★脳と回復 2(2)の内容の抜粋★   アジサイの表紙が渋い夏号です。

T・B・I−

とにかく・ぼくは・いきている−


藤井正子所長がSさんにインタビューしました。



藤井   高校の友達とかは?あんまりもう会わないの?

    会わないわ・・・・結婚しているのもいるし。どうしているのか、わからない・・・。
     年賀状とか二・三枚枚来るかな〜って・・・・・・・う〜ん・・・・・・・・悲しい。

藤井   えっ?

S     悲しい。

藤井   悲しい?

S      ・・・・ほんと、事故がなきゃねえ。今頃どこか勤めているかもしれないし。

藤井   でも人生っていろいろじゃないですか。今の現実で、あなたの生活をもっと
      良くすることにつとめなきゃね、今は。一〜二年経ったあとで・・・

    つらいわ・・・・・。

藤井   つらい?

    (苦笑)・・・つらいよ〜。

藤井    つらいときどうしようか、考えましょうよ。そういうときに、何か出来る事を
      作らなきゃね。趣味とか、好きなことはあるの?

外傷性脳損傷における非失語的言語障害(その1)/松岡恵子
・・・・しばしば「口数の多さ」が後遺症として語られてしまう背景には、口数が多い事に付随してさまざまな問題が起こるためだろうと思われます。口数の多いケースでは「不安」も強く、明らかに情緒的な問題があるとその研究では述べています。一般に、メンタルヘルスの領域では、口数が多い事は外界に対する不安の現れ、他人に対する防衛の強さを表していると解釈されます。つまり一般的に思われているように「口数が多い=明るく、楽しい気分である」わけではないことに注意すべきです・・・・
認知リハビリテーションはまず復帰的訓練から/藤井正子
・・・・・最近では、少し考えれば分かるのに、と思うことでも指示通りにやることを優先して、失敗をすることがあるようにみえる。考えてやることは、遂行機能の中心となる機能であるが、絶えず指示によって動かされている、いわゆる指示待ち人間では、遂行機能の働く場面が狭められて、自立を妨げることも起こる。遂行機能について、復帰的にするか代償的にするかの違いの例を、買い物について考えてみよう・・・・
「TBI簡易印刷サービス」プロジェクトについて/中嶋優子
・・・・また、代償方法として視覚的材料を用いることや「確認する」行為を癖として学習する場ともなります。注意だけではなく、ある程度のスピードも要求されます。外注をする以上は、期限があります。期限に間に合わせるためにはノルマが存在します。訓練の場も兼ねているので、実現不可能なノルマを課すことはありませんが、ただゆっくりとしてよいということではありません・・・・