クリスマスカラーがまぶしいノーカイ君の全身像が表紙です。



【脳と回復 1(4) 内容の抜粋】
T・B・I
-とにかく・ぼくは・いきている-


 第4回はBさんです。インタビュアーの藤田さんと、読書の話、仕事の話など、いろいろなトークを交わしています。


  藤田
     なるほど。当面は、作業所とこちらでのリハビリを続けるということでしょうか。これから、こんなことがやってみたい、というような要望などはありますか?

  
B   それは、特にありません。作業所の人が、「これならできそうかな?」といろいろ考えてくれますので、そのときに、自分にできるかできないか考えます。自分から何をしたい、などと言えるようなものでもありません。

  藤田  そうですか。たとえば、数字に関するも のと文章を書くものだったら、数字の方が得意だとか、人それぞれ得手不得手があるので、Bさんは、どのようなものがいいかなと思ったものですから。

  B    まあ、聞いて書く練習(注:ディクテーションのこと)はいいと思います・・・
記憶のリハビリテーション/

藤井正子

・・・・・このように、復帰的にするか代償的方策を使うかはあらかじめ認知リハビリテーションをする前に決める必要が生じる場合があることは注意すべき点であろう。

 注意障害に比較して、記憶問題はもっと複雑な機能を代弁しているとすれば、記憶障害の復帰的訓練は注意力よりも回復に時間がかかるかもしれない。しかし、とても熱心に集中して、訓練をして下さった方は、1年か1年たらずで記憶力がかなり改善した例があることも見てきた。ノートのような外的代償方策を使わずに、復帰的訓練が主であった例について、ここでは述べている。代償的訓練でも記憶力の改善が見られるという意見もあるようだが、
一見すぐに役にたつ代償的訓練も、記憶力そのものを改善するには、結果としては復帰的訓練より時間がかかると思われる・・・・・・・

TBIリハビリテーション研究所練習帳の見本と説明/ 松岡恵子、藤井正子

※本誌では、この記事ですべての練習帳の見本を提示しております。

【コラム・練習帳を行うことで見えてくるもの /藤井正子】



  ・・・・最近、リハ教室は、個別指導をより丁寧にするようになった。その結果かなり見えてきたものがある

  (中略)

  「見て書いて覚える練習帳」から
・・・・ Aさんは、私どもでやっている認知機能テストでは、すべて正常範囲で、話をしても違和感はない。「見て書いて覚える練習帳」は少し易しすぎると思ったが、やってみてテストではみえなかったことが見えてきた・・・・・・