○季節のたより 2002.4号

・02.4.1         東京都町田市
         
 異常に早い春の訪れを迎え、クラクラしている今年の春である。そんな中、田んぼと雑木林を歩く。
 昆虫では、アカハネムシやコガネムシの仲間、ツマキチョウ♂・♀合わせて5頭ほど飛んでいた。オスの羽根の先のオレンジは、メッチャきれいだ。その他、ビロードツリアブも飛んでいた。
 植物では、ニリンソウのつぼみが膨らんでいた。また、美しいシュンランは今年も健在。うれしく思う。その他、キイチゴの季節が楽しみなモミジイチゴの花、ムラサキサギゴケ・カキドオシ・キランソウなどの花が咲き乱れていた。
 夕方には、アブラコウモリが何頭も飛び回っていた。冬眠から覚めてうれしいのか飛び方に元気さがみなぎっていた。

・02.4.3         横浜市青葉区
         

 夕方、スズメノテッポウをピーピー鳴らしながら谷戸を歩く。日が延びて、夕方でもデジカメで十分撮影できる明るさがある。田んぼの周りには、ハルジオン・ヘビイチゴ・レンゲ・ムラサキケマンなどの花が咲いていた。雑木林の中にはいると、イカリソウやタマノカンアオイの花が咲いていた。ここの谷戸には、自宅の谷戸と違い、シュンランはないが、代わりに美しいイカリソウがたくさん咲くのである。また、露頭に生えている植物をよく見ると、ウラハグサであった。普通はもう少し高度が高いところに生えると思われるが、植栽されたものなのか?他には、オニタビラコ・クサボケ・クサイチゴなど。次から次へ花が咲くので、この時期、谷戸はかなり刺激的で目が離せない。
 野鳥では、オナガがまだ群れている。繁殖にあぶれた若鳥の群れなのか?     

・02.4.6          東京都町田市
        
 春は、小さなかわいらしい花も多い(まあ、別の季節にもあることはあるが・・・)。タチイヌノフグリやキュウリグサが咲いていた。キュウリグサを取って手で揉むと、その名の通りキュウリの匂いがした。1日には咲いていなかったニリンソウが3つほど開花し、アブの一種が訪花していた。また、早くも私のお気に入りスミレであるツボスミレが開花。いつ見てもかわいいと思う。
 昆虫では、タイコウチが登場。交尾をしている個体も含め、4頭確認した。いつも岸沿いの浅い場所に多い。ニホンアマガエルやトカゲも顔を出した。トカゲはまだ冬眠から覚めたばかりなのか、動きが鈍かった。

・02.4.9         横浜市青葉区   
   
 クマバチが元気なく職場のベランダで休憩?していた。また、道路では、アオオサムシが車に轢かれていた。ノゲシが田んぼの畦で、そのそばでウワミズザクラが咲き始めていた。フラスコ洗い用のタワシのようなウワミズザクラの花(なんという情けない喩え・・・)が木いっぱいに咲いている様子は見事である。

・02.4.10        東京都町田市
 自宅の庭に朝、アオジが来ていた。今年は暖かいので、早めに北国へ戻るのだろうか?気温に左右されるとは考えづらいが。夕方、かしの木山自然公園で、ヒトリシズカ・ジュウニヒトエなどの美しい名前の花が咲いていた。ヒキガエルはまだ出てきていないようだった。 また、あちこちでウワミズザクラが満開。奈良川沿いの梨園の梨の花はもうピークを過ぎている。

・02.4.13〜14     静岡県東伊豆(真鶴・伊東付近)
           
 真鶴の海岸では、ハマダイコンが大群落を形成し、満開。ハマエンドウやコバノタツナミ、マツヨイグサの仲間なども咲いていた。また、雑木林の林床では、ホウチャクソウや、独特の形状が目立っているウラシマソウが咲いていた。花序の付属体が長く伸びたものが、浦島太郎が釣り糸を垂らしたものに似ているということでこの名が付いたらしいが、その想像力には感心させられる。ナツトウダイの花もなかなか興味深い形状をしている。
 伊東付近では、ベニシジミが良く飛んでいた。また、キタテハがタンポポに訪花していた。その他、チョウでは、モンシロチョウ・スジグロチョウ・ツマキチョウなどを観察。甲虫では、イタドリハムシが「悪い親分」的雰囲気?を醸し出していた。カミキリムシ類も徐々に出始めていて、キスジトラカミキリを見つけた。
 野鳥では、1羽のホオジロの♀を4羽の♂が取り囲んでいた。まだ小群を組んでいるのか、繁殖しない若い個体の群れなのか、それともメス争奪戦のつもりなのか、よくわからないが不思議な光景だった。

・02.4.17        横浜市都筑区
 大塚・歳勝土古墳公園でツグミを見る。ツグミも徐々に減ってきている。アオジもそろそろいなくなる時期だ。
                横浜市青葉区
谷戸は今、フジの紫色で鮮やかである。
  
・02.4.20        栃木県奥日光(戦場ヶ原・小田代が原・湯滝・湯の湖)
 まだ湿原の花には季節が早いが、野鳥は夏鳥達も少し顔を見せてくれた。
[観察した野鳥]マガモ・ヒドリガモ・キンクロハジロ・トビ・キジバト・アカゲラ・コゲラ・ツバメ・イワツバメ・キセキレイ・セグロセキレイ・ヒヨドリ・モズ・カワガラス・ミソサザイ・ノビタキ・ルリビタキ・エナガ・ヒガラ・シジュウカラ・ゴジュウカラ・スズメ・カラスspなど。
ノビタキをたくさん見られたのがうれしかった。また、同行した人が、小さいのに大きい声でさえずるミソサザイを見て、「野鳥界の藤井フミヤ」と言ったり、木の幹を上下自由に走り回るゴジュウカラのことを「野鳥界の忍者」と名付けたりするのに、感心した。なかなかうまいことを言うものだ。
 野鳥以外では、ニホンジカやニホンザルなどを見た。日光ビジターセンターで、クマが戦場ヶ原まで出没していることを知り、ちょっとビビる。戦場ヶ原で見たアズマヒキガエルの卵のうも見事だった。

