子ども >給食

 

学校給食のはてな

Q.子どもはいったい何を食べているの? レトルトや輸入肉はあるの? 発ガン性のある添加物なんて食材に使ってないよね? O−157も心配だけど、野菜の農薬残留や食器洗いの洗剤はだいじょうぶ?


(2001年9月29日発行・府中市生活クラブ運動グループ・地域協議会のリーフレットより)

A.栄養士や自治体、教育委員会に、情報開示を求めていく事。そして多くの意見を伝えていく事で、給食をより良いものにしていく事が出来ます。

 学校給食は、栄養の基準や食品構成などについての目安(「学校給食実施基準」など)はあるのですが、同じ料理でも、どんな食材を使い、どう調理するかはいろいろです。ハンバーグなら、たまねぎの皮をむくところから始める所もあれば、冷凍ハンバーグを煮たり焼いたりという所もあります。また同じ手作りでも、地元の農協から仕入れたのか、八百屋から仕入れたのか、それも国産か輸入かなどさまざまです。

 学校給食の食材は、お米など法律で「学校給食用物資」とされ取り扱いが決められているもの以外は、自治体にある学校給食会という特殊法人か、普通の小売・卸売業者、流通業者、生産者から購入します。

 どこから何を買うかは、栄養士が決めます。ただ、学校の規模や自校式かセンター式かなどの条件によって、栄養士の考え方や裁量でやれる事には限りがあります。こうした条件は、自治体や教育委員会によってちがいます。ですから、まず栄養士や自治体、教育委員会から情報を求めること。そして、どんどん子どもや親の意見を出していく事で、給食をより良く変えていく事が出来るのです。

 では、全国の給食問題をあつかったホームページや、都内で行なわれている市民の学校給食を考える活動、市民の意見が学校給食を変えた例などをいくつか紹介しましょう。

江戸川区では
府中市では
狛江市では…

Q.環境ホルモンで話題になった食器は改善された?

A.あなたの子どもがどんな食器で給食を食べているか、知っていますか? プラスチックの食器がまだまだ多いんですよ。

 食器の素材は、以前はアルマイトが多かったのですが、熱伝導が良いため、熱いものを入れると持てなくなるので、プラスチック容器が登場しました。

 プラスチック容器には3種類あり、なかでも使用率が高いのはポリプロピレンのものです。しかしポリプロピレンは、添加剤として使われる酸化防止剤のBHTが溶出するという問題点があり、社会問題になっています。BHTはひとの脂肪に蓄積して、放射線の毒性を強めたり、ぜんそくの原因になります。また染色体に影響し、動物実験では催奇形性が確認されています。最近ポリカーボネート食器のかわりに、使われ始めた新しいポリプロピレン食器はBHTを使っていないそうですが、代わりに何を使っているのかは、企業秘密の壁に遮られ、分からないという状況です。

 またメラミン樹脂のものは、ホルムアルデヒドの溶出で社会問題になりました。ホルムアルデヒドは強力な殺菌剤ホルマリンのもとで、住宅建材に含まれるものがシックハウス症候群の原因物質として問題になっています。

 そして3つ目のポリカーボネート食器は、「環境ホルモン(内分泌かく乱物質)」として脚光を浴びたビスフェノールAが溶出します。これも生物のホルモンの働きを狂わせるといういやなやつです。

 これらは自宅で使う食器には、あまり使われないもの。用心すれば使うことなどないものなのに、給食の食器には、なぜ使われるのでしょう? そう考えた人たちが、都内でも活動しています。

江戸川区では

Q.費用はいくらかかっているの? 民間委託でコストダウンできるってホント? 民間委託に問題はないの?


(2001年9月29日発行・府中市生活クラブ運動グループ・地域協議会のリーフレットより)

A.自治体によって状況がちがうけど、説明を鵜呑みにしないほうがいいらしい。問題が起きる可能性もありそう。

 「今まで通り献立は栄養士が作り、食材は自治体で購入する。給食を作る人が公務員から業者になるだけで、何も変わらない」というのが調理の民間委託を推進する自治体の説明。

 一般に給食にかかる費用は、食材費を保護者が、設備や人件費は自治体が負担しています。自治体では近年の財政難から、自校式からセンター式へと施設の数を減らし、調理は民間委託へ移行し経費の削減を行なう、というのが昨今の状況です。

 ただ、どこの自治体でも一斉に民間委託へ移行するわけではないので、移行期間を考えるとどれほど費用削減の効果があるのか、行政の言葉をそのまま信じるわけにはいかない例が多いようです。

 八王子市では、一部の小学校に民間委託を導入したあと検証を行なったら、削減効果が出るまで20年かかる事が分かり、中止されたそうです。

 他にもさまざまな問題が考えられます。自治体直営の場合、調理員は調理の専門的な知識を持ち、栄養士と連携して給食を作ります。しかし民間委託の場合、未熟練のパートが大半を占めるケースもあるようです。また栄養士と調理師のコミュニケーション不足や、利害や考え方の不一致も想定できます。また何か問題が起きたとき、自治体と業者の責任の押し付け合いになる可能性は否定できません。

 ただ経費削減の努力は、一概に悪いとは言えません。市民として税金の無駄づかいをやめて欲しいというのもまちがいではないでしょう。

 だから給食の問題について言えば、単純に反対・賛成と結論付けるのではなく、私たちはどんな給食を子どもたちに食べさせたいのか? まずそこから考える必要がありそうです。

 そこでここでは、都内の事例をいくつか紹介しましょう。

江戸川区では
府中市では… <その1> <その2>
杉並区では

Q.給食って、肥満や生活習慣病と関係ないのかな?

Q.給食の食べ残しはどこにいくの?

Q.何で残しちゃいけないの? 何で早く食べなきゃいけないの? 先割れスプーンで食事のマナーは身につくの? お箸の持ち方は教えてくれるの? なぜご飯のときも牛乳なの? 食の教育を学校はどう考えてるの?