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【目次】
■体液 ■呼吸 ■神経 7.14NEW
■骨 ■消化 ■感覚
■筋 ■泌尿 ■体温調節
■循環 ■内分泌
※2005年5月連載開始です。

生理学ってそもそもどういう学問でしょうか。
生理学とは、正常な人間の身体の働き・健康な人間の生命現象jのことを言っています。
人間の身体の働きは、動物機能と植物機能に分けることが出来ます。
動物機能とは「感覚・運動(脳神経・脊髄神経)」のことで、植物機能とは「消化・循環など(自律神経)」のことを言います。
それぞれについて、少しずつ見ていきましょう。
■体液
体液の中には、血液・リンパ・組織液が含まれています。
1.血液
1)作用
@栄養素・ホルモン・炭酸ガス・老廃物などの運搬
A体温調節・水素イオン濃度(PH)・浸透圧の調整
B食作用(白血球)・免疫作用・血液凝固作用
2)成分
@有形成分として、全体の45%を占める「赤血球・白血球・血小板」がある。
A液状成分(血漿)として、全体の55%を占める「血清・繊維素原(フィブリノゲン)」があります。
3)性状
@体重の約8%で、1/3以上の出血でショック状態となり生命の危機
A弱アルカリ性 (PH 約7.4)
B生理食塩水(0.9%)と同じ浸透圧
C動脈血は赤く酸素・栄養素に富み、静脈血は暗赤色で炭酸ガス・老廃物が多い
D運動や妊娠によって増加し、寝たきり・失血などで減少します。
4)成分
@赤血球
A白血球(好中球・好酸球・好塩基球・リンパ球・単球)
B血小板
C血漿(血清・繊維素原)
5)血液凝固
小さな血管が壊れて出欠が起こると、血液が凝固して出欠を防止する反応が起こります。
この反応を血液凝固と言います。
6)血液型
2種類の血液を混ぜたとき、赤血球が凝固することがあります。
これは赤血球の性質(凝集原)と血清の性質(凝集素)によって決まります。
凝集原にはAとBの2種類があり、凝集素にもαとβの2種類があります。
Aはαで、Bはβで、凝固しますので、その組み合わせによって4種類の血液型に分類されています。
※凝集原=固まる素 、 凝集素=固まる性質
@血液型はA・B・AB・Oの4種類になります。
A輸血は、同じ血液間で可能。
AB型はA・B・Oから輸血されることが出来るため、万能受血者と呼ばれています。
逆にO型は他のどの血液型からも輸血出来ず、どの血液型にも輸血出来るため万能供血者と呼ばれます。
BRH式血液型
アカゲザルの血液で免疫したウサギの血清を人間の赤血球に作用されると、凝集する場合としない場合があり
まる。 これによってRHプラスとマイナスの2種類に分類することが出来ます。
7)その他
@心臓から流れ出た血液の90%以上が、血液として心臓に戻ります。
10%程度はリンパ液として戻ることになります。
A血液は血管(動脈・静脈)を流れており、リンパ液はリンパ管を流れ、組織益は細胞の間にある。
B冷え性とは心臓から遠い場所の血流が悪い状態
C体内のPHは弱アルカリに保つほうが良いが、これは血液が弱アルカリだからである。
2.リンパ
透明な液体で血清とほぼ同様の組成をしていますが、たんぱく質の量が少なくなっています。
これは、血管の外にたんぱく質が出にくいからです。
毛細リンパ管は少しずつ集まって太くなり、最終的には静脈に注いでいます。
3.組織液
組織細胞と毛細血管の間にあり、物質代謝の仲介を行なっています。
大部分は毛細血管い戻り、一部が毛細リンパ管に収容されます。
■呼吸
呼吸とは生物が酸素をとり炭酸ガスを出す作用のことを言います。
1.種類
1)内呼吸 血液と細胞の間でおこるガス交換のことで、組織呼吸とも言われる。
2)外呼吸 血液と肺胞の間でおこるガス交換のことで、肺呼吸とも言われます。
2.肺呼吸
肺呼吸の呼吸器は、鼻腔・咽頭・喉頭・気管・気管支・肺で構成されています。
1)呼吸器の作用
@気道 空気調整と発声・肺の保護
A肺 呼吸(ガス交換)、吸酸除炭
2)呼吸運動
@胸式呼吸
・女性に発達
・胸郭の前後左右の拡縮運動による呼吸で、外肋間筋と内肋間筋・横隔膜の収縮により、胸郭の
容積が増加したり元にもどったりする。
A腹式呼吸
・男性に発達
・胸郭の上下径の拡縮運動による呼吸で、横隔膜の収縮と弛緩により、肺の容積が増加減少する。
Point
*女性は妊娠するための身体になっており、胎児への影響等から胸式呼吸が発達
*肺の中は陰圧になっており、圧力が高まると肺胞が広がる。
肺自身は拡張収縮することはなく、他からの作用によって動きます。
3)換気(成人の空気の出し入れ)
@呼吸数 成人で 16〜20回/分
A呼吸気量 1回の呼吸気量 約500CC (肺容量 4500〜5000CC)
B肺活量 最大吸息の後に強制努力によって肺から吐き出される空気の量