・02.4.23        東京都町田市
  
 アカスジキンカメムシの幼虫を見つけた。この虫は、幼虫はよく見かけるのだが、成虫はほとんど見かけない。派手なカラーのせいで、成虫になる前に天敵に捕食されてしまうのではないかとも考えたが、カメムシを好んで食う奴もいないだろうから、それは違うだろう。となると、やはりそのわけは謎である。
 バッタの幼虫を見つけた。細い茎に必死にしがみついているのがかわいらしい。
 マユミの花が咲き始めた。四方にきっちり分かれた花びらに、赤紫色の葯が美しい。

・02.4.24        東京都町田市
          
 最近、急にチョウが目立つようになってきている。アゲハ・モンシロチョウ・ヒメウラナミジャノメ・ベニシジミなどの他、クロヒカゲを観察。楽しい季節になってきたものだ。また、羽根にすかしの入ったおもしろいアブラムシ?を見つけた。
 植物では、アマドコロとその茎に産卵するハエ・ムサシノキスゲ・何度見てもその美しさにうっとりしてしまうツボスミレ・ムラサキサギゴケの花が咲いていた。樹木では、昆虫の大好きなミズキの花が咲き始めいる。
 雑木林では、野鳥の羽根が散乱していた。グレーがかった青色からオナガのものだとわかる。また、雑木林のおめでたい野の花、キンラン・ギンランを両方とも見たので、なんか長生きしそうな感じがした(^^)。
 また、シマヘビを見た。茶色の地に黒い線がくっきり。 

・02.4.25         横浜市都筑区
    
 落ち葉かと思ってよく見てみたら、なんとガだった。形といい模様といい、見れば見るほどその美しさに驚かされた。ジュウニヒトエが咲いていた。もう花期も終わりに近い。木の幹で、奇妙な生物を見つけた。大きさ1.5センチほど。アブラムシの仲間の一種か?海洋生物のヒザラガイに似ている(^^)。[その後、オオワラジカイガラムシらしいとわかった。] おもしろい虫こぶを見つけた。葉っぱからニョキニョキ突き出している。これを見た子どもたちは、「葉っぱにつぼみが付いている!」と大騒ぎ。中を割ると、中にはハエかアブかの幼虫がいた。
 また、コミスジをこの春初めて見た。

・02.4.27         東京都町田市
      
 アオスジアゲハを見た。青い模様がきれいである。
 腹部に4個の白斑のあるおもしろいアリをクリの樹上で見つけた。
 バッタがマーガレットの花のど真ん中でのんびりしていた。毎年春になると見かける風景である。
 田んぼでは、キツネノアザミがかわいらしい花を付けていた。
 何かの足跡を見つけた。5本の指を大きく開き、軟らかい土に沈まないように工夫している様子がわかる。爪の跡もしっかり残っていたが、なんの動物だろうか。
 トンボが飛び始めた。シオヤトンボのオス2,メス1、カワトンボ(ここでの初記録)を見つけた。
 また、タイコウチが交尾をしていたが、近づくと離れてしまった。ああ見えてもかなり繊細なのかも?。と、ここで突然思ったのだが、タイコウチって、かっこいいので好きなのだが、自分がタイコウチだとしても、タイコウチのメスとは交尾をしたくないなあ(^^;。カブトムシとかクワガタムシは、オスとメスの形が違うので、オスらしさ・メスらしさってのを感じるが、タイコウチはほとんど形に違いがない。タイコウチには、男性的なイメージがあるので、「タイコウチのような男性」というとなかなかいい男を想像するが、「タイコウチのような女性」というと、二・三歩後ずさりしてしまいたくなる。うーむ・・・、これもジェンダーか!

・02.4.28          東京都町田市
         
 アオハナムグリが、ハルジオンの花に頭を突っ込んで花粉を無心に食いまくっていた。
 体がオレンジ色のなかなかかっこいいハチが、獲物を狙って葉を徘徊していた。
 雑木林沿いの小道には、オトシブミの巻いた葉っぱが多数落ちていた。「落とし文」とはなかなか風流である。現代では、「落とし文」ではなく、「間違いメール」で、外務省幹部が処分される時代となってしまった(^^;。
 シオヤトンボが一気に増えた。少ないメスを巡ってオス達の激しい戦いが繰り広げられていた。もうオスとメスが交尾をしているというのに、その中を割って入ろうとするオストンボの多いこと。それは、いけないっつーに!
 ズボンにシリアゲムシが止まった。サソリのように尻を巻き上げているところがなかなか勇ましいが、なぜ、こんな格好をする必要があるのだろうか。
 コミスジがのんびり日光浴。こういう姿を見るだけで、こっちまで気持ちが良くなってしまう。
 イチリンソウが大きく花びらを広げていた。もしかして、今までニリンソウだと思っていたのは全部イチリンソウだったかも?。来年、また詳しく見てみますm(_ _)m。
 その他、キノコやヒミズのミイラ、ヤマカガシを見つけて、GW2日目を終了。
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