○ 季節のたより 2001.6号

・01.6.2         東京都町田市
             
 5月下旬から、アサザが咲き始めている。しかし、出勤前は蕾で、帰宅するとしぼんでいたため、花をちゃんと見たのは今日が最初だった。ハルジオンに続き、ヒメジョオンがやっと咲き始めた。雑木林の下では、カシタケ?がたくさん出ていた。栗の花が咲き始め、強烈な香りを漂わせている。オカタツナミソウがまだ少し咲いていた。そして、ホタル出現の頃咲き始めるツユクサも登場。
 動物ではヘビの幼蛇。割り箸くらいの太さで長さは20センチくらい。かわいいもんである。畑の脇には何かの糞が。植物の種ばかりであったので、カラスの糞かもしれない。
 昆虫では、オオシオカラトンボの♀が飛び始めた。また、ヨコヅナサシガメが電柱を登っていた。しかし、ヨコヅナとはすごい名前だ。他には、アオジョウカイ、バッタの幼虫、ハムシの一種など。
 夜、ゲンジボタルを探しに行くが、まだ出現していないようだ。
                川崎市麻生区早野
雑木林を歩いていたら、スズメが三羽5メートルほど先に舞い降りた。と、その直後、小型のタカ「ツミ」がスズメに襲いかかった!!残念ながら(?)狩りは失敗。しかし、目の前で行われたショーは、めっちゃかっこよかった。それまでの道で、ドバトが襲われた跡があった。ツミがドバトを襲うとは考えにくいのだが・・・。

・01.6.3      相模川相模大堰
 大堰下の中州に営巣しているコアジサシの観察会を行った。約400羽のコアジサシのコロニーは圧巻である。観察会と並行してバンディング調査(幼鳥に足輪をつけ、渡りを中心とした生態調査)を行ったが、普通は1巣に3卵までしか産まないらしいのだが、ここでは4卵産んでいるものも多かったとのこと。環境がコアジサシにとってとても良いことが原因だろうとの話だった。
 ここでは、魚道を水族館のように横から観察できる施設もあり、そこを覗かせてもらった。アユ・ウグイなどがいた。遡上しているというより、そこに居着いているように感じた。魚道は弱い流れと強い流れの2種類用意されている。
[観察した野鳥]アオサギ・コサギ・トビ・カルガモ・コチドリ・シロチドリ・コアジサシ・キジバト・ヒバリ・ツバメ・ハクセキレイ・セグロセキレイ・オオヨシキリ・セッカ・スズメ・ムクドリ
             東京都町田市
         
 谷戸を歩く。このあたりのタマノカンアオイは斑入りものが少ないが、このカンアオイの仲間は斑がしっかり入っていた。最近、キノコがグイグイ顔を出し始めている。名前がわからないのが残念。今年もスケルトン昆虫出現。しかも、初登場のイチモンジカメノコハムシ。姿もすごけりゃ名前もすごい。記録を見てびっくり。昨年も同じ6月3日にスケルトン昆虫ジンガサハムシを確認していたのだ。この日を「スケルトン昆虫」の日と決定したい。しかし、記録をつけておくってやっぱり大事なんだなあ。他にもカメムシ多数。そして、ガらしくないガであるカノコガ。身近なガの中ではかなり美しいと思う。トンボでは、オオアオイトトンボの羽化が始まった。昨日はいなかったから、今日がまさに羽化の初日なのだろう。
コナラの樹液にはジャノメチョウ類の他、シロテンハナムグリやヨツボシケシキスイ・コクワガタが集まっていた。クズの茎には交尾をしているオジロアシナガゾウムシ。うちのパセリにはキアゲハがついていた。こんなに大きくなるまで全然気づかなかった。デジカメでつついていじめたら、黄色い角を出して怒りまくっていた。
 まだ、ゲンジボタルは出現せず。

・01.6.4       東京都町田市
 夕方、カッコウが鳴く。ゲンジボタルはまだ出現せず。ホタルを見に行ったら、若いカップルがやはりホタルを見に来ていた。いいねえ、二人でホタル狩りとは。なかなか渋いカップルです。こういう二人っていいよねー。フクロウが「ホッホ、ゴロスケホッホ」と鳴くのを聞きながら気持ちよく家に向かった。

