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私たちの飲んでいる水はどこからくるの?

 東京都の水道水源の8割は利根川や荒川の水、残り2割が多摩川の水です。都心からはるか200キロも離れた利根川上流に作られたダム群に水源を頼っていることがわかります。ダムから流れ出た水は利根川を下り、やがて利根川本流と江戸川に分岐します。利根川の水は一部が武蔵水路を経て荒川と合流し、次に下流の秋ヶ瀬取水堰から朝霞水路を経て、朝霞浄水場に入ります。さらに、朝霞浄水場と多摩川水系最大の浄水場である東村山浄水場は原水連絡管で結ばれています。東京の水道水の大部分は、利根川・荒川と多摩川のブレンド水です。でも、ほんとうに川の水しか使っていないのでしょうか?


東京都水道局資料

■エッ?うちは地下水を飲んでるって!? 

 そうそう、実は東京でも、昭島市の水道水源は100%地下水で、東京で一番おいしい水といわれています。残念ながら100%地下水は昭島市だけですが、多摩地域では毎日40万トンの地下水が汲み上げられ、河川水とブレンドして給水されています。現在、独自の水道を経営しているのは、昭島、羽村、武蔵野の3市です。それ以外の、東京水道に一元化された自治体では、それまで使ってきた地下水と河川水をブレンドしています。多摩地域の水道水中に地下水が占める割合は以下の通りです。

<多摩地域の地下水利用の状況>

100% 昭島市【昭島市水道部】
65% 調布市
60% 武蔵野市、国分寺市、国立市
50% 立川市、(三鷹市)、(福生市・夏)
40% 府中市、小金井市
30% 田無市、稲城市
26% 日野市
20〜25% 保谷市、多摩市
14.8% 東久留米市
14% 狛江市、小平市
10% 東大和市、(武蔵村山市)

 でも、不思議な事に東京都水道局が作っている小学校4年生向けの副読本には、地下水についてはほとんど記述がありません。

■東京に降る雨の行方は?

降った雨は、どこに行くのでしょうか? 屋根に降った雨は、雨樋を伝わって…? 道路に降った雨は、道の隅っこの穴に入っていって…? 庭に降った雨、公園に降った雨、山に降ったら…。

 私たちが住んでいる東京に雨が降ったら、目の前からほとんどが下水に流れていきます。下水には、合流式と分流式があります。合流式は、家庭等からの排水と雨水が一緒に汚水処理場に流れていきます。分流式は、排水と雨水が別々になっていて、排水は処理場に、雨水は川に流れていきます。合流式の小金井市では、「雨水が処理場に行くのはおかしい、せめて屋根に降った雨は地下に戻そう」と雨水浸透ますの設置を呼びかけ、世界一の設置率になっています。
 じゃあ、分流式ならいいのでしょうか。処理場ではなく川に流れても、降った雨が降った場所を涵養することにはなりません。雨水浸透ますの設置は、降った雨を遠い川ではなく、そこに浸透していくことを促します。家や道路で覆われていない庭や公園、山に降れば、そこに滲み込んでいくように。そして、その雨は土の層を通って濾過され、地下水になるのです。

■水循環を取り戻そう

 水は、絶えず流れています。降った雨は、大地を潤し、地下に流れをつくり、また、川をつくり、海へ。そして、蒸発した水は天まで昇り、また、雨になって降ってくる。こうした大きな流れの中で循環をしています。
 しかし、都市化の波に押され、家が建つ、道路ができる・・・いつの間にか地面は覆われ、降った雨が地下に浸透するどころか下水に流され、川も汚されてしまいました。こうした状況で地下水が減り、湧水がいつの間にか枯れたり、川の水が少なくなったりして、水循環が上手く回らなくなってきています。

 都市部で起こるヒートアイランド現象や集中的に降る雨などは、その影響だと言われています。せめて屋根に降った雨は、雨水浸透ますで地下に戻すことや、雨水を貯めてトイレ等に利用することで節水をしていくことが、ひいては地下水の量を増やし、少しでも正常な水循環を取り戻すことにもなります。ちなみに、墨田区では「路地尊」(ろじそん)という路地の安全を守るシンボルがあり、雨水を利用して災害時の水源を確保したり、子ども供たちの遊び場などにも利用されています。
それらのように、水循環の回復には、汚染された川の水質向上とともに、地下水を涵養していくことが欠かせません

水循環イメージ図
いばらき水のマスタープラン(新・茨城県長期水需給計画)」より

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