRNA等です。
- 日本は、日本晴というイネ品種の葉から抽出したゲノムDNAの標品です。
- <解説>
- ゲノムDNAのバンドが見える四角の部分では、少しの移動距離の違いが数倍のDNAの長さの違いになります。
- 例えば、白い線にゲノムDNAのバンドが接している1-1, 2-1, 4-4のゲノムDNAは短いと思われます。
- また、5-4のゲノムDNAは、DNA分解酵素により断片化しており何らかの原因でコンタミ(混ざった)と思います。
- 長いDNA断片が取れていても多糖類や塩類が混ざっているサンプルはその後の実験に適さない場合があります。
- そのようなサンプルでは、バンドの幅が細くなります(例えば、1-2, 6-1, 6-3, 6-4)。また、
- ゲノムDNAのバンドが引きずったような形(例えば、1-2, 1-3, 2-2, 5-1, 5-2, 6-1, 6-3, 6-4)に
- なっているサンプルにも多糖類が混ざっている可能性が高いと思います。
- 4班は極端にDNAの回収率が悪いので何か手順に問題があったと思います。
- 全体的に良かったのは7班です。次は、3班かな。
- ムラサキツユクサからのDNA抽出は非常に簡単ですが、植物によって難しさが大きく違います。
では、レポートの課題
1)植物組織から質の良いゲノムDNAを抽出するためには、
DNA分解酵素の働きを抑制するような工夫が必要です。
今回のDNA抽出のプロトコルの中からDNA分解酵素の活性を
抑制するための操作(複数)を見つけ、理由を説明してください。
2)今回の実験の感想、反省、疑問点など。
レポートは、8月末までにB棟206の中村まで提出して下さい。
メールでの提出は、inakamur@faculty.chiba-u.jp まで。
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