・01.6.5       横浜市青葉区
 
 恩田の谷戸を歩く。シマヘビが3匹も登場。心が躍った。また、サトキマダラヒカゲが羽を休めていた。初夏の谷戸にはさわやかな風がながれていた。
              東京都町田市
 スイカズラの花がまだ咲いている。スイカズラの甘さがわかってきたのがうれしい。なんか大人の味っていうか・・・(^^)。ゲンジボタルはまだ。夜、雨の中、ホトトギスが鳴く。

・01.6.7       横浜市青葉区
 子どもが「ノコギリクワガタを捕ったよ!」と見せてくれた。横浜北部・町田市でノコギリクワガタは少なく、珍しい。
              東京都町田市
 夜10時40分過ぎ、フクロウが鳴く。アオバズクは通過だったらしく、5月下旬に1回声を聞いたもののそれ以来確認できていない。

・01.6.8       横浜市青葉区寺家ふるさと村
 
 ゲンジボタルが柔らかい光を放ち始めた。腹部の2節が発光していることがよくわかる。寺家ふるさと村はゲンジボタルが発生することで有名だが、是非懐中電灯なしの観察をお願いしたい。ホタルは、発光によって繁殖活動を行うので、懐中電灯の点灯はその妨害となる。また、他の観察者の迷惑にもなる。街頭の下には、スズメガの一種が寄ってきていた。

・01.6.9       神奈川県西丹沢
        
  
 西丹沢の沢沿いを歩いた。ハコネシロガネソウ?、クワガタソウなどの小さな白い花がかわいらしい。ミヤマキケマンは毒草なので触ったことがなかったが、初めて葉の臭いをかいだら、・・・・・であった。すごい臭いだ。また、ハクウンボクは葉柄内芽といって、暑さから身を守るために葉柄の中に新芽を隠している変わり者。普通は寒さから身を守るものが多いのに。また、オオバアサガラの白い花がたくさん咲いていた。
 沢沿いには常に「ルルルルルルル・・・」というカジカガエルの甘い鳴き声。たくさんいたオタマジャクシもカジカガエルの幼生なのかもしれない。その他、おもしろい形のカメムシの仲間(ノコギリヒラタカメムシ?)がいた。そして、なんとなんと沢にもフナムシがいた!すかさず「オカフナムシ」と命名。本家のフナムシより足は遅いが、形はよく似ている。けれど、一体こいつは何者だろう?その他、ヘビトンボの幼虫・サワガニ・ジムグリの幼蛇など。
 野鳥では、トビ・キジバト・コゲラ・ツバメ・キセキレイ・ヒヨドリ・カワガラス・ミソサザイ・オオルリ・ウグイス・キビタキ・シジュウカラ・ハシブトガラスなどを観察。
 西丹沢には初めて行ったが、自然が色濃く残っていて大変感激した。
             東京都町田市
 うちのそばではまだゲンジボタルが発生しない。まさか絶滅、ってことはないでしょーねー・・・。夜、10:30頃、フクロウの声を聞く。

・01.6.10     東京都町田市
   
 明け方の4時、息子に起こされ、眠た目をこすりながら樹液に集まる昆虫観察に出かけた。歩いていると、目の前の電線に1羽の鳥が止まった。アオバズクだ。以前から、このあたりなら必ずいるはず、と予想していたが、全然確認することができなかったのだ。しかし、5月27日に初めて声を聞き、その存在が確かめられた。が、その後は声も聞かず通過しちゃったのかな、と思っていたのだが、いやあ、うれしいものです。一気に眠気が吹っ飛んだ。前からチェックしている樹液ポイントでは、コクワガタ♂2、♀2、ノコギリクワガタ♀1、スジクワガタ♀1(画像)、ヨツボシケシキスイが集まっていた。私は鼻が良くないのだが、息子は「この辺は、すごく樹液の臭いがするよね」と、甲虫人間?になっていた(^^)。その他、田んぼではオオアオイトトンボが羽化、かわいいタイコウチベイビーも登場!。帰宅してから9時過ぎまで爆睡したのは言うまでもない。
 朝、9時半頃、ホトトギスが元気に鳴いていた。
 12時過ぎ、庭で作業をしていたら、美しいアカシジミが飛来。ヌルデの樹上でのんびり休息し始めたので、望遠鏡で、そのお姿をじっくり堪能した。

