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両方向矢印



警告ランプたち
VA (ぶい・えー)
 価値分析(Value Analysis)の略。製品が目指している機能によって実現されるメリットと、製造にかかるコストの比をとることにより、機能とコストの最適化を図ること。


 設計の仕事をしている友人と話をしていると、VAという用語を頻繁に耳にする。

 本来ならば上記のような意味なのだが、単なる「コストダウン」の意味で使われることが多いようである。大量生産の製品だと、製造コストを1円下げただけでも全体で大きな利益が出るので、お偉いさん方はVAに誠に熱心な様子である。


 当然ながら、Twingoも大量生産の品であるので、VAは行われているだろう。決して高価とはいえないクルマなので、コストを切り詰めるために徹底的にVAが行われたと思われる。それが顕著に表れている箇所と私が考えているのが、表示灯パネル(上写真)のウインカーランプである。


両矢印ウインカーランプ
 普通(?)のクルマだと、ウインカーレバーを操作すると、メータ内に「曲がる方向だけを示した矢印」の形をしたランプが点滅するものである。しかし、Twingoでは、右折の時も、左折の時も、ハザードの時も、表示灯パネルに「右・左双方の矢印」のランプが点滅するのである(右写真)。
 これにより、普通ならば2つのランプ(LED?)が必要な所を、1つで済ましているものと考えられる。制御回路などまで考えると、かなりのコストダウンが実現されているのではないだろうか。


 このため、車内から「右折・左折」を区別する手段は基本的には無い。運転手自身はどちらの方向に曲がろうとしているかは把握しているので、このシステムでもあまり問題無い。
 しかし、同乗者には、この「両方向矢印点滅」は非常に不評である。彼らには、クルマがどちらに曲がろうとしているか分からないからである。

 そんなわけで、ウインカーを出して交差点で停まっているとき、口の悪い友人から「どっちに曲がるかわっかんねぇよ」などとクレームがつくことがある。そんなときは仕方が無い(?)ので、「左に曲がります、ぴこーん、ぴこーん」などとトラックやバスの音声警告もどきを口にしながら、交差点を曲がっているのである。

(2001/04/27 07:03 JST)



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