○ 季節のたより 2001.10号
・01.10.03 東京都町田市
イヌホオズキがかわいらしい花を咲かせている。実は、いわゆるホオズキとは全く違うが、これはこれで美しいと思う。派手なオレンジ色のオシロイバナのようなマルバルコウ。山渓カラー名鑑「日本の野草」には、「熱帯アメリカ原産で本州中部以西の暖地では野生化している」とある。地球温暖化の影響で、町田でも野生化が可能となったのだろうか。紫色のナンテンハギの花が秋の道ばたを楽しませてくれている。紫といえば、ヨウシュヤマゴボウも最近目立っている。
地面でブーンと音がするので何事かと思ったら、クロスズメバチがアブの一種に襲いかかっているところだった。アブは暴れ回って地面をネズミ花火のように高速回転するのだが、クロスズメバチは、がっちりと強い顎でかみついたまま。そして、とうとう頭部を咬みちぎってしまった。小さくてもやはりスズメバチなんだなあ、と感心した。
東京都稲城市ありがた山
すでに花期が終わっていたものと思っていたヒガンバナの残党?を見つけた。多分、これが今年最後のヒガンバナになるだろう。気持ちの良い上昇気流に乗って、渡りの途中と思われる若いツバメが10数羽元気に飛んでいた。昆虫では、コカマキリが多い。地上を歩いているのをよく見かける。まだメスの腹はそれ程大きくはない。
・01.10.4 横浜市青葉区

恩田の谷戸を歩く。 クズの葉にホシハラビロヘリカメムシがいた。秋になるとマルカメムシが良く集結してくる。また、田んぼのあぜ道を歩くと、コバネイナゴがバタバタと大慌てで逃げるのがおもしろい。成虫のまま越冬するツチイナゴもいた。背中のトゲが見事なトゲアリ。一体なんのためのトゲなのだろうか。その他、後翅の尾っぽがチョーかわいいツバメシジミや、お馴染みヤマトシジミもたくさんいた。羽根がボロボロになったコミスジはやや哀れ。この季節、クモも多い。ほとんどがジョロウグモだが、コガタコガネグモ・ナガコガネグモも堂々とした姿を見せてくれた。また、稲刈りの済んだ所では、小さなニホンアマガエルが1匹寂しそうに跳ねていた。植物では、ノブドウの紫、オグルマの黄色が秋の谷戸の風景にあっていた。
・01.10.6 東京都町田市
ツクツクボウシがセミのアンカーとなって鳴いている。田んぼに行くと、足元からニホンアカガエルが驚異的な跳躍であぜ道から田んぼに大ジャンプ大会を繰り広げる。一匹だけツチガエルもいた。ヘビはもう冬眠に入ったのかな、と考えていたら、いきなりシマヘビがひなたぼっこしているところに出くわし、ややびっくり。暖かな日差しの中、ヒカゲチョウも日なたで日光浴(^^)。チョウは、他にモンシロチョウ・スジグロシロチョウ・キチョウなど。トンボはオオアオイトトンボの胸・背中がとても美しかった。カナヘビも多い。ニホントカゲも何匹か見る。また、お腹のふくれたコカマキリを見つけた。産卵場所を探しているのだろうか。植物では、クサギの花がまだ咲いている。あぜ道では私の大好きなミゾソバがかわいらしいピンクの花を咲かせていた。そして、アケビやノササゲの紫が目を楽しませてくれるのだった。
・01.10.7 東京都町田市
近くの田んぼを歩く。マイコアカネなどのアカネ類、オオアオイトトンボなどのトンボ類がいた。また、やたらと派手な毛虫や、カメムシの幼虫を見つける。湧き水が流れている所にはサワガニの死体が。最近見かけなかったので、死体と言えどもうれしかった。そういえば、最近フクロウの声を聞かないなあ・・・。植物では、カラスウリが黄色く、トキリマメがほんのりと赤く色づき始めていた。ヒガンバナは、3日が最後かと思ったが、まだ咲いているのを発見。これこそ、本当の今年の最後の最後のヒガンバナ、だろうなあ。その他、浜田省吾のサングラスをイメージする(昨日の横浜アリーナのコンサート、最高でしたぁ!)ヌスビトハギの実、田んぼではコナギの紫色の花を見つけた。その他、カシワバハグマの花、カントウヨメナの花などを楽しんだ。伊良湖じゃ、今頃サシバがたくさん渡って行っているんだろうなあ。またいつか行きたいものである。