・01.6.11       横浜市青葉区・町田市境
       
 夕方、町田市・横浜市の境を歩く。谷戸ではホタルブクロが咲き、先の尖ったパチッとしたかわいらしい花が咲いていた。近くの道路の分離帯ではネジバナが咲き始めていた。また、尾根沿いではオカトラノオがもうすぐ咲きそうな様子。昆虫では、ヒカゲチョウやアカシジミ(2日連続で見ちゃった!)が飛んでいた。オオヒラタシデムシは、ミミズの死体に夢中になっていたが、同じく寄ってきていたアリが自分の体にまとわりつくのも気にならない様子。見ていた私の方がハラハラしてしまった。他にはシロコブゾウムシ。でかい体の割にかなりの小心者でカメラを近づけると、死んだ真似をして葉から落ちてしまった。でも、交尾中の個体は、お互いに夢中なのか、私が近づいても死んだ真似をするどころではなかったようだ(^^;
 野鳥では、キジやシジュウカラの声を聞いた。
               東京都町田市
 夕方ホトトギスが鳴く。今年はホトトギスの声を良く聞く。同じ個体が居座っているのか、次から次へと新しい個体がトライしてきているのかは不明。
 夜、とても蒸し暑かったのに、自宅付近ではゲンジボタルは出ず。仕方がないので、ゲンジボタルを探す旅に車で出かけるが、どこも発生していない。どうなっているのだろう???そのかわり、ウシガエルやアズマヒキガエルを見た。

・01.6.16       横浜市青葉区
   
 職場の近くで雑木林を残した小さな公園を見つけた。面積は大変小さいのだが、まあ良く自然が残されている方である。字書き虫の長い経路?がよくわかる葉を見つけた。葉が食料庫兼宿泊施設兼外敵から身を守るシェルターとなっている。また、メジロの羽が散乱していた。小型のタカに襲われたのだろうか?オレンジ色の生き物の背中に黒いゴミのような物体が。前から時々見ているのだが、一体こいつはなんなんだろう?植物ではオカトラノオやホタルブクロが咲いていた。
               川崎市宮前区
 区画整理のため、今年が最後となるゲンジボタルの発生地を教えてもらい、そこへ行ってみた。発生数約100匹弱。これくらいまとめてゲンジボタルを見るのは初めてでかなり感動した。近くにいた人の話では数年前は500匹くらい飛んでいたらしい。その頃はもっとすごかったのだろう。しかし、美しかったであろう谷戸の風景は現在、無惨な姿となっており、工事車両の後ろで飛び回っているホタルたちが悲しくも見えた。ホタルが美しく見えるのはその周りの環境とセットなのである。自生のホタルと、それを取り巻くすばらしい環境は、決して養殖もののホタル(○山荘に代表される)では味わえないのである。ここのホタルは今年で最後となるようだが、その様子を見た一人として次世代にしっかりと語っていきたいと思った次第である。

・01.6.17      神奈川県西丹沢
          
  2週連続の丹沢。今日のトピックは、ヤマカガシが4匹も出たことでしょうか。臆病で、すぐ岩陰に逃げ込んでしまうのであった。また、木の実の入っている糞を見つけた。一体誰の物?
 カエルは、カジカガエル以外にアカガエル類の一種を見つけた。タゴガエルか?杉林の林床を大ジャンプしながら跳んでいた。アカガエルの仲間のジャンプ力ってすごいっ!!
 石の下にはサワガニやヘビトンボの幼虫がいた。サワガニベイビーはかわいい。
 昆虫ではやはりカメムシが豊富。見てください、この肩の張りだし様!私は名付けました。トノサマカメムシ、と。まるで侍のような派手?な格好。見れば見るほどかっこいいでありませんかっ!定番のアカスジキンカメムシの幼虫もいた。なかなか成虫を見る機会に恵まれないのですが・・・。渓流の中の落ち葉をすくったら、何かのヤゴが出てきた。
 植物では、ツチアケビらしき植物が伸び始めていた。腐生植物って雰囲気がなんか変・・・。かわいらしい黄色い花はコナスビ。最近、通勤途中に見るのはワルナスビ。でも、「ナスビ」って名前、ちょっと変・・・。
 そして、今日のかわいらしさNO.1は、もちろんこれ。直径7〜8ミリほどの小さな球形。コンペイトウキノコと名付けましたが、図鑑によるとスギタケモドキの幼菌らしい。でも、絶対「コンペイトウキノコ」の方がいいではないかっ!とちょっと憤ったりしました。
            神奈川県開成町
   
