○ 魔のコンクリートゾーン(2001.1.21 東京都町田市小山田緑地)

 昨夕から降り出した雪がまたもや大雪になった。今年はバンバン雪が降り、シティークロカン派?の私を楽しませてくれている。
 夜は車に乗って、夜の駐車場でクルクルターンをして遊びまくったので、今回は朝8:30過ぎゆっくりと出発。と、すでに道路の雪がとけ始めていて、クロカンで歩いて出かけることができない。しまった。ちょっと甘かった!!しかたなく、車にスキーを積んで近くの小山田緑地へ一人で向かう。
 まだ、駐車場も開いておらず、路上に止めて公園内へ。もうイヌ連れ散歩軍団が雪面に踏み跡を残している。今回の大雪は、昨夜11時過ぎにやんだので、夜明け頃活発に活動する野生動物の足跡を観察できる可能性が高い。しかも、小山田緑地にはタヌキ・ノウサギを始め、なんとキツネ・テンまでいるらしいとの情報も最近ゲット。今日は、そいつらの足跡にお目にかかれるかも!。そんなことに胸を膨らませて、誰も踏み込んでいない園路に入り込む。
 しかし、足跡は、全くない。あるのはお散歩軍団のイヌの足跡だけだ。町田の野生動物たちは一体なにをやっとるのかっ!これくらいの雪で活動を停止するなど言語道断。全く情けない。困ったものである。
 所々、湿雪になっており、クロカンの板の裏にベッタリと雪が付く。軽いクロカンの板の中でもライト・ツーリングという最も軽い板なのに、雪を団子状に付けて歩くと、重たくて重たくてとてもライト・ツーリングとは言えず、修行としか思えない。しかも、足裏の団子が大きくなってくると、地面の上を歩いていると言うよりも、若い子の履く厚底靴のような感じになり、いつもの視線より数センチ高くなり、なんだか落ち着かない。時々脱いでは手で雪を落とす。ワックスを付けておくんだった、と思っても後の祭りである。
 木々からポタポタと雪が落ちる音や、コゲラが木を叩く音、カワラヒワが時折聞かせる「チュイーン」という声を聞きながら板を滑らせる。なかなかイイ感じである。
 丘の上に登り、ベンチに腰掛け、小山田桜台の町並みを眺める。遠くに、真っ白い富士の頭も見える。のんびりと物思いに耽りながら、ボーっとする。青空と太陽。暖かな日差しが私を優しく包み、気持ちの良い時間が過ぎていく。ああ、コーヒーセットを持ってくるんだった、本を持ってくるんだった、などとちょっと後悔しながらも、十分満足。
 さて、そろそろ帰るとするか。丘の上から一気におりることにする。クロカンの滑りはなかなかコワイ。エッジは付いていないし、靴はグニャグニャで柔らかい。まあ、それでもクロカン歴13年。なんとかなるさ。
 ウワ、ウワ、なんて思いながらスタート。と、下っていく途中で2メートルくらい完全に雪がとけ、コンクリートが露出しているところを発見。わ、どうしよう。止まろうか、そのまま行っちゃおうか。クロカンなんだから、まソールに傷が付いても構わないだろう、行っちゃえ行っちゃえーっ!と、一瞬のうちに判断。
 が、次の瞬間、前にすっ飛び、ガガガガガーッとコンクリートの上をヘッドスライディング状態で流される。一体、何がどうしてどうなったのだああああ。
 起きあがってわかった。当たり前のことだが、なぜ斜面をスキーが滑るのかというと、それは雪の上だからであったのだ。いくら斜面であってもコンクリートの上では滑らないので、コンクリートゾーンに入った瞬間、スキーは急制動を掛けられたようになってしまい、ヒールフリーであるクロカンを履いた私の体はボーンッと前にすっ飛んでしまったのだ。そんなこともわからずクロカンをやっていたのだ。
 いってぇー。と、体を見ると、なんと、大切なゴアテックスの雨具は無惨にもボロボロに裂けていた・・・・。た、高かったのに・・・。しかもその下に着ていたフリースも薄くなっているし、肘まですりむけていた・・・。
 せっかくイイ気持ちで遊んでいたのにぃ。バカヤロー!と、誰にも言えないところが悲しい大雪の日だった。

 [教訓] コンクリートの上ではクロカンは滑らない。


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