○ 季節のたより 2003.6号

・03.6.1        栃木県日光市戦場ヶ原
 
 カッコウがよく鳴いていた。冬鳥のヒドリガモがなぜか一羽,残っていた。ケガをして飛べないのだろうか。また,湯川ではオシドリのペアが泳いでいた。ヒナは連れていなかった。泉門池では,マガモのかわいいヒナを3羽見た。植物では,ミヤマウグイスカグラがたくさん咲いていた。

・03.6.2        神奈川県三浦市城ヶ島
       
  城ヶ島東側を歩いた。
 植物では,ハマボッス,ハマダイコン,ハマヒルガオという「ハマ」づくし。野球ファンも「ハマ」づくしになればいいのにぃ(^^;。その他,テイカカヅラや白いツユクサを見つけた。
 また,フナムシがちょっと背を反らせたかわいい姿勢でじっとしていた。よく「しゃべらなければイイ男なのに・・・」というのを聞くが,フナムシの場合は,「サササッと歩かなければかわいい生き物なのに・・・」と言えそうだ。
 その他,ハシボソミズナギドリの死体,海岸に近い地方に多いというホシベニカミキリがいた。植物だけでなく昆虫にも海岸性のものがいるんだな,と思った。

・03.6.7        川崎市麻生区
 立ち涸れた枯れ木のすぐそばに車を止めて初夏の風にボーっとあたっていたら,2羽のコゲラが口にあふれんばかりの虫をくわえて飛んできた。距離は約2メートル!体を凍らせたままじっとしていると,なんと地上80センチほどの場所の巣穴に飛び込んだ。えーっ!こんな場所でぇぇぇ!?ビックリ仰天。しかし,私が巣穴に気づかずに,巣の近くに車を止めていたものだから,彼らは,気が気でなかったことは間違いない。すぐに車を数メートル移動しカメラをセット。その後は,20分おきくらいにやって来てヒナにエサを与えに来ていた。ヒナはまだ小さく,親鳥は巣穴の中にまで入って給餌をしていた。
               横浜市青葉区
          
 ヘビイチゴやモミジイチゴの実が美しい。もちろんモミジイチゴは口の中へ。クリの花が咲いていた。独特の香りがあたりに漂っていた。昆虫では,オナガバチの一種・ヤニサシガメ・キスジホソマダラ・ミズイロオナガシジミ・コミスジなどがいた。どれも個性的だ。また,人面グモを見つけた。自宅近くでは時々見るが,恩田では初めて。クモについてはほとんど知識がないので,いつも「人面グモ」と言っている(^^;。カルガモが,田植えのすんだ田んぼでエサを探していた。カルガモが田んぼに入ると,アイガモ農法的効果はあるのだろうか。稲の大きさに対しカルガモが大きすぎるので稲を倒す可能性の方が大きいような気がするが。        

・03.6.13       川崎市麻生区
 コゲラの赤ちゃんが成長し,親鳥が来ると,巣穴から顔を出すようになっていた。親も巣穴の入り口からヒナにエサを与えていた。親鳥は,巣穴のある木に止まると「ギーギー」と鳴く。その声を聞くと,ヒナは「チーチー」と声を出してエサをねだっていた。ヒナは何羽かわからないが,巣穴は大きくないので,食いしん坊のヒナばかりが巣穴から顔を出して,エサを独り占めしないかと心配になった。

・03.6.14       三浦市城ヶ島
               
 2週間ぶりに城ヶ島へ行った。
 海岸への道では,アブが右中足を上げて歓迎?(^^)してくれた。また,オオカマキリ幼虫・ニセリンゴカミキリ(「ニセ」という名前が非常にアヤシイ)・ホオズキカメムシ・ベッコウヒラタシデムシ・ユウマダラエダシャクなどの数多くの昆虫を観察できた。
 磯の生物では,タイドプールにヒザラガイの一種,アメフラシの一種,初めて見た赤いフナムシ,カニの一種などがいた。やはり海は生物が多く楽しい。
 植物では,ツルナ(食べると塩味がしておいしかった)・テイカカズラ・ミヤコグサ・ママコノシリヌグイ・ハマエンドウなどの花が咲いていた。