 西丹沢の帰りにサギのコロニーに寄ってみた。繁殖確認ができたものがゴイサギとコサギ。ゴイサギは200羽以上か。その他、アオサギ・ダイサギ・アマサギと、全部で5種類のサギが大集合であった。コサギのヒナはまだ頭が寝癖ぼさぼさ状態。これがまたかわいい。それにしても臭い臭い。この臭さとうるささが彼らのコロニーが嫌われるところだろう。

・01.6.18    東京都町田市
 一週間ぶりに近くの田んぼに出かけた。・・・・が、ゲンジボタルはいなかった。こんなに蒸し暑いのに。

・01.6.19    横浜市青葉区
    

 ムシヒキアブ?を最近よく見る。桜台公園でベニシジミを見る。見慣れたチョウだが、いつ見ても美しいと思う。今日は蒸し暑かったせいか、カタツムリが壁にしっかりくっついていた。夜、雨が降ったので、多分彼は大喜びで這い出したに違いない。街路樹ではマテバシイの実の赤ちゃんがもうできていた。これって、今年の秋の分、ですよね。また、バス通り沿いの花壇にはワルナスビの花が全盛期を迎えている。名前は悪いけど、花はなかなかかわいらしい。他にはゴマダラカミキリを見つけた。デジカメを向けるとすぐに死んだふりをするので、写真を撮れなかった。虫って結構臆病である。

・01.6.20    東京都町田市
 夜、網戸にセンノカミキリ?が来ていた。首(正確には胸)の周りにはマフラー状にびっしりと茶色のダニが付いていて、ヒエエエでした(^^;

・01.6.21    東京都町田市
 ビデオレンタル屋のそばでヤモリを見つけた。うちにも来て欲しい。

・01.6.23    神奈川県丹沢
 
      

 3週連続の丹沢。でも今回は違う場所。で、何が今回のトピックかと言えば、ヒルの大襲撃でありました。歩いていると、片方の靴を5匹くらいのヒルがどんどん上ってくる。ヒエエエ、と木の枝でそれを払うのだが、そのために立ち止まるとさらにもう片方の足からピョコタンピョコタン(なんてかわいらしいもんじゃない!!)ヒルが上ってくるんですねえ。これまた顔を引きつらせながら周りを見ると、地面が動いている・・・。そう、登山道はヒルだらけなのでありました。しかし、それもスギ人工林の湿った林床だけであり、風通しの良い明るい道はそうでもなかったのですが。とにかくそのヒルパワーは圧倒的な強さがあり、とてもデジカメで撮影などという余裕はないのでありました。
 というわけで、それ以外の話。木の根元にミツバチが巣を作っていた。初めて見る野生のミツバチの巣にちょっと感動。また、現在休校している小学校の前でホンシュウジカが3頭顔を出した。落ち着いて人慣れしているようだった。糞、足跡、シカ道などもたくさん観察できた。沢沿いの林道ではサワガニ・アカショウマ・水滴がかわいいキノコなどを見つけた。

・01.6.27      東京都町田市
 朝、都立山崎高校前でハクビシンらしい礫死体を発見した。夕方にはなくなっていた。夕方、3センチくらいのカマキリの幼虫を見つけた。夏が来るぞっ!という感じがした。

・01.6.28     東京都町田市
 夜7時過ぎ帰宅すると、息子達から「5分くらい前にヒグラシが鳴いたよ!」と報告を受けた。ますます夏らしくなってきた。

・01.6.29     東京都町田市
朝、出勤しようと車を出したら、目の前に大きなアオダイショウが出現。すぐに車から飛び降りる。それにしても立派だった!
             横浜市青葉区
立派と言えば、こちらも立派。死にそうなくらい弱っているミヤマカミキリを子どもが見つけてきた。大きなカミキリを見るのは久しぶりだ。


 
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