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■整体って? ■整体の様々な療法 ■資格の話 ■整体師の就職 ■整体院の開業
■整体師の収入 ■学校の種類 ■学校選び ■業界状況

■整体って?
そもそも整体って何でしょうか?
いろいろな言い方がありますが、ごくごく一般的な言い方をすれば、「手などを使って骨格のゆがみ
や身体のバランスをとることによって、健康を回復し体質改善などの手助けをすること。」と言えます。
では、「整体はこういう手技・やり方だ!」という決まった方法があるか、と言うとそれはありません。
整体とひとことで言っても様々な療法を含んでいるため、様々な方法があるというのが現状です。
■整体の様々な療法
では整体の中にはどんな療法があるでしょう。
○○整体として開業の可能性のある療法を、誤解を恐れずに以下に書き出してみたいと思います。
・カイロプラクティック ・オステオパシー ・井本整体 ・野口整体 ・身体均整法 ・筋二点療法
・マッスルエナジーテクニック(筋エネルギーテクニック・MET) ・PNF ・操体法 ・指鍼法 ・整膚
・筋筋膜療法(マイオファッシャルリリース) 他多数
※カイロプラクティックは1890年代にアメリカで始まったもので、アメリカでは国家資格で多くの大学があります。
但し、日本ではカイロプラクティックも国家資格ではありません。
※「整体ってボキボキするの?」という質問を受けることがありますが、上記のように多くの療法の
中には骨格調整の際にポキポキというクリック音がする場合もあります。
当然ながら調整の際に音のしない療法も沢山あります。
■資格の話
民間資格
整体師の資格は民間資格で国家資格にはなっていません。
したがって、国による規制・基準がないため、自由に開業出来るという利点がありますが、逆に個々のレベルに
かなり大きな開きがあります。 これは、教育機関の問題でもあります。
国家資格
手技療法で国家資格になっているものには、以下のものがあります。
・あん摩マッサージ指圧師 ・はり師灸師 ・柔道整復師
これらの資格の他にも、医業類似行為者として、理学療法士・作業療法士・看護士などの資格も国家資格
になっています。
整体師はこの中には入っていません。
法解釈
国家資格ではない民間療法(整体師など)が開業しているのは、過去に裁判となった事例があり、この判決を
判例として事実上新たな開業が始まったという経緯があります。
その判決はおおむね以下のような内容でした。
・医業類似行為を業とすることを禁止処罰するのも人の健康に害を及ぼす虞れのある業務行為に限局
する趣旨と解さなければならない。 昭和35年1月27日 最高裁大法廷判決
しかし、これは健康に害がなければ何をやってもかまわないということではありません。
あん摩マッサージ指圧・はり灸・柔道整復以外の手技で、人の健康に害を及ぼす虞のないものなら、禁止処罰
は出来ないということです。
整体師が関係すると思われる判例をまとめてありますので、もっと詳しく知りたい方はそちらをご覧下さい。
( 整体師のための法律問題 クリック>>> )
■整体師の就職
整体院 整体の勉強をしたにもかかわらず、これが以外に少ないのが現状です。
個人で開業されている先生が多いからのようです。
接骨院 接骨院での施術のお手伝い(物理療法・温熱療法等セッティング)の業務が大半です。
病院 整形外科・理学療法科・リハビリ科などでのお手伝いですが、これも少ない。
クイックサロン 今、就職先としては一番多いと思います。 時間で区切った施術を行なっています。
整体師の仕事先は、上記のようにいくつかあります。
時給や歩合で働くことになりますが、給与を求めるというよりは臨床経験を積む場としてとらえている方が
多いように思われます。
求人は専門の雑誌・専門の業者で確認するか、ハローワークなどでも調べることが出来ます。
また学校に来ている求人票や、直接連絡をして確認することも出来ます。
人のつながりが強い業界なので、紹介で決まることも多々あります。