・01.10.08 東京都町田市
秋だというのに、我が家の桜が狂い咲きをしている。
・01.10.09 横浜市青葉区
谷戸の雑木林の林床部には、アキノタムラソウが咲き乱れていた。ツリガネニンジン・ワレモコウもかわいらしい。
・01.10.10 横浜市青葉区
奈良地区第二遊水池にコガモ18+が飛来しているのを見つけた。渡りの早いコガモがもうやって来ているのだ。冷たく激しい雨がコガモの体を容赦なく叩きつけていた。雷鳴も轟き、稲妻も走る。
・01.10.12 横浜市青葉区
モズの高鳴きが響く朝の谷戸を歩く。セイヨウタンポポが「おっはー!」と、ひょうきんな顔をして私を見上げていた。コナラや栗の実も熟している。田んぼのあぜ道にはタデの一種。「赤まんま」と言われてきたが、今時、赤まんまでおままごとをしている子どもっているのだろうか。ムラサキツユクサの雄しべは夕方になると自然に丸まって自家受粉するということを昨日初めて知った。今度は夕方に見てみることにしようっと。 昆虫では、アカスジキンカメムシの幼虫がはい回っていた。この姿で越冬するのはいかにも寒そうである。また、アオバハゴロモは、ジョロウグモの格好のエサとなっている。
東京都町田市
息子から「今日、忠生中学校でアブラゼミが鳴いていたよ」という情報を聞く。セミの生き残り大会は、一昨年はアブラゼミ、昨年はツクツクボウシだったが、今年はまたまたアブラゼミの勝利となるのかっ!
・01.10.13 横浜市青葉区
何かのアオムシが、職場のサッシの出入り口で蛹化していた。しかし、その場所が大問題。あと8ミリほどずれていれば、サッシによってつぶされてしまう位置で蛹になろうとしているのだ。うーむ!しかし、なんでまたこんな所で・・・。
・01.10.14 座間市相模大堰
自然観察会を行った。昨年と一転してポカポカ陽気となった。観察した野鳥は、カワウ・ダイサギ・コサギ・アオサギ・カルガモ・ヒドリガモ3・トビ・チョウゲンボウ・イソシギ・ユリカモメ・ヒメアマツバメ・カワセミ・ヒバリ・ハクセキレイ・セグロセキレイ・ヒヨドリ・モズ・イソヒヨドリ・セッカ・スズメ・ムクドリ・オナガ・ハシボソガラス・ハシブトガラス・ドバト。チョウゲンボウがカラスやトビと戦っているのをのんびり眺めていた。また、おもしろかったのは、カワウが魚を取り始めると、サギたちが一斉に活動開始。カワウが水に潜ると、小魚たちが慌てて水面の方に逃げるらしいのだ。それを狙ってサギたちはカワウと同じ方向に動き、採餌していた。サギたちの頭の良さ?に感動した。
・01.10.16 東京都町田市
「ゲッ、ゲッ、ゲッ・・・・」とニホンアマガエルが鳴き出したと思ったら、間もなく雨が降ってきた。カエルは、優れた天気予報士である。
・01.10.27 静岡県沼津市〜戸田
沼津市千本浜でジョウビタキ♂を見つけた。いよいよ冬鳥のお出ましである。戸田ではノスリがカヌーの姿に慌てて飛び出した。
・01.10.30 横浜市青葉区
13日に発見した幼虫(知人からアオスジアゲハの幼虫と教えてもらった)が、なんと不思議なことに、13日の時点ではすでに糸で体を固定していたにもかかわらず、その後、そこから1メートルほど離れた場所に移動していたのだ。職場の人に聞いても、誰も移動したという人は見つからず、やはりアオスジアゲハの幼虫が自ら歩いて移動したらしい。そんなことってあるのだろうか。また、蛹のまま腐ってしまったと思われる蛹を見つけた。アオスジアゲハの蛹はかっこいいだけに(そんなことでひいきをしてはいけません)是非成虫になって欲しい。



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