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アルファロメオ145



アルファロメオ145 with 金ホイール
 私がTwingoを買う一年ほど前、友人O氏がアルファロメオ145を買った。


 その当時、クルマにほとんど興味が無かった私は「普通のクルマだなぁ」と思ったものである。確かにデザインは少々変わっているが、今まで何台もクルマを乗り継いでいるようなクルマ好きのO氏がわざわざ買うほどのクルマとは思えなかった。

 私がTwingoを買い、「信号の青色」などと言われるようになってからも、その感想は変わらなかった。O氏から「一年乗ってもまだ飽きない」などという台詞を聞いても、あまり共感できなかった。一年前よりはクルマに興味を持つようになっていたが、それでも「普通のクルマ」と思っていた。


 左ハンドルにもなんとか慣れ、Twingoで長い距離を運転するようになってから、私は「クルマの乗り心地」というものに興味を抱くようになった。このあたりの時期から、様々なクルマに乗り、そのクルマ独特の乗り心地を味わうのが楽しいと感じるようになってきた。



 Twingoを買ってから半年あまりが経ったある日、ルーテシア16VをO氏とともに試乗した。その後、O氏のアルファロメオ145の助手席に乗り都心に向かっている途中で、「もしかして、これって物凄く乗り心地が良い? 」という感想を突然抱いたのである。

 普通のクルマよりも硬い乗り心地らしいが、道路に凹凸があっても「滑らか」に振動を伝えてくれ、「走っていることを心地よく」感じさせてくれる。自分の体が揺さぶられても、なんとなく「柔らかな」感じを受ける。以前乗ったアルファロメオ166ほどでは無いが、確かに同じ血筋であることが感じられる。エンジンの回転数を上げた時に発せられる、アルファ・サウンドと呼ばれるエンジン音も心地よい。
 「官能的」と称されるアルファロメオだが、確かにそうかも知れないと初めて思ったのである。


 この「官能的」な乗り心地を味わうためには、驚異的に小回りがきかないこと、ギアをシフトするたびにシフトノブから「キュッ」という音がすること、内装の一部が剥がれてしまっていること、窓ガラスが曇りやすいこと、24ヶ月点検で1○万円かかったこと、なども共に味わなければならない。しかし、これらのことはアルファロメオのオーナーにとっては些細なことなのである。たぶん。

 実際、これらの不具合に対するO氏のコメントは「気のせい」である。



 以前、私にとってTwingoは「毎日食べに行きたい手頃な定食屋」のようなものだと記したが、アルファロメオ145は「香り高いコーヒーを出す、たまに行きたくなる喫茶店」のようなものである。アルファロメオ145に乗せてもらうことは、なかなか気分が良いことなのだ。

 これでO氏がTwingoの悪口( ? )を言わなければ、もっと気分が良いのだが、これは運賃だと思って諦めるしか無さそうである。

(2000/07/01 22:26)

関連ページ : アルファロメオ166


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