※クイックサロンと整体院を分けたのは、クイックサロンでは時間で区切るメニューになっており慰安的な
内容が濃く、他の整体院では1回いくらというように治療的な内容が濃いからです。
(”いわゆる治療行為”は医師にしか許されていない行為です。)
■整体院の開業
□届出
上記「資格の話」にも書いたように、整体師は民間の資格ですので、届出は必要ありません。
個人で事業を始める方は、所轄の税務署に開業の届出をして下さい。
また、法人(有限会社・株式会社)を設立する場合は、法人の登記が必要になります。
税務署への届出方法は、所轄の税務署に直接行けば窓口で詳しく説明してくれます。
また、登記については税理士の方などを利用して行なうのが一般的です。
□開業の形態
整体で開業する場合、出張・自宅・賃借物件での開業という3つの形態が一般的です。
@出張
名刺1枚あれば開業可能です。
週末起業・副業などで始める方もいらっしゃるようです。
最近、本格的な開業の前に出張で始め、HPなどで患者さんを獲得して、実際の開業につなげていく
という方が増えているようです。
開業資金はほとんどかけずに始められるので、開業自体は簡単ですが出張で食べていくようになる
のはかなりがんばる必要があります。
A自宅開業
自宅の一室を施術室として独立させて開業するパターンで、マンションやアパートなどを借りてそこに
住みながら開業する場合もあります。
独身の場合は、住居費が二重に掛からずコストを抑えることが出来ますが、家族がいる場合は、営業
時間中は静かにする必要があるなど協力が必要になってきます。
賃借物件と違い、看板や窓枠からの宣伝が出来ないことや、商業施設のように集客が難しいという
ことがあります。
マンションやアパートを借りる場合は、保証金敷金を家賃の5ヶ月分くらい払う必要があるが、賃借物件に
比べればコストを抑えることが出来ます。
家賃10万円くらいの物件であれば、引越し費用・内装費用・ベッド代など合わせても、100万円以下
で開業することが出来ます。
B賃借物件
商業施設や事務所物件を借りる場合と、Aのようにマンションやアパートを自宅と別に借りる場合があります。
いずれの場合も住居としての契約とは違い、保証金敷金などが高いのが一般的です。
事務所物件では家賃の10〜15ヶ月程度の保証金等がかかりますので、10万円程度家賃の物件
でも、200万円程度の開業費用が必要になります。
ここで書いた開業費用は、実際に開業に必要な資金であって、このほかに運転資金が必要になります。
家賃の1年分とか6ヶ月分の必要経費などと言われますが、どれだけあれば安心ということはありません。
運転資金を全く用意しないで開業するというのは無謀ですので、ある程度の金額を準備する必要があります。
□借入
整体院の開業に資金を借入する必要がある場合、国民生活金融公庫での借入が一般的です。
全く事業実態のない状況からの借入では、銀行や中小企業金融公庫での借入は現実的ではありません。
国民生活金融公庫の借入は、「相談→申込→面談→融資→返済」という順にすすみますので、先ずは
近くの国民生活金融公庫に行って、相談をして下さい。
■整体師の収入
これは同じ仕事をしていても月とスッポン・提灯に釣鐘という感じで、一概にこれくらいとは言えません。
仕事の仕方で少し特徴があるので、そのことについて書いておきます。
□就職した場合
時給もしくは歩合給で働くのが一般的です。 (月給性もありますが・・)
修行的意味合いがあることもあり、他のアルバイトと大差ない金額になります。
もちろん、一般の同年代のサラリーマンよりも多く稼ぐ人もいますが、少数だと思います。
□開業した場合
個人で開業した場合、うまくいく整体院で時間稼働率は50〜60%に収束するようです。
つまり、8時間営業していたら、最終的に患者数は4〜5時間分に収束していくということです。
1ヶ月25日営業するのであれば、100〜125名くらいの総来院数になり、6000円で施術を行なえば、
60〜75万円程度の収入が見込まれます。
但し、そこから賃借料などを差し引いた金額が、手取りの収入ということになります。
