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使いやすいスイッチってどんな物ですか? と良く聞かれることがある。まわりを見渡すとスイッチだらけの今日、何かを行う際に必ずON OFFを選択しなくてはならない。今ではスイッチの種類も沢山あるのだが、進行性の疾患を持つわたしには、年々使いづらい
ものになって行くようだ。
ずいぶん前の話しになってしまうが、入院した日のこと。備え付けのナースコールが押せない。院内最強使用頻度のスイッチである。右も左もまだ分からないと言うのに看護婦さんを呼んで用事も頼めない。悲惨だ。
夕方になって担当だと言うOTが病室にやってきて、話しをしながら、備え付けのナースコールに加工をし始めた。どの指に一番力が入る?なんて聞きながら数時間で左人差し指に装着するものを、その場で製作してくれた。
これで安心して夜も休める。この時に初めてOTと言う職種を知る。何かの手段を使い、無から有に方向が変えられることを、目の当たりに見る。
それから数カ月、電動車椅子に乗ることになる。院内エレベーターのボタンに手が届かない。電動に乗ってもこのままでは、行動範囲が広げられないと感じた。
その時点で有る程度の筋力、50g〜30gリーチャ(L金具付棒)が持てたわたしは、OT仕込みのローテクと柔軟な考え方で、色々なスイッチに挑戦しながら行動範囲を広げて行く。エレベーターは、もとよりルームランプ、電話機、キーボード、パソコンの周辺機器に至る物まで数年の間、ローテクで何とかクリアして行った。しかし筋力の衰えとともにスイッチの切り換えが次第に大変になって来たことも、事実だった。
その頃には、ナースコールもOT作3台目でマイクロスイッチを使っていました。しかしスイッチが軽すぎて誤作動が度々おこる、そんな時。技術ボランティアの名もまだ無い頃のyossyさんと通信上からの出会いが始まり、ハイテクを使うことでスイッチ等も制御出来ることを知る。今までに無い新しい風に吹かれ、目から鱗が飛び去る気持ちでした。
K−ecsのスイッチにモールス入力(ツートン方式)指で挟むように入力するシステムが採用された。左右の手でも使うことができ、軽いマイクロスイッチだが、モールス入力の為誤作動が少なくなった。もちろんセッティングも簡単にできるようになっている。
現在わたしの状態では、ほぼ満点に近いのスイッチであるが、病気の進行によって、この先どのような入力方法が開発され使われて行くのだろうか?とても楽しみである。
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