○ 季節のたより  2000.9号

・00.9.2     横浜市青葉区
 職場に、オニヤンマの死体が落ちていたと、先輩が持ってきてくれた。さすがにヤンマの王様らしく、死んでいても威厳が漂っていた。

・00.9.3     東京都町田市
   

    
 1ヶ月ぶりくらいに近くの田んぼに行ってみる。既にハスの花期はとっくの昔に終わっていた。あぜや林床には、アキノタムラソウ、アザミ、キツネノマゴ、ミゾカクシ、ヤマホトトギスなどが咲いていた。
 ミゾカクシの花のかわいらしさに目を奪われたが、名前を調べてややがっかり。なんとかもう少し心ときめく名前を付けられないものだろうか。まあ、野鳥なんてダイサギ、チュウサギ、コサギなんていうおもしろくもない名前が多いが、野草には、そこのところもう一歩頑張って欲しかった。(そんなこと言ってもどーしょーもないが・・・)。
 その他、クサギの花からは長い雄しべが垂れ下がり、エノキにはビービー弾のようなオレンジ色の実がたくさん付いていた。バッタやツクツクホウシの抜け殻も見つけた。イナゴが飛び始めていて、佃煮を作りたくなってきた。もう少し発生するまで待つことにするか。オオカマキリの成虫、ムラサキシジミ、マユタテアカネ、オオシオカラトンボなどを見ながら自宅に戻る。
 セミのサバイバル戦争は、ツクツクホウシ、アブラゼミ、ミンミンゼミの三つ巴である。

・00.9.6     東京都町田市
 午後6時半近く、半月が明るさを増し始めた頃、アブラコウモリが5,6頭、元気に空を飛び回っていた。今まで、この時間にコウモリを見ることはなかったので、やはり日が暮れるのが早くなってきているんだなあ、と季節の移り変わりを感じた。また、エサとなる虫たちが、たくさん飛んでいるに違いないと思いながら見ていたが、その後、ガソリンスタンドの明るいライトを見たら、無数の虫が集まっていて、この時期って意外と虫が多いんだなあ、と思った。盛夏の頃よりも多いかもしれない。
 また、近くを歩いていたカップルが、「最近、ほうきで掃いたような雲に変わってきたね。」と、会話を交わしていた。雲で季節を感じられるって、ステキだなって思う。

・00.9.8     東京都町田市
 コブシの実がほんのりピンク色に染まっていた。コブシは、その実が、げんこつの「グー」をしたときに出るゴツゴツに似ていることからその名がある。しかし、ゴツゴツが連続したものから単発のものまで様々である。

・00.9.9     東京都町田市
   
   
 アリがアブラムシからおいしい液(?)をもらっていた。子どもの頃見た図鑑によく、そんなことが出ていたのを思い出す。ユリの葉の裏に、何かのガの繭があった。水田には、ハネナガイナゴや真っ赤に色づいたマユタテアカネがたくさん飛んでいた。
 植物では、ピンクの花がかわいらしいヌスビトハギ。あの特徴ある実を見るのも楽しみである。その他、ツルボ・ツルフジバカマの花。また、ご近所有毒植物の筆頭、ヨウシュヤマゴボウが濃い紫色の実をつけていた。

・00.9.10     東京都町田市
 
 尾根緑道を自転車で散歩していたら、ニョキニョキニョキ。おお、もう、そういう季節なのね。ヒガンバナが花茎を伸ばし始めていた。クズの花は、個体によって花期にかなり差があるようで、もう散ってしまったものから、まだまだこれからというものまで様々である。
 夕方5時半前、久しぶりにヒグラシの声を聞いた。まだ生き残っておったか。アブラゼミ・ミンミンゼミ・ツクツクホウシは、まだまだ元気そのものだ。

・00.9.12     東京都町田市
 自宅でナガコガネグモを見つける。クモの上下に白い線(白帯・かくれ帯)が見えますね。その効果について調べてみてびっくり。
1.体を効果的に隠す
2.トリに網を破られないようにアピールしている
3.網の不具合を調整している
4.網を補強している
5.白帯を毎日変化させることにより、天敵に学習されるのを防ぐ
6.単なる飾り
7.水分を集める
8.太陽光線を避ける
などの多くの説が考えられたようなのですが、実は、白帯やコガネグモの仲間の体が紫外線を多く反射し、昆虫を誘引していることが証明されたのだそうです。日本のクモの研究者の一人は「白帯日記」という本を出版したくらいこの白い帯の謎は大きかったようです。いやあ、すごいすごい。
 夜には、中秋の名月が輝いていた。月を見て、人は、どの時代もそれぞれの想いを寄せてきた。今日の月を見ながら、私は何を思うのだろうか。

・00.9.13    横浜市青葉区
 最近少なくなったツバメが数羽、、恩田小学校校庭を飛んでいた。そろそろ終認チェックをしておかないと。

・00.9.15    東京都町田市 
 
 カメムシが、なぜかアサガオの支柱のてっぺんに集結。どうせ集まるのなら、木の幹に集まれば、木の汁だって吸えるのに・・・。カメムシの考えることはわからない。
 オンブバッタもいろいろと楽しむのか?マンネリ化防止か。オンブバッタの世界も奥が深かった。
 不安定な天候。雨が降り出すと、シュレーゲルアオガエルが元気に鳴き出すのがおもしろい。
 午後6時半過ぎ、フクロウが鳴く声を久しぶりに聞いた。

