クルマに猫
日中、風が遮られて陽の当たる場所には、猫が日向ぼっこをしていることが多い。
月給泥棒の私と言えども、平日の日中には一応働いている。そんなとき、のんびり昼寝をしている猫などを見かけると、「私も猫のようになりたい」などと思ってしまう。小春日和のうららかな日差しの中、昼寝をするのは最高の気分であろう。
が、陽が落ちて風など吹いてくると、暖かいところは途端に少なくなってしまう。熱源を求めてさまよった結果、猫が辿り着くのはクルマのボンネットの上なのである。
そんなわけで、この時期、停車したてのクルマのボンネットの上に猫をみかけることが多い。
私の通勤路には、いつもボンネットに猫がいるセリカが停まっている家がある。1匹くらい猫が乗っていてもあまり気にしないのだが、そのセリカにはいつも3匹の猫が乗っかっているのである。ロングノーズのクルマのため乗りやすいのだろうが、それでも窮屈そうに3匹の猫が身を寄せ合っているのである。
最近では、そのセリカに3匹猫がいるのが当然だと思ってしまうようになっている。時折、2匹しかいないと、「喧嘩でもしたのかな」と思ってしまうほどである。
そんな「猫常駐状態」のため、そのセリカのボンネットはいつも猫の足跡だらけである。きちんと洗車をしているようであるが、すぐに猫の足跡だらけになってしまっている。まこともって気の毒であるが、オーナーの心境はどのようなものなのだろう?
クルマが猫の足跡だらけになることを諦めと共に受け入れている猫好きの人なのだろうか。それとも、「猫なんて飼っているから、俺のクルマが足跡だらけになるんだ」と家族に向かって文句を言っている若い兄ちゃんなのだろうか。
その家の前を通るたびにそんなことを想像すると共に、「やっぱり自分のクルマの上には、猫はいて欲しくないなぁ」などと考えてしまうのである。
(2000/12/30 06:51 JST)
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