○ 季節のたより 2003.7号
・03.7.4 横浜市青葉区
午後6時過ぎ、すみよし台第4公園でニイニイゼミの声を聞く。初鳴日。いよいよ夏だ。
東京都町田市
午後8時半頃、ゲンジボタルを見に行った。ここ数年、私のフィールドでは生息域を拡大しているようだ(といっても昔の状況にはほど遠く、やや回復してきたというべきか。ただ、回復しているのは生息域であり、生息数は横ばいのような気がする)。そのうちの1匹が先日、我が家の中に入ってきたのだろう。
・03.7.5 東京都町田市
カミキリムシの一種を見つけた。調べたが名前はわからず。日本にいるカミキリムシは約800種。こりゃたまらん!!
横浜市青葉区
梅雨の晴れ間となった猛暑の中をちょっと歩いた。
野草では、コヒルガオ、オカトラノオ、ノカンゾウの花。
昆虫では、足のとげが肉食を物語るヤブキリ、羽根の赤い部分が赤い影となっているのが美しいショウジョウトンボ、トウキョウヒメハンミョウを捕らえたムシヒキアブの一種、何を考えてか頭をかしげるオオシオカラトンボ、きりっと美しいキアゲハ。
昨日ニイニイゼミの鳴き声を聞いたすみよし台第四公園では、ニイニイゼミの抜け殻が5,6個あった。
ナガメは、色、大きさの違う2匹が交尾していた。その他、ムラサキシジミ、コガネムシの一種、マメコガネ、クモの巣にかかったモンシロチョウなど。
・03.7.10 東京都町田市
ヒグラシが鳴き始める。
・03.7.12 横浜市青葉区
まだ熟していない若いアケビの実があった。熟すと近くの高校生たちが取っていくらしい。何ともほほえましい話だ。ノカンゾウ・タカトウダイ・ヤマユリがきれいに咲いていた。ヤマユリは自生のものだが、個人宅に面する斜面でわずかに咲くのみ。先日、筑波山でのヤマユリの盗掘が報じられていたが、各地で似たようなことが起こっているのだろう。
梅雨はまだ明けないが、生き物たちの出現は、やや落ち着いてきたか。これからは草がぐんぐん伸びて緑の濃さを増すことだろう。昆虫ではヒメウラナミジャノメ・ショウジョウトンボ・オオシオカラトンボがいた。
夜、ヘイケボタルが出ていると聞き、同じ場所を再度訪れる。確かにいた。10頭ほどだろうか。ゲンジボタルのような派手さがない光は、かえって小さな谷戸には似合うと思う。
・03.7.13 東京都町田市
朝からオオタカが盛んに鳴く。外に出ると茶色い若鳥が飛んでいた。あまりに大きな声でしきりに鳴くので、ネコの声と勘違いした近所のおばさんが「うちのネコが赤ちゃんを産んで鳴いているのかしら?」と家の周りを探し回っていた。「オオタカの若鳥が遊びに来ているんですよ。」と教えてあげたら、「そうかい、そうかい。」と安心した様子だった。
午後、近くの田んぼを訪れた。水路には、茶色気味な体色をしたニホンイモリがいた。また、立派なツチガエルや赤い色が緊張感を高めるヤマカガシなどがいた。また、近所にある神社の境内の大木の根元にニホンミツバチが営巣していた。巣から何匹ものミツバチがものすごいスピードでビュワーンと飛び出す様はスターウォーズの戦闘シーンを見るかのようだった。(怖くてまともな写真が撮れず・・・)
家の床ではシギゾウムシの一種がのこのこ散歩をしていた。
・03.7.14 横浜市青葉区
ケラが道路の真ん中でただずんでいた。死んでいるのかと思って触ったら元気に歩き出した。ケラに出会ったのは久々である。こういう目立たない昆虫は、いついなくなったのかもわからない可能性があるので気をつけておきたい。
・03.07.15 東京都町田市
夜、カブトムシ♀が飛んできた。バンバンと大きな音を立てて網戸にアタックした。
・03.07.17 横浜市青葉区
今年生まれのかわいいニホントカゲがいた。尾のブルーが美しい。体長6センチほど。
・03.07.19〜20 群馬県沼田市・利根村・川場村周辺
山地では、バイケイソウ・ヨツバヒヨドリなどの花が咲いていた。また、沼田周辺では、ゲンノショウコ・オニグルミなどを見つけた。昆虫では、フキバッタやツユムシの一種や、ブチヒゲカメムシなどがいた。渓流では、カジカガエルの「ルルルルル・・・・」という声が響いていた。
・03.07.21 東京都町田市
13日に行った、シデの木の根元に巣を作っているニホンミツバチの様子をまた見に行った。相変わらず活発に活動していて、近づくのがかなり怖い。巣穴は縦10センチほど。地上から70センチほどの高さにある。
・03.07.22 東京都町田市
夜、自宅でアブラゼミの抜け殻を2つも発見!うぅむ・・・、いつの間に羽化したのだろう。梅雨でアブラゼミの声が聞こえないので油断していた。羽化したアブラゼミはお天道様を待って待って待ち続け、じっと我慢しているんだろうなあ。
