・季節のたより  2000.6号


・00.6.1      横浜市青葉区
 午前9時頃、「テッペンカケタカ、テッペンカケタカ。」の大きな声。ホトトギスがやってきた。

・00.6.2      東京都町田市
    
 イトトンボが飛び始めた。赤い体が美しいアジアイトトンボ未熟♀、モノサシトンボ未熟♀などが庭に現れた。アジアイトトンボは初確認。花では、ドクダミが満開。白い部分は花ではないことをつい最近知った。また、ツバキの葉に、ガの幼虫(チャドクガ?)がびっしり。これは気持ち悪さを通り越して芸術だ。カイガラムシは、まるでパンク野郎だ。

・00.6.3     東京都町田市
     
 これぞ現代的スケルトン昆虫といえよう。ジンガサハムシの一種。こいつはかっこいい。
 マーガレットの花には、クモがでーんと座っていて、訪れる虫たちをゲットしている。黒いハエの体液をすっているところに出くわした。足元には、別のハエの死体が転がったままである。
 甲虫たちの活動が目立ってきた。サビキコリ、スジクワガタ♀。
 カエルの中で一番好きなシュレーゲルアオガエルを見る。写真ではちょっと凛々しくも見えるが、撮影の直前は目を細く開け、オヤジが昼寝をしているかのようだった。

・00.6.4      神奈川県葉山町芝崎海岸
  
 テリハノイバラ・ハマヒルガオなどの海岸性の植物を観察。その他、立派なクロフジツボがたくさんあった。野鳥では、コアジサシ・キアシシギ(声)など。
 尚、芝崎海岸は葉山町の天然記念物に指定されている。カヤッカーの方、指定地域内への進入はご遠慮くださいとのことでしたので、ご協力をお願いいたします。

             東京都町田市
 夜9時半頃、遠くでホトトギスの鳴き声を聞く。トケン類(カッコウの仲間)が続々と渡ってきているのだろう。

・00.6.5      東京都町田市
 コゲラのドラミング(木を連続的に叩く行為)を聞く。アオゲラのドラミングを「タラララララララララララララララララ」と表現すると、コゲラは「タラララララ」という具合。非常に淡泊。

・00.6.6      東京都町田市
 朝、壁を這う大きなクモを発見。時々見かける。私はこいつをタランチュラ・ミニと呼んでいる。
 夜、11時過ぎになってもまだホトトギスが大きな声で鳴いている。

・00.6.7      横浜市青葉区
 11時頃、ハイタカ属の一種が2度ほど飛ぶ。ツバメにモビングされるが、あまりあたふたとせずに逃げ去っていった。この時期にいるということは、繁殖の可能性大・・・。ちょっと探してみたいところだが。

             東京都稲城市
      
 読売ランド近くの雑木林に行った。チョウ類が数多く飛んでいた。ダイミョウセセリ、ルリシジミをはじめ、イチモンジチョウ、コミスジ、アカシジミらしきチョウなど多彩。
 その他、オオヒラタシデムシのダイナミックな3Pシーン、シオヤアブが昆虫を補食している場面に出会った。
 コゲラ・シジュウカラ・メジロが鳴き交わし、植物を見れば、いつの間にかヒメジョオンやホタルブクロが咲く季節になっていた。
 石像仏群のある場所には数多くの無縁仏があった。その数、約4000。濃い紫色のアザミが鮮やかに咲き乱れ、寂しさを薄めていた。

            東京都町田市
   
 夜、ホタルを探しに近くの水田へ。途中の道路で、肉食系の(前足のトゲの大きさから判断)バッタの幼虫を見つける。また、街灯の下には、コクワガタ♂。水田では、タイコウチ・ベイビーと、初確認となる両生類の幼生を発見。多分アカハライモリの幼生だとは思うが。肝心のゲンジボタルであるが、とうとう絶滅となったのではないだろうか。発生場所に建築資材が入っていた・・・。

・00.6.9     横浜市青葉区
 職場に営巣しているツバメが「ピチーッ、ピチーッ」と激しく鳴きながら飛んでいた。お、もしかしてまたタカの出現か?と、上空を見上げてもそれらしき姿もない。よく付近を見回すと、ノラネコがツバメの巣のそばを歩いていた。ネコはツバメの巣に全く関心はないのだが、ツバメは必死。「ピチーッ、ピチーッ」と鳴いては、ネコに向かって低空飛行を繰り返す。ツバメも逆にネコに捕まってはいけないと、それ程接近しないので、やや迫力に欠ける攻撃ではあった。しかし、ツバメの必死さが伝わってきたので、ネコを「シッシ」と追い払ってあげた。(ノラネコファンの人、ゴメンね。)

・00.6.10    神奈川県葉山町芝崎海岸
 強風吹き荒れた翌日、潮だまりを覗いてみた。アカヒトデを捕まえて岩の上にひっくり返して置いてみる。しかし、なかなか起きあがれない。陸上では浮力がないのできついようだ。仕方なく、小さな潮だまりに入れてみる。と、器用に腕?を動かしてあっという間に起きあがることができた。(起きあがったと言うより、寝返りを打つといった感じだったが。)何も考えていないようで、ちゃんと考えているヒトデ君であった。

・00.6.11    東京都町田市
 雨の中、近くの水田へ。クリの花の香りが心地よい。これ以上強くなると鼻につくのだが。水田に網を入れると、大量のオオアオイトトンボのヤゴ。サワガニやホトケドジョウとも久々のご対面。そして、何よりうれしかったのがオオコオイムシ。昨年の宅地造成に伴い、もう絶滅したと思っていただけに感激ひとしお。こいつらが町田最後のオオコオイムシになっている可能性もあり、そっとしておいてやりたい気持ちだ。
 夜には、道路でアオダイショウの幼蛇とシマヘビらしき幼蛇(共に礫死体)を見つける。