成人男子 約3500CC 成人女子 約2500CC
4)ガス交換
肺胞によるガス交換は、分圧の高いほうから低い方へ行なわれている。
5)呼吸の調整
@呼吸中枢 延髄
A求心路
・ヘーリング・ブロイエル反射
・頚動脈洞および大動脈弓反射(それぞれの血圧上昇で呼吸運動は促進される)
・CO2による呼吸の調整
→中枢を流れる血液中のCO2が増加しPH低下によって、呼吸は促進する。
・求心刺激による反射
・大脳皮質の随意支配
Point
人工呼吸はヘーリング・ブロイエル反射を利用して、肺が伸びた状態を作ることで中枢を刺激し呼吸を
開始させています。
B遠心路
・肋間神経・横隔神経は呼吸筋群を支配しています。
・自律神経(迷走神経)は、血液運動・気管・気管支筋を支配しています。
3.皮膚呼吸
皮膚を介して血液と外界との間で行なわれているガス交換のことで、人では呼吸全体の1/180に
しかならない。
■神経 → 7.14 NEW
1.神経系の分類
1)中枢神経 @脳(大脳、小脳、脳幹)
A脊髄(頚髄、胸髄、腰髄、仙髄、尾髄)
2)末梢神経 @体制神経(動物神経)
A自律神経(植物神経)
Point
・脳幹と脊髄は連続しています。
・脊髄は腰椎2番までしかなく、それ以降は馬尾と言います。
2.神経の性質
1)中枢神経 神経の中心をなし身体各部から伝えられた情報を判断し、末梢神経に命令する。
2)末梢神経 外界内介の情報を中枢神経に伝え、中枢神経からの命令を末梢へと伝える。
3)神経系の構成要素 神経元(ニューロン=神経細胞)と神経高膠(ニューログリア)
4)神経元 神経系の機能的単位で、神経細胞体と突起(樹状・軸索)からなる。
5)神経線維 神経細胞から出る突起のうち1本だけ長く延びたもので神経束をなしている。
6)シナプス 神経元の接続部
7)神経興奮伝達の三原則 @絶縁性 髄鞘がまわりをまいている
A不減衰 伝道スピードは変らない
B両側性 軸策の途中を刺激すると両側に伝わる
Point
・自律神経のシナプスでは、末端からアセチルコリンまたはノルアドレナリンが放出されて興奮が細胞体に伝わる。
2.反射
求心性神経によって伝えられた刺激が、大脳皮質を介さないで反射中枢で切り替えられる現象のこと。
反射中枢とは、脊髄・脳幹のことで、全てではなくところどころにある。
・反射弓 = 受容器→求心性神経→反射中枢→遠心性神経→効果器
1)中枢神経
脊髄が興奮と反射の伝道路になっている。
@脊髄反射
・体性反射 = 皮膚反射(腹壁反射、足底反射など)、腱反射(アキレス腱反射、膝蓋腱反射など)
・自律反射 = 交感神経性(発汗、血管運動、瞳孔反射など)、副交感神経性(排尿、排便など)
A伝導路
・上行路(知覚路) = 知覚を伝える(皮膚、筋肉、関節)
・下降路(運動路) = 錐体路が大脳皮質の運動神経の命令を錐体外路は小脳からの命令を伝える。
Point
・錐体路からは主導筋に命令が行き、錐体外路からは補助筋・拮抗筋に命令が行くため、整体などの治療
では補助筋・拮抗筋の問題をはずしては考えられない。
脳
@脳幹 ・間脳(視床、視床下部)
・中脳(視覚・聴覚の反射)
・橋(延髄とともに反射中枢を作る)
・延髄(自動中枢、反射中枢)
A小脳 錐体外路計の中枢(骨格筋の緊張を調整し協調的な運動を行なう)
B大脳半球 ・大脳皮質(随意運動・不随意運動・運動性言語・感覚性言語・体性感覚・視覚・聴覚等中枢)
・大脳基底核(錐体外路系に属し、姿勢運動の抑制に関与)
・大脳辺縁系(固体の維持、種族保存に関与)
Point
睡眠とは意識・知覚・意思が消失した状態。
呼吸が浅くなり胸式呼吸に傾き、脈拍・血圧は低下し、腱反射低下、Co2排出量減少する。
ただし消化器の活動は活発になり尿量は減少します。
・睡眠により精神・肉体の機能は回復。
・長期の睡眠不測は生命の危機をもたらす。
・睡眠は1〜3時間がもっとも深く、その後急に浅くなり数時間をへて目が覚める。
・睡眠をきたす要因ははっきりしていない。
2)末梢神経
@脳神経 12の神経(嗅・視・動眼・滑車・三叉・外転・顔面・内耳・舌咽・迷走・副・舌下)
A脊髄神経 ・前枝(頸神経叢、腕神経叢、胸神経前枝、腰神経叢、仙骨神経叢、陰部神経叢)
・後枝(頸神経後枝、胸神経後枝、腰神経後枝、仙骨神経後枝)
B自律神経
・不随意運動をする臓器を支配
・自律神経は意思に随うことなく植物機能を営む器官を支配。
・自律神経は交感神経と副交感神経からなり、交感神経はアドレナリン作動神経、副交感神経はコリン作動
神経で、分布している器官に対しては拮抗的に働く。
・遠心性神経は2個の神経元からなり、神経節を介して中継しています。
・自律神経はたえず一定の活動を行なっており、支配器官に一定の刺激を送っています。
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