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■生ごみリサイクルって一石五鳥?
2003年1月7日の朝日新聞朝刊「声」欄に掲載された、53歳の会社員の方からの投書を紹介します。
ほんとうにその通りだと思います。「生ごみリサイクル」はいろいろな方法で少しずつ広がりを見せていますが、一番大切なのは、「生ごみをできるだけ出さない」というライフスタイルの確立です。でも、どうしても発生してしまった生ごみをどのように処理するかという次善の策として「生ごみリサイクル」を位置付けたいと思います。容器包装リサイクル法改正のテーマでも述べましたが、リサイクルは免罪符であってはなりません。
生ごみの問題点と生ごみリサイクルのすごさ
現在、家庭から排出されるごみの中で、生ごみの占める割合は約40%となっています。全国の家庭から排出される生ごみの総量は何と1,000万トンに達します。生ごみは水分を多く含んでいるので、焼却炉に投入した時に一時的に炉温を下げ、ダイオキシンを発生させます。また、ごみ焼却後に残る焼却残さを埋め立てることにより、東京湾や日の出町にある最終処分場の限界も見えてきています。生ごみを燃やさずに有機資源として利用することが社会的に差し迫ったものとなっています。
| その意味でも、生ごみリサイクルは「一石五鳥」ではないでしょうか? |
| その1: |
ごみの発生抑制によって自治体のごみ処理費用を節約することができる |
| その2: |
ごみ焼却に必要なエネルギーを少しでも削減できる |
| その3: |
ごみ焼却の炉温を低下によるダイオキシン発生を少しでも抑制できる |
| その4: |
家庭ごみ有料化の地域では費用を節約することができる |
| その5: |
生ごみを堆肥・肥料にして、農産物の生産に使えうことで資源循環のモデルにできる |
後藤逸男・東京農業大学教授が行なった試算によると、東京都民が排出する生ごみを肥料や堆肥にすれば、全量東京都内の農地で消費できるとのこと。
生ごみリサイクルの例
生ごみリサイクルにはそれぞれこだわりの方法が多様にあるようですが、ここでは2通りの方法を紹介します。
1.乾燥型生ごみ処理機を使用する方法
乾燥型生ごみ処理機を使用する方法は、誰でも簡単に始められることに特徴があります。一日に1回、その日に発生した生ごみを処理機に入れてボタンを押すだけで処理は終了します。あとは、一週間に1回生ごみ処理機から処理物を取り出して、他の容器などに移すだけです。一般的な家庭から排出される生ごみ処理物は、一ヶ月にみかん箱1箱分くらいになりますが、乾燥生ごみは殺菌されているので、保管中に腐敗したり、悪臭を放つことはありません。また、乾燥型生ごみ処理機は、購入補助金を交付する自治体もあります。
乾燥型生ごみ処理機は、生ごみを減量・殺菌するだけですので、処理物の回収システムがなければ、生ごみの有効的な処理方法とはなりません。その先のしくみとしては小平市など行政が生ごみ処理物のポイント回収を行ない、回収された処理物を堆肥会社で堆肥化している例や、処理物を各自が特定の生産者の畑に持って行き、堆肥や肥料原料として使用してもらっている例などがあります。また、世田谷区では東京農業大学と協力し、大学構内に設置された肥料製造機で、家庭から排出された生ごみ乾燥物を肥料化する実験も始まっています。
2.微生物資材を使用した方法
「アスカマン」や「ゴミケシくん」がその代表です。その生ごみ処理方法の特徴は、生ごみ処理機のように電気を消費することもなく、家庭内で完全に生ごみを処理できるところにあります。しかも、処理後には、良質の堆肥や団粒化された土ができ、プランターや家庭菜園などで植物栽培にも利用できます。理想的な生ごみ処理方法と言えるでしょう。また、「ゴミケシくん」は既存の微生物資材の欠点だった、悪臭の発生も見られないことから、屋内で生ごみを処理するのには優秀な微生物資材です。
微生物資材を使用した生ごみ処理方法は、プランターや庭などの土を使用する場所を確保する必要があります。ですから庭のある家や大きめのプランターが置けるバルコニーがある家であることが、生ごみ処理を行なう条件となります。
それと、「アスカマン」の場合生ごみを土に埋めて踏み固める作業、「ゴミケシくん」の場合は定期的にかき混ぜる作業など、多少の労力が必要です。
その他、生ごみリサイクルには、コンポストを利用したり、みみずを飼って処理したりなどの多様な方法もあります。
行政の取組み姿勢は?
2001年10月の東京都市長会が発表した「多摩地域におけるごみゼロ社会をめざして(案)−家庭ごみの有料化について−」の中でも、生ごみリサイクルについて、次のように言及されています。
「家庭の生ごみについては、組成が一定していないことから、生ごみリサイクルに関する技術開発、システム開発などの動向を注視しながら、新たな技術に対応できるよう検討を行っていく。当面は、これまで各市が取り組んできた、家庭用生ごみ処理機器の普及や集合住宅での大型生ごみ処理機の設置などによる資源化を拡充していく。」
行政の情報を取り寄せながら、実現できるところから一歩を踏み出してみましょう!
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■ファイバーリサイクルって何?
みなさんは、古着をどのようにしていますか?人にあげる、集団回収に出す、ぼろにして調理後の油処理に使う…など様々かと思いますが、もうひとつの古着の活かし方として「ファイバーリサイクル」というしくみを紹介します。
ファイバーとは繊維のことで、「ファイバーリサイクル」とはその名のとおり繊維をリサイクルすることです。全国にはファイバーリサイクルに取り組んでいる団体は数多くあるようですが、ここでは「日本ファイバーリサイクル連帯協議会
(JFSA)」を紹介します。
JFSAは1995年に発足し、古着をパキスタンに輸出し、現地の子どもたちの自立を支援する活動をしています。2003年4月からはNPO法人となる予定です。古着は各地域の生活協同組合や市民団体と連携して集められます。集まられた古着は1枚ずつ選別され、国内販売用とパキスタン輸出用に分けられます。国内販売収益はJFSAの活動費用に、パキスタンでの販売収益はNGO
(非政府組織) が運営する学校「アルカイール・アカデミー」の運営費に充てられます。
2001年度にはパキスタンに3回で計55tもの古着の送り出しをし、約157万円の純利益を得ることができました。アルカイール・アカデミーの年間総経費が約400万円ですから、約40%を占めることになります。
着なくなった古着が異国の子どもたちの学ぶ場づくりに一役買うなんて、ちょっとうれしいしくみですね。売り物としての衣類ですから、だれも着たくないようなぼろぼろの衣類は避けましょう。それこそ自治体や子ども会などの集団回収に出すように使い分けてみるのはどうでしょう?
JFSAによる古着、毛布などの回収
● 衣類は汚れ、破れ、傷み、毛玉がなく洗濯すみのものが前提です。
●送り方は、シーツや生地で包むか、大きめのビニール袋(破れないように2重に)に入れて、外から紐をかけ、中身が出ないようにして郵便か宅配便で送ってください。ダンボールやプラスチックケースは開封作業や保管、処理に費用と時間がかかるため、ご遠慮ください。また、送料のご負担をお願いします。
● 回収受付は春・秋の年2回です。期間はお問合せください。
● 輸出先のパキスタンの季節に応じて、受付期間に回収したい衣類が異なりますのでご注意ください。詳細はお問合せください。
送り先・問い合わせ先
日本ファイバーリサイクル連帯協議会
〒260-0001 千葉県千葉市中央区都町3-14-10
電話/FAX043-234-1206(10:30〜19:00木曜定休)
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