・00.6.16    東京都町田市
 鹿子模様の美しいカノコガを見る。これを見てガだと思う人は少ないかもしれない。

            横浜市青葉区
 職場の植え込みの中に、コガタスズメバチが営巣しているのを発見。人が近寄らないところならそっとしておいてあげたいが、そういう場所でもないので、撤去することに。明日、私が実行するが・・・。

・00.6.18    東京都町田市
 
 午前10時過ぎ、「ギギッ、ナントカカナントカ」という、野鳥の大きな声。???と思っていると「ギギッ。ツキヒホシホイホイホイ。」おおおおおお!!!サンコウチョウではないかっ!渡りの途中で寄っていったんだ!すぐに声は遠くなったのだが、まだその美声が耳に残っている。

・00.6.19     東京都町田市

   

 夜の水田の様子を見に行く。絶滅したと確信していたゲンジボタルがいた。2匹。年々減少しているが、とりあえず今年もその姿を見ることができた。また、羽化のために水草の茎を上り始めたオオアオイトトンボのヤゴ、サワガニ、シュレーゲルアオガエル、タイコウチ成虫4匹・幼虫4匹、アカハライモリ2匹などを見る。きれいな水にしか住まないサワガニ・タイコウチ・アカハライモリの3種の生物を確認して大満足。こうやって見ていると、あっという間に時間が過ぎちゃうんだよなー。

・00.6.21     東京都町田市
 今日は夏至。今まで「一番昼間が長い日」=「日没が一番遅い日」って思っていましたが、今日、偶然家族と話していて、それは違うのではないか!ということになりました。自分の中で、「昼間」=「日の入り」−「日の出」だということが、すっかり抜けていました。調べてみたら、確かにまだこれから、日の入りは1分ほど延びるんですねえ。7月上旬が一番日の入りが遅くなるようです。当たり前のことを勘違いして、今まで生きてきてしまった・・・。でも今気づいて良かったかも・・・。ところで、みなさん、このこと知ってました?あ、私だけでしたね、知らなかったのは。どーも。

・00.6.24     神奈川県葉山町芝崎海岸
 いつもは固く口を閉じているカメノテが、触手?を伸ばしているのを見つけ感激する。また、子供用図鑑にはヒザラガイが油断している時、横から平手チョップをすると簡単にとれるという記述があり、みんなで試してみたが、とてもそんなことでとれそうもなかった。しかし、キクノハナガイやウノアシといった貝類はかなり気が緩みがち?で、隙をつけば簡単にはがすことができた。貝によって性格が違う。

・00.6.25     東京都町田市
     
 小雨の中、近くを散策。ニガイチゴの真っ赤な実が美しい。甘い香りが口の中に広がった。 
 昆虫では、クワの葉にオジロアシナガゾウムシが交尾の真っ最中。また、雨を避けるかのように、オオシオカラトンボが葉の裏で休んでいた。そんな小雨の中でも、トラマルハナバチは夢中になってナツツバキの蜜を集めていた。上半身を花の中心部につっこんで、一生懸命に活動しているのがかわいらしい。
 道路の中央分離帯では、ネジバナが盛期を迎えている。かわいらしくてきれいで、個性的で存在感がある。こんなところが大好きである。
 また、クモが、アリマキを補食していた。かなりの迫力があった。

・00.6.28     東京都町田市

カイガラムシって、一般的に害虫と言われているが(害虫・益虫という表現は今や死語ではあるが)、たまたま朝見たカイガラムシは、どう見てもアリマキを食っているように見えるのだが。それとも、こいつはカイガラムシではないのか。あ、もしかしたらそうなのかもしれない。勝手に思いこんでいたのかもしれない・・・。

・00.6.29      横浜市青葉区
 職場に営巣しているツバメの巣で、巣立ち間近のヒナが死んでいるのを見つける。1日様子を見たが、これくらい大きくなっては、親鳥も死体を外に捨てることができないようだった。腐ってしまっては、他のヒナに影響が出るだろうと、取り除くことにした。すでにヒナは腐敗し始め、ハエもたかっていた。
 また、別の巣からまだ目も開いていないヒナが落ちたと聞き、同僚と巣に戻す。そのヒナは、その前にも巣から落ち、一度巣に戻されたばかりなのに、また落ちてしまったとのこと。見ると、他のヒナより明らかに成長が遅く、体が二まわりほども小さい。他のヒナが口減らしのために巣から落としてしまったのだろうか、などとみんなで推測したが・・・。

・00.6.30      横浜市青葉区
   
 家庭菜園のそばで、見事なひまわりを見つける。おお、もう夏だっ!という雰囲気になる。カマキリの一令幼虫も発見。テントウムシの一種が、ひょうきんな顔をしていた。
 田んぼの脇のため池で子どもたちがオタマジャクシを捕まえていた。着替えもないのに全身びしょびしょになって遊んでいる。「どうやって帰るの?」と聞くと、「このままの格好で帰るよ。」とのこと。良いではないか、良いではないか。横浜に、まだこんな子どもたちが生息しているとは!

 


前年の記録前月の記録次月の記録次年の記録
                       

[目次]  [季節のたより]  [ヒタジェンヌ]  [カヌー] 

[自転車]  [バードウオッチング]  [クロカン・テレマーク]  [リンク]