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技術ボランティア [ 会報第3号 ] |
1998.12.1 |
発行者・青木与志夫 |
編集者・中島良一 | ||
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技ボラたちと出会って 座談会「簡易環境制御装置はこうしてつくられた」(その2) ことぶき日記(第3回) |
文字入力を始めたのが、14〜15年前である。入院にも慣れ病院外の友人達ともコミュニケーションが盛んになりはじめた頃だった。電話は一人では掛けられないし、まして留守電は苦手だ。長期入院進行性の疾患を持つ患者には手紙。現在では、E-mail はとても便利なものである。 ワープロの入力をはじめた頃は何とか両手でキーを打つことも出来たし食事もまだ自分で取ることが出来た。ワープロのキーボードは今のノートパソコンぐらい。電動車椅子のテーブルに乗せ50音のキーボードから、私の入力作業は始まった。調子に乗って入力を一時間以上やってしまうと食事の時に腕が重く上がりにくくなる感じがした。10年それ以上前の話しである。 ワープロも3台目、そろそろディスクトップのパソコンに替わる頃には、両手打ちからリーチャ打ちに替わろうとしていた。キーボードはまだ手で入力出来そうだったが、ディスクトップパソコンのキーボードは大きくトラックボールを置くスペースも必要だ。 パソコンやキーボード周辺機器等を横に並べた机に電動車椅子を並行して付ける。そしてトラックボールを自力で車椅子のテーブルに乗せる。 65cmの軽量リーチャを持つ格好は野球のバントの構えに近い、棒の先には滑りどめが付いたL字金具がねじ込まれている。キーボードの上、リーチャを前後左右に移動させながら金具の部分でキーを打つのである。 リーチャでキーボードの全てをカバーすることは大変で、入力法も50音から、使用するキーの範囲が、比較的狭いローマ字入力に切り換えた。指一本で入力をしていると同じで、シフトキーと同時に他のキーを押すことが出来ない。指に替わる小さな錘をキートップに乗せてキーを押し込むことにした。錘をリーチャの先に引っかけ、キートップに乗せる。大変なのだがこの方法でならキーボードリセットまで出来るのだ。 この入力方が、わりと長く使えているのだが、進行する病気のために入力のスピードは徐々に落ちてくる。そして次に出来なくなったことは、トラックボールを自力で車椅子のテーブルに乗せることだ。これは逆にキーボードの前にトラックボールを置き、手を伸ばすことでクリアが出来た。(ノートパソコンとトラックパッドの位置関係である)話しは全て電動車椅子に乗車している時の話しである。他の車椅子やベット上では、リーチャやトラックボールを操ることが出来ない。最近になって乗車中でも全てリーチャからの入力では大変になってきた。 キーボード入力に替わる装置の出番である。私はMac 使いで有るので定番の入力補助ソフト、Ke:nx(キネックス)を使うことにした。(ウィンドウズ95用にはウィビック2と言うのが有る)現在Ke:nx のオンスクリーンとスキャンを使い分けて使用している。もちろんリーチャ打ちも短い間なら何とか可能だ。 オンスクリーンは、ディスプレイ上に表示されるソフトウエアキーボードだ。画面に表示されているキーボードの上をマウスでクリックすると文字入力等が、出来る。マウスかトラックボールだけで全ての用が足りる。(フリーズ以外) スキャンは、スイッチを押す度ディスプレイに、あ・か・さ・た・な、等と行グループ単位で、表示が動いていく文字盤を、スイッチからの入力で選択、確定を繰り返しながら文字入力やマウスポインタの移動、クリック等が一つのスイッチで(フリーズ以外)全てのMac操作が行える。但しスキャン自体に慣れるまで忍耐と大きな努力も必要である。 一日に入力出来る文字数は数えたことはないが、体調や車椅子の座り具合にも変わってくる。一日2時間程度出来れば良い方かもしれない。もちろん休み休みでだ。短いメールやレスなら1〜2通でしょうか。上がらない腕は重く身体中疲労感が漂う。一文字のタイプ。クリックにしても全身の力とバランスを使い入力していく。 現在使用している、市販のスイッチも病気の進行により使えなくなる日も来るであろう。その時のため、技術ボランティアとのコミュニケーションを深め。自分でも使いよい入力法を、今後考えて行きたいと思う。
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オリジナル:Prowler7010 最終修正日: 1998/12/22
編集:yossy.aoki 最終修正日: 2007/01/15