【脳と回復 1(1) 内容の抜粋】
「T・B・I〜
とにかく・ぼくは・
いきている」


藤田久美子インタビュアーがKさんにインタビューした内容より抜粋しました。
・・・・・(前略)・・・・・・

藤田  
これから仕事に就きたいと思っている方に向けて、Kさんからアドバイスなどありましたら・・・・。

K  
うーん・・・・そうですね、とりあえず、わからないことがあったら何でも上司か同僚に聞くことですね。それから食事は他の社員達と一緒に行くこと・・・・かなあ・・・。とにかく,ドラマの話でも音楽の話でも
共通の話題を見つけて、話すことですね。自分の今までの失敗はそういうこともあったので、気をつけています。

藤田  

最後に、一月ですので、今年の抱負をお願いします。

K  
何はともあれ、普通に就職して普通に働くということ、就職が第一。なんとか自分で食えるようなお金をもらうことですね。四月に、イエスと出るかノーと出るか、怖いです。今まで四十社くらい受けて、ダメだって言われ続けてきましたから・・・いやっ、マイナス思考になっているな、いけないなぁ・・・

とにかく、「普通」になりたい
と思います。
認知リハビリテーション/藤井正子 ・・・・・なぜ、このようなことを最初に論議するかと言いますと、認知機能の回復というのは、半端な考えでは成功しないことがあるからです。認知機能訓練の場として、最も身近なのは学校です。学校は強制力が働いていますので、多少気持ちが半端でも、なんとか認知機能がついていきます。しかし脳の障害後の認知リハビリテーションを在宅で行なう時は、もっと半端でない気持ちで取り組まないと、効果が上がりません。そこで家族の見守りが重要となるのです・・・・・・・
Traumatic Brain Injury (TBI)概論/藤田 久美子
もはや昨日の彼ではない
「バカ、お前なんか死んじまえ!」バスの停留所で、夫が大声で怒鳴る。道行く人は、何事かと振り返りながら通り過ぎる。辺りをはばかりながら「ごめんなさい」と下を向いて小さな声で謝る私。「お母さんは悪くないんだから、謝らなくていいのに」という娘のことばがよぎる。けれど、
もう謝ることに慣れてしまった。「仕方がない、お父さんだってきっと辛いんだ」と、いつものように自分に言い聞かせながら、バスの階段を上る・・・・・
遂行機能ってなんだろう?/松岡恵子 ・・・・・でも、やってみたらその行動が、最初の目的と離れていってしまう場合もあります。そんな時は、全体的な視点をもって、少しずつでも適切に修正してゆかなくてはなりません。自分自身の行動が、目的に向かって果たしてただしい方向に向かっているか?なんだか計画と違って来ていないか?と、自分に問いかける能力を指します。こういったいわば「自分へのツッコミ」ともいえる働きは、「自己監視能力」「自己修正能力」ともいわれ、遂行機能のなかでもとくに重要な機能です・・・・・
認知機能障害・行動情緒障害を持つ高齢者のご家族へ/山本則子  ・・・・・高齢者のお世話をするときにはじめから解っていることが一つだけあります。それは「一人では介護できない」ということです。家族や周囲の人々の協力が不可欠です。でもその家族に協力を得ることが難しかったり、当事者の認知機能障害をきっかけとして家族間がギクシャクしたりしてしまうことも、実は多いようです。ここでは、家族が協力してできるだけ気持ちよくお世話を続けていけるようなアイディアについて紹介します・・・・・