            神奈川県相模原沈澱池
    
 既に千葉県谷津干潟で、コガモ・オナガガモが確認されていると知り、私のカモ・フィールドである相模原沈殿地へ、カモに会いに行ってきた。留鳥のカルガモの他、コガモ3羽がいた。早くも冬鳥到来である。
[確認した野鳥]カワウ・アオサギ・カルガモ・コガモ・イソシギ(画像)・ハクセキレイ
 その他、クサガメ。誰かが放したものと思われるが、ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)を見るよりずっと気分がよい。ワルナスビは、白い花を咲かせていた。「ワル」という名前らしく、葉や茎から鋭いトゲが無数に出ている。昆虫では、トノサマバッタ(画像)やカワラバッタを見つけた。

・00.9.17    東京都町田市
   
   
 こんなホットケーキを作れたらいいなあ。こんな宇宙人がいたらいいなあ。ハスの実は、私を楽しくさせる。
 ヒガンバナが咲いた。これから少しの間、ヒガンバナのシーズン。でも、あっと言う間に鮮やかさがなくなるので要注意である。また、ナンテンハギの紫も美しい。マメ科は、どの種もいい紫色をしている。
 昆虫では、オオカマキリの凛々しさに心を打たれる。また、シャクトリ虫の筋力には驚かされる。この姿勢のままじっとしていられるのだから。オリンピックの体操競技にでも出れば間違いなく金メダルだぁ!黒い涙と全身の黒い点刻。ツチイナゴの幼虫は特徴がある。枯れ葉がゆっくり動いたと思ったら、ハゴロモの一種だった。左の羽根はもうボロボロ。かなり疲れた様子であった。セミ4種健在。

・00.9.18     横須賀市秋谷海岸
 台風一過の青空の下、秋の葉山に出かけた。ウミネコが太陽の光を浴び、気持ちよさそうに飛んでいた。ふと足元を見ると、イワダレソウが咲き始めていた。花の付き方が何とも言えずかわいらしい。まだ白っぽい花であったが、これから紅紫色を帯びるようだ。この花とは、3年前にタカの渡りを見に愛知県伊良湖岬に行ったとき以来の出会いである。その他、ハマカンゾウのオレンジ色の花も美しかった。秋の海の潮の香りに包まれ、ステキな一日を過ごした。

・00.9.23    三浦市長浜海岸
     
 長浜海岸〜秋谷海岸へのシーカヤック・ミニツーリングに出発する前、長浜海岸を散策。
 オレンジ色が美しいハマカンゾウ。
 紫色の花は現在、名前がわからず。でもこの日、一番きれいな花だった。
 イワダレソウは18日に秋谷で見たときは緑色のつぼみ(?)だったが、今日は茶紫色になっていた。
 ピンク色のかわいい花はママコノシリヌグイ(漢字で書くと「継子の尻拭い」)。恐ろしい名前は、その茎に生えている鋭いトゲトゲから付いている。
 海岸沿いに咲くマツヨイグサは、オオバナコマツヨイグサ。背が低く、地面を這っている。
 野鳥は、シラサギsp、ウミウ、トビ、チュウシャクシギ、ウミネコ、シジュウカラの他、眉斑が黄色っぽいムシクイ類らしきトリを見る。おっ、これはっ!と息を飲んだが、すぐに飛び去ってしまい、その後の確認はできず・・・。

・00.9.24    東京都町田市
 パンパンに膨れたオオカマキリ(メス)の腹。かなりの迫力。まだコカマキリは見かけない。セミは4種とも生き残っている。池にはまだアサザが咲いている。

・00.9.25    東京都町田市
      
  
 近くのスーパーに買い物に行ったら、店の明かりにいろいろな昆虫が集まっていた。他のお客さんの白い目も省みず、思わずデジカメで撮影。
  一番多かったのがカメムシの仲間。チャバネアオカメムシ、クサギカメムシの他、たくさんのカメムシがいた。カメムシファンがいるとしたら大喜びすることだろう。(いれば、の話だが・・・)
 その他、今年大発生のアメリカシロヒトリ、コオロギの仲間、細ーい口がおもしろいクリシギゾウムシなどなど。何だか病みつきになりそうなくらいの「ムシムシ大行進」(チョー懐かしい!)であった。

・00.9.29     横浜市青葉区
 最近、オオスズメバチの活動が活発化しているのか、職場の部屋によく入ってくる。昨日も今日も。その度に電気を消して自然に外に出るように仕向けている。写真を撮りたいのだが、そこまで近づく勇気もなし。
 職場の先輩が、きれいに色づいたクサギの実を見せてくれた。濃い赤色のがくの中に輝く青紫色の実。その輝きは、どんな宝石よりも(?)美しいと思う。その他、アカスジキンカメムシの幼虫などを見る。この時期は、クモとカメムシが異様な盛り上がりを見せる。

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