商業施設でスタッフを雇って開業する場合は、時間稼働率は立地とスタッフでかなり変動があります。
ベッド3台で1台あたり1日の回転率4回転とすると、一日当たり患者数は12名になります。
25日オープンで5000円の施術料とすると、150万円程度の収入が見込まれます。
個人での開業と同様、賃借料・スタッフの人件費等を差し引いた金額が手取りの収入になります。
また、個人でもスタッフを雇っても、施術の他にセミナーや教室などを行なえば、それだけ副収入が
得られることになります。
就職同様、開業しても成功する人としない人がいます。
全員が成功するというわけではありませんが、小売などと違い在庫リスクがないぶん、リスクは少ないと
考えられなくもありません。
■学校の種類
学校選びの前に、どんな学校があるのかを先ず確認します。
□大きな学校
期間 : 1〜2年
授業料 : 100〜200万円
内容 : @カイロプラクティックのように一つの理論体系を元に指導を行なう学校
A整体・カイロプラクティックなど基本の手技に、リフレクソロジーやPNF・心理療法など複数の療法を
付加して指導する学校
□小さな学校
期間 : 半年〜1年
授業料 : 40〜100万円
内容 : @特徴のある一つの「手技」をベースに指導する学校
A整体など基本の手技に、リフレクソロジーやPNF・心理療法など複数の療法を付加して指導
する学校
それぞれの学校にはメリッド・デメリットがあります。(あくまで一般論ですけどね。)
□大きな学校のメリット・デメリット
メリット
・解剖学等座学もしっかり学べる。
・学生が多く将来の仲間を勉強中から作ることが出来る。
・一般に期間が長く練習時間が長いので、技術が身体になじむまで練習出来る。
デメリット
・料金が高い
・期間が長い
・生徒が多いため、技術が身に付いていないうちに卒業してしまうことがある。
□小さな学校のメリット・デメリット
メリット
・マンツーマンに近く、教師との距離が近いので技術・知識が身に付きやすい。
・特徴的な手技を指導している場合、卒業後開業時の差別化に直接繋がる。
・卒業後も学校(スクール)とのつながりが濃厚。
・料金が安いことが多い。
デメリット
・解剖学など座学の時間が少ない。
・学生・教師が少なく、人脈が出来にくい。
・複数の療法を指導している場合、手技毎の授業時間数が少なく身に付きにくいことがある。
■学校選び→ 2005.7.9 New
□目標を明確にする。
学校選びはとても難しい問題です。
開業や就職した当初は、選んだ学校で勉強したことしか出来ません。
ポイントは「自分の目標を明確にする。」ということです。
目標とは、例えば卒業した後に就職したいのか開業したいのか、開業をするのであればどういう形態でやり
たいのか、ということです。
開業したいと思って勉強を始めて技術を身につけても、クイック系の技術しか学ぶことが出来なかったら、
その学校の良し悪しと関係なく学校選びは失敗だったということになります。
@就職の場合
ある程度大きな学校を選べば間違いはないと思いますが、一応、学校見学をして求人先一覧表を見せて
もらいましょう。
大きな学校で求人票の一覧が見せられないような所は要注意です。
また、求人票の日付を確認すると、学校の求人に対する姿勢が分かります。
A開業の場合
この場合は開業の形態が問題になってきます。
個人で整体院を構える場合、最初から他と差別化が出来るくらいの技術・知識を身につけられるような大き
な学校か、特徴のある手技・療法を指導している小さな学校が良いと思われます。
ただし、小さな学校の場合、認定方法・補修やリピートの方法などを見て、確実に技術が身に付くかどうかを
確認する必要があります。
短期間で卒業出来るということは、開業の際のメリットには全くなりません。
また、サロン形式でスタッフを雇って開業する場合、整体の手技以外にリフレクソロジーや他の療法を学ぶことが
出来るとメニューに幅を持たせることが出来ます。
自分自身で他の療法を行なわないにしても、スタッフを雇用する際に技術・知識を見極めることも出来ます。
□最低条件を満たしているか?