その他、ある田んぼでは、イモリの幼生を見つけた。ツチガエルのオタマジャクシ(?)と同じくらいの大きさでかわいい。脇毛のようなエラをつけたイモリの幼生を見るのは初めてでコーフンした。その他、タイコウチベイビー・ツチガエル・大量のホトケドジョウ・サワガニベイビーなどを観察した。横浜では、イモリもツチガエルも絶滅状態らしい。いつまでもこの環境が残って欲しいものだ。
・03.07.23 横浜市青葉区
左羽根(雨覆)が部分白化している親ツバメが翼を休めていた。そのツバメの巣ではヒナが大きく育っていた。このヒナは午前中に全て巣立っていった。この天気では、飛んでいる虫も少なく、エサを採るのに苦労するだろう。
・03.07.24 横浜市青葉区
日中、久しぶりに薄日が差し、少し蒸し暑く感じた。しかし、この程度ではとうてい真夏とは言えない。
植物では、キンミズヒキやオモダカがきれいに咲いていた。
昆虫では、今年初めてミンミンゼミの声を聞いた。アブラゼミは、まだはっきりとはその声を聞いていない。その他、ムラサキシジミ・シロコブゾウムシ・立派なオニヤンマの抜け殻・アブの交尾などを観察した。
・03.07.26 東京都町田市
昼頃、アブラゼミの幼虫が力強く木の幹を登っていった。今日、東海地方まで梅雨明け。いよいよ関東地方も梅雨明け間近だ。
・03.07.27 横浜市神奈川区三ツ沢陸上競技場
今年初めてアブラゼミの声を聞く。他に、ニイニイゼミ・ミンミンゼミも。これであとは、ツクツクボウシを待つのみ。でも、ツクツクボウシが鳴くと夏が終わりという気がするので実は待っていない(^^;。
・03.07.28 神奈川県城ヶ島
海岸では、ハマオモト(ハマユウ)やスカシユリの花が咲いていた。スカシユリは、花が上を向いて咲くので、雨水がたまらないように、花びらの根元が「すかし」てあると聞いてなるほど、と思った。
・03.7.30 東京都町田市
ニホンミツバチの巣の前30センチほどの場所で、スズメバチの一種がホバーリングをしながら、巣に戻るミツバチを待ち伏せして、捕まえようとしていた。しかし、猛スピードで巣に突っ込んでくるミツバチを空中でゲットするのは、かなり難しく思えた。まるでスズメバチがしょぼいゴールキーパーで、飛んで巣に入るミツバチが鋭いシュートの嵐のような感じだった。ほとんどそのシュートを止めることは不可能であった。ミツバチは巣へ戻るのも巣から出るのもものすごいスピードで、間抜けなミツバチは、巣のそばで観察する私の髪の毛の中に突っ込んできて、髪に絡まってブイブイうなるのでちょっとビビッた。まあ、ハチの飛行経路の途中に入り込んだ私の方が悪いのではあるが(^^;;;。
さて、なぜ、スズメバチは巣に帰ってくるミツバチばかりを捕まえようとしているかを考えてみた。巣に戻ってくるハチは花粉や蜜を蓄えており、栄養価が高いのだろう。巣から出て行くミツバチは、何も持っていないからね。写真でもはっきりわかるように、スズメバチは常に巣に背を向けて1点で飛び続け、巣に帰ってくるミツバチだけを標的にしていた。また、巣を直接狙わないのは、多勢に無勢であり、最近よく言われるように、ニホンミツバチは体温でスズメバチを殺すことができるからだろう。
また、スズメバチが巣に近づくと、ミツバチは一斉に腹を大きく振って、威嚇していた。このような集団行動のできるニホンミツバチに対し、スズメバチはどうだっただろうか。スズメバチは2匹いたのだが、一方のスズメバチは、もう一方が巣に近づくと、「俺のエサ場を荒らすんじゃねぇ!」とばかりに仲間を追い払おうとしたのだった。スズメバチは集団行動を取れないのだ。それでも、巣の入り口から50センチほどに降りたミツバチを見つけると、すぐに近寄っていき、大きなあごでガッチリと捕まえて持ち去ってしまった。
こんな生態がおもしろくて、ついつい1時間も巣の前で見続けてしまった(^^;。
・03.7.31 横浜市青葉区
こどもの国では、コンクリートの隙間にニホンミツバチが巣を作っていた。なんと、昨日と全く同じ光景が繰り広げられていて、スズメバチがミツバチの巣の前で飛んでいた。ミツバチが体を震わせるのも、スズメバチ同士で仲間割れをするのも全く同じでびっくりした。ただ唯一の違いは、スズメバチが巣に戻ってきたミツバチを見事ゲットできた点であった。こどもの国のスズメバチは強い(^^)。
その他、ウラギンシジミやヒグラシ・サワガニを見ることができた。
また、恩田の谷戸では、ヤマユリやジャノヒゲがきれいに咲いていた。昆虫では、ベッコウハゴロモ・ショウジョウトンボ・オニヤンマ・キタテハなどがいた。
クモもずいぶん出そろってきた。左足が2本取れてしまっているナガコガネグモやニホンアマガエルを捕まえたアシダカグモを見ることができた。カエルを食うクモとはすごい。
東京都町田市
夜、10時半頃、タヌキがやってきた。裏山ではヒグラシが鳴いている。夜なのになぁ。




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