・03.06.22              東京都町田市野津田公園・小山田緑地
            
 野津田公園の湿性植物園では,ヤナギの一種に,アカスジキンカメムシ・シロテンハナムグリ・ヒカゲチョウ・サトキマダラヒカゲなどの様々な昆虫が集まっていた。また,池には,ミソハギが咲き始め,シオカラトンボの他,ギンヤンマ・コシアキトンボ・ショウジョウトンボ・オニヤンマなどが飛んでいた。ワルナスビの花も満開。
 小山田緑地では,「ここまで完璧に擬態をしたいか!」と言いたくなるほどハチによく似ているフタスジスカシバ,クズの葉でよく見るパンダゾウムシことオジロアシナガゾウムシ,ベニシジミ(とても多い),ヤマサナエなどの昆虫を見た。ネジバナやホタルブクロの花も美しかった。

・03.6.23               横浜市青葉区
    
 雨上がりの谷戸を歩いた。ツユクサの葉の上には、まだ尾が体長ほどもあろうかと思われるオタマジャクシ(カエル?)がいた。こんなに早く陸に上がってくる個体もあるんだなあとビックリした。ところで、オタマジャクシとカエルの境界はどこなのでしょうかねえ。連続的に変化しているので境界が不明である。
 昆虫では、チョウやガの仲間が数多く下草で羽を休めていた。少なくなっているというアカシジミの他、ホタルガ・カノコガ・キマダラセセリがいた。ホタルガに触ったら、とても臭いにおいの液を出した。幼虫が出す液体は有毒と聞いていたので、多少かぶれるかな、と思っていたが、臭いだけで私には実害はなかった。
 植物では、まだキランソウが咲いていたのにビックリ。

・03.6.28              横浜市青葉区
          
 どんよりした梅雨空の続く毎日だが、生き物たちは元気いっぱい。ホシハラビロヘリカメムシが交尾していた。また、コアシナガバチが青虫を捕らえ、肉団子に調理していた。フキバッタの一種の幼虫が凛々しい顔で葉の上にいた。カマキリの幼虫は体を目一杯伸ばし、擬態をしていた。こっちを見て、その効果?を確認しているようだった。足の長いキリギリスの仲間の幼虫がいた。ナガゴマフカミキリは、気が小さく、カメラを近づけると、死んだ真似をして下に落ちてしまった。オジロアシナガゾウムシが交尾をしていた。チャバネアオカメムシがひょうきん顔をのぞかせてくれた。臆病者のカメムシが多い中で、このカメムシはかなりののんびり屋だ。
 植物では、ナツノタムラソウ・ノアザミ・ネジバナの花がきれいだった。

・03.06.29             神奈川県三浦市城ヶ島
               
 今日の城ヶ島では、まあ、見たこともない生き物が続出し、かなりコーフンした。
 まずは、イソウミグモの一種。体長1センチ弱の大きさで、長い足をバタンバタンと大きく動かしながら歩いていた。
 次は、カメノテの脱皮の殻?。何とも美しい造形美なのである。
 そして、タコのようにも見えるクモヒトデ。他のヒトデとは違い、足をくねらせながら意外と速い動きをする。
 また、二匹のヤドカリが戦いのようなことをしながら動かなくなった。交尾?をしているのかもしれない、ということになったが、何をしているのかも正確には不明。
 その他、だいだい色のウミウシ、黒褐色のウミウシ、ウメボシイソギンチャク、ヨロイイソギンチャク、クロイソカイメン、ダイダイイソカイメン、スベスベマンジュウガニ、アカガネサルハムシなど、見慣れない(もしくは初めて見た)生き物のオンパレード。
 見慣れたホオジロ、ニホントカゲがいてちょっとホッとした(^^;。ヒメヒオウギズイセンの花が鮮やかな色で小道を彩っていた。

・03.6.30            東京都町田市
 
 アオバズクの営巣場所では、メスが抱卵しているようだ。オスが巣のそばの横枝で居眠りを半分しながら警戒していた。しかし、オスも大変だねえ。夜はエサ取り、昼は警戒。これはかなり睡眠不足になりそう。私には務まりません(^^;;;。
 夜、自宅の中でゲンジボタルを発見。どうやって我が家の中に侵入したのか、その経路は不明である。ゲンジボタルの発生する谷戸は我が家から数百メートル離れているのだが、何かの拍子で我が家まで飛んできてしまったのだろうか。


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