「不整脈」
不整脈とは、規則正しい脈拍が何らかの原因(時には原因のはっきりしないこともあります)で乱れることです。一言に不整脈と言っても色々で、放置しても問題のない不整脈とすぐに治療が必要な不整脈があります。また、脈拍の速い不整脈と遅い不整脈があります。時に不整脈の自覚症状がなく、検診で偶然発見される場合もあります。基礎疾患、先天性心疾患・心筋梗塞・弁膜症等のない不整脈では、自覚症状が強くない限り治療の必要性はありません。心臓に異常がなくても不整脈は起こります。例えば、不眠、ストレス、喫煙、コーヒーや緑茶の多飲などもその原因となります。
不整脈としては、期外収縮、心房細動、房室ブロックなどがあります。期外収縮には、上室性と心室性があり、前者はあまり治療の対象にはなりません。しかし、ときとして心拍数150/分以上の頻拍が発作性に出現することがあり、動悸や胸部症状の原因となります。その場合は、治療が必要となります。
心室性期外収縮は、その一日の頻度と原因にもよりますが、頻度があまり多くなくても、心室頻拍や心室細動の原因となる場合もありますので一度精査が必要です。
高度の徐脈性不整脈の治療は、体内式ペースメーカを植え込むことです。前胸部の鎖骨下の静脈からリード線を挿入し、右心室の心内膜に固定します。そしてリード線の元をペースメーカにつなぎ、ペースメーカ本体は胸部の皮下に植え込みます。手術自体は、そんなに大変なことではありませんが、術後2〜3日の安静が必要で約一週間の入院となります。
徐脈に伴う代表的な症状は、突然の意識消失です。3秒以上の心停止により、脳血流が低下するために起こる症状です。安静時の心拍数が40/分以下の方や突然の意識消失を自覚された方は、24時間心電図にて精査をしましょう。
図4 体内式ぺースメーカー