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東京アメッシュ



 IT (Information Technology) による恩恵とは何だろうか。


 ITという言葉を使えば格好良いと思っていたような某首相のせいか、ITはすっかり口にするのが恥ずかしい単語になってしまっている。また、その某首相により「IT=便利」というイメージだけが広められたせいか、ITによる具体的な利益が見えている人は意外と少ないような気もしている。

 かくいう私も「ITって、美味いんか?」くらいの知識しか無いのだが、それでも、「ITによる恩恵」の朧気なイメージくらいはある。それは、
という事である。

 そんなイメージを抱えていた私に、ある日、友人H氏が「こんな面白いサイトがある」と教えてくれたのが、この東京アメッシュであった。この時、私は「これこそ、ITによる恩恵が分かりやすい形で現れたものだな」と思ったのである。



 東京アメッシュは、東京都下水道局が取得した東京都内の降雨状況を知る事が出来るページである。こう言うと「降雨状況を知るだけならば、他にも天気情報のサイトが山ほどあるのではないか」と思う人もいるだろうが、ここで得られるデータは一味違う。

 東京アメッシュでは、レーダ雨量計と呼ばれる降雨センサにより一辺が250mまたは500mのメッシュに区切られた地区毎に得られた降雨データを、10分間ごとに図示してくれるのである。更に、過去一時間の降雨状況の遷移も見る事が出来る。気象庁により発表されるデータと比べると、地区の細かさ、更新の早さなどが断然優れている。

 例えば、「渋谷の中心街で、今、雨がどれくらい降っているか」「降りが激しくなっているのか、それともやみ始めているのか」が一目で分かってしまうのである。残念ながら私は東京近辺にあまり近づかないのであまり恩恵を受けることは無いのだが、それでも見ているだけでも楽しいものである。



 このような情報を、ローコスト・ほぼリアルタイムで得る事が出来るのは、ITによる恩恵の一例であろう。もし、ITの発展が無かったら、レーダ雨量計が設置されていても、一民間人である私が同様なデータを得る事はほぼ不可能であっただろうから。

 ただし、ITによる恩恵の真髄とは、ITにより集めた情報を他のことに役立てる事だと私は思っている。例えば、その情報を経済活動に役立てる、自分の行動に生かす、そのデータを更に変化させて広める、などなど。

 なので、私のように「おお〜、雨が移動しているよ〜」などと楽しんでいるだけというのは、ある意味、ITによる恩恵をドブに捨てているようなものなのかも知れない。が、「楽しいから良いか」と、細かい事は気にしないことにしている今日この頃である。
http://tokyo-ame.jwa.or.jp/

(2002/07/06 17:40 JST)


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