@骨格調整・筋肉調整など、客観的に見て法律に触れない手技・療法を学ぶことが出来る。
ごくまれに、当事者の経験・知識不足で、法律問題に関心がない学校があります。
あん摩マッサージ指圧等の法律に触れない手技が、学ぶ手技の中に含まれているかどうか確認して下さい。
当然のことですが、最初から法律に触れる手技しか学べないような学校には入るべきではありません。
A授業が実技だけでなく、学科も含んでいるか?
または、学科(解剖・生理・病理学)を学ぶ方法を指導してくれるか?
小さな学校では手技だけしか指導しない学校もあります。
授業で時間を取ることが出来ればよいのですが、時間を取れない場合は課外授業や勉強方法の指導など
フォローがしっかりしているかどうかを確認して下さい。
B授業に通えるか
基本的な問題ですが、大きな問題です。
最低でも1年程度は通うことになるので、実際に通学が可能かどうかはよく確かめる必要があります。
特に会社に通いながらという場合、休日を全て学校に行かなければいけなかったり、平日の授業が多かっ
たりすると、結局は通えなくなってしまうことがあります。
また、授業料だけを見て交通費を計算しないと、実際には負担が大きくなる可能性もあります。
C卒業後のフォロー
基本的には、卒業してしまえば独立して自分で仕事をし、切り開いていかなければいけない世界ですが、
やはり何か分からないことがあるときや、新しい知識・技術のブラッシュアップなどで連絡がとりやすいことが
大切です。
担当者と話すだけでなく、授業見学をして在校生の話を聞くと内情が良く分かります。
以上のようなことに気をつけて、先ずは学校見学に行って下さい。
雑誌やインターネットに書かれていることを読んで、頭で考えていても何も分かりません。
先ずは電話・メールをしてみることから始まります。
■業界状況
それまであった学校に加え、平成11年に福岡で柔道整復・針灸の国家資格を目指す専門学校が出来て以来、数多くの国家資格を目指す学校が新たに出来てきました。
それまでは長い間、そういった学校が増えてこなかったということもあり、柔道整復師(接骨の先生)や針灸・アンママッサージ師の先生方の増加は少なかったわけですが、数年前からかなり多くの国家資格の先生方が世の中に輩出されて来られるようになりました。
これと時を同じくするように、接骨院や整骨院を母体とするクイック整体やリラックスサロンが増えて来ています。
同様のことは整体やカイロプラクティックの学校にも起こっており、民間の整体師やカイロプラクター・リフレクソロジストなどの数も年々増え整体院やカイロプラクティック・オフィスも年々増加してきています。
さて厚生労働省の統計調査によれば、全国民の約7割の方が身体になんらかの不調を持ち、そのうち約6割の方しか診療所(整形外科・接骨院等)には通っていないという現状があります。 また、有訴者の年齢別比率は高齢者になるほど高くなっているため、今後も進む高齢化によってその絶対数は増加の一途をたどることになります。
ようするに、患者さんの数は増える傾向が続くと予想されます。
現状では、患者さんも増えているが、治療院や施術院も増えており、すでにオーバーストアの状態にあるようです。
したがって、治療系・慰安系含め整体院やクイックサロンは、淘汰の時期に来ていると思われます。
就職をして普通に生活している若い整体師もいますし、開業してサラリーマン時代よりも高給を取っている整体師もいますが、開業して数年経っても黒字化出来ずアルバイトをしたり、廃業をしなければいけなくなっている人もいます。
治療院・サロンの形態としては、繁華街でのクイックサロン・リラクゼーションサロンの展開・自宅での開業・少し静かな地域での治療院展開・出張整体などの形態があります。
クイックサロン・リラクゼーションサロンは一時期のプライス競争が一段落して、1時間=5〜6000円に落ち着いてきているようです。
自宅や静かな地域での治療院展開では、ニッチ(隙間)を狙った高級化・個別化を打ち出すところが増えてきているようです。 また、出張整体については、店舗を構える前の形態として始める方